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2020 インディカー・シリーズ開幕戦、決勝不出走の佐藤琢磨選手がコメント発表

2020年6月6日(現地時間) 開催

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの30号車「Abeam コンサルティング ダラーラ・ホンダ」で参戦する佐藤琢磨選手

 新型コロナ・ウィルスの影響により無観客のテキサス・モーター・スピードウェイで開催された2020年インディカー・シリーズの開幕戦、(現地時間:6月6日)予選で発生したクラッシュにより決勝にスタートできなかった佐藤琢磨選手がコメントを発表した。

 佐藤選手は、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの30号車「Abeam コンサルティング ダラーラ・ホンダ」で参戦。同大会はプラクティス、予選、決勝を1日で行なう1デイ・イベントとなっており、プラクティスを6番手で終えながらも予選でクラッシュ。これに伴うマシーンの修復が間に合わなかったことから、佐藤選手は決勝にスタートできなかった。

 佐藤琢磨は「レースを戦うことができず、すべてのファンのみなさんに申し訳なく思っています。予選でのクラッシュ後、メカニックたちはマシーンの修復に必要なあらゆる作業に取り組んでくれました。予選で起きたことについては、まったく信じられませんし理解もできません。アクシデントが起きたのは計測ラップ前のことです。まだウォームアップ中のことで、スピードを徐々に上げながらマシーンの感触を掴もうとしていました。ターン1にアプローチしようとしたところ、突然リアのグリップが失われたのです。もしかすると、よりいいフィーリングを得ようとして本来よりも少しアウト側のラインを走行したのが原因かもしれません。今日は路面が恐ろしく滑りやすいことに、このときはまだ気づいていなかったのです。不運にも僕はウォールにクラッシュしました」と状況を説明。

 佐藤選手は「いつもであれば、メカニックたちはレースまでに素早くマシーンを修復してくれたでしょうが、今回はスケジュールを短縮した1デイ・イベントだったためにレースまでの時間が不十分で間に合いませんでした。最後の最後まで懸命の作業を続けてくれたメカニックたちに心からお礼を申し上げます。レースまで8か月待ち続けて、そこからさらに3週間待たされることになったので、とてもガッカリしています。(トラブルのため上位入賞ができなかった)チームメイトのグレアムについても残念に思っています。グレアムが予選で見せた走りは素晴らしく、レースでも激しく戦っていましたが、今日のレースでは2台とも入賞できなかたので、本当に落胆しています。今日はかなり落ち込んでいますが、これから3週間は集中力を維持し、より力強くなって第2戦に臨むつもりです」との意気込みを語った。

 次戦、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで開催されるシリーズ第2戦は7月3日〜4日に行なわれる。