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日産「キックス」にパナソニックの「インテリジェント ルームミラー」採用

夜間の視認性がよく、ドライバーの安全運転に貢献する高性能電子ミラー

2020年8月26日 発表

インテリジェント ルームミラー

 パナソニック オートモーティブ社は8月26日、日産自動車の新型コンパクトSUV「キックス」に「インテリジェント ルームミラー」が第4世代電子ミラーとして採用されたと発表した。

 日産と共同で開発されたこのインテリジェント ルームミラーは、大幅な画質の高精細化を実現。夜間の視認性や後続車のLEDランプによるフリッカー(ちらつき)現象を抑制するなど、ドライバーの安全運転に貢献する高性能な電子ミラーとなる。

日産自動車の新しいコンパクトSUV「キックス」

 インテリジェント ルームミラーとは、専用設計されたカメラで車体後方を広く撮影し、その映像をルームミラーの位置に配置したディスプレイに表示するシステム。2メガピクセルカメラ、高解像度ディスプレイの採用と、独自の映像処理技術により、高精細な映像と夜間視認性の向上を実現。さらにデザイン性に優れたフレームレスミラーを採用している。

インテリジェント ルームミラー

インテリジェント ルームミラーの特徴

ドライバーの負担を軽減する高精細な映像を実現

・2メガピクセルのカメラを採用(従来品:1.3メガピクセル)
・ディスプレイを高解像度化163ppi(従来品:100ppi)

夜間視認性の向上と後続車のLEDフリッカーを抑制

・パナソニック独自の技術で、夜間視認性を向上する広いダイナミックレンジ120dB(従来品:100dB)とLEDランプによるフリッカー抑制を同時に実現
・F2.0レンズの採用でさらに夜間視認性を向上(従来品:F2.8)

デザイン性に優れたフレームレスミラーを採用

・ミラー外周リムを廃止し、ミラーの端部までガラスで造形

カメラをリアウィンドウに配置。後席の同乗者などが映り込まない

・カメラをリアウィンドウの内側に取り付けることで後方の死角を低減し、従来のインナーミラーのように、同乗者や車内の様子が映り込まず後方の視界を遮らない

左が従来のインナーミラー。後部座席や車体が写り込んでしまう。右が新しいインテリジェント ルームミラー。カメラがリアウインドウに配置され、後方が見やすい