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勝田貴元選手、2021年のWRC全戦に「ヤリスWRC」で参戦
ユホ・ハンニネン氏が勝田選手のインストラクターに就任
2020年12月19日 00:00
- 2020年12月18日 発表
若手ラリードライバーを支援する「TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム」は12月18日、2021年も引き続き若手ドライバーの育成活動を継続し、日本人ドライバーの勝田貴元選手がWRC(FIA世界ラリー選手権)の全戦に「ヤリスWRC」で参戦すると発表した。
勝田選手は2019年、WRCのトップカテゴリーであるWRカー(ワールドラリーカー)にステップアップし、シーズン終盤の2戦にヤリスWRCで出場。2020年は多くのWRCイベントにヤリスWRCで参戦する予定だったが、WRC年間カレンダーの大幅な変更によって5戦の出場に留まった。
その中でも初戦のラリー・モンテカルロでは安定した走りで難関ステージを走破し、総合7位の実績を残すとともに、WRC初開催の第4戦ラリー・エストニアではトップドライバーに匹敵する好タイムを記録。そして2020年に初めてWRCとして開催された最終戦のラリー・モンツァでは、今シーズンのWRC最後のSSとなったパワーステージを制し、初めてベストタイムを記録した。
勝田選手は2021年シーズンのWRC全戦への出場を予定しており、コ・ドライバーは引き続きイギリス人のダン・バリット選手が務め、新たにユホ・ハンニネン氏が勝田選手のインストラクターに就任する。
今回の発表について、勝田選手は「2020年は誰にとっても非常に困難なシーズンでしたし、これまでのように学びを重ねるのは簡単ではありませんでした。しかし、自分自身のパフォーマンスとドライビングはシーズンの始め頃と比べて大きく改善したと思います。良いリザルトを残すことはできませんでしたが、良い走りをできたステージがいくつかありましたし、様々なコンディションやクルマのセットアップについて理解が深まりました。とても良い経験でしたし、以前に比べて格段に自信が向上しました。チームと、サポートをしてくれた周りの人達に感謝しますし、来年もヤリスWRCで参戦できることを本当に嬉しく思います。このような特別な機会を与えてくれたTOYOTA GAZOO Racingに、心から感謝しています。さらに成長し、大きな自信を持って臨むステージがあるラリーでは、良い結果を残せるように頑張りたいと思います。また、来シーズンはユホとより緊密に仕事をできるのも楽しみです。彼のことはよく知っていますし、一緒にテストを行ったり、彼が運転するクルマの助手席で学んでもきました。経験豊富で、クルマのことをとても良く理解している本当に優れたドライバーだと思います。ユホのアドバイスを受けることで、より良いドライバーに成長できると確信しています」と述べている。