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フォルクスワーゲン、「ティグアン」をマイチェンして1.5TSI+7速DSG採用 高性能モデル「ティグアン R」もデビュー
2021年5月12日 11:00
- 2021年5月12日 発売
- 407万9000円~684万9000円
「Active」「Elegance」「R-Line」の3グレード展開に
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは5月12日、4年ぶりにマイナーチェンジした新型「ティグアン」を発売した。価格は407万9000円~684万9000円。今回のマイナーチェンジで新たに設定された高性能スポーツモデル「ティグアン R」の納車は年後半を予定する。
新型ティグアンでは従来の「Comfortline」「Highline」「R-Line」というグレード名称から新たに「Active」「Elegance」「R-Line」という3つのグレードに変更。新型ティグアンの全グレードに共通する主な標準装備には、初採用の同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”や駐車支援システム“Park Assist”などの運転支援システムに加え、視認性を向上させたLEDヘッドライト、運転に便利な情報を取得できるオンラインサービスの“We Connect”と“We Connect Plus”、シートヒーターやパワーテールゲート“Easy Open&Easy Close機能付”などの快適装備が含まれる。
外観では新しいLEDヘッドライトとともに、デザインを一新した印象的なフロントエンドを採用。ボンネットは特徴的なラジエーターグリルからさらに上に伸び、先代に引き続き力強いデザインを引き継いだ。全長は先代比で15mm伸びて4515mm。全幅1840mm、全高1675mm、ホイールベース2675mmは先代と変わらず、SUVらしいスクエアなボディスタイルから想像されるとおりの広い室内空間を実現しているという。
価格表
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|---|---|---|
TSI Active | 直列4気筒DOHC 1.5リッターターボ | 7速DSG | 2WD(FF) | 4,079,000円 | 14.3km/L |
TSI Elegance | 4,839,000円 | ||||
TSI First Edition(特別仕様車) | 5,249,000円 | ||||
TSI R-Line | 5,039,000円 | ||||
R | 直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ | 4WD | 6,849,000円 | 10.8km/L |
エントリーグレード「Active」の1つ上のグレードは「Elegance」で、このグレードには初採用のLEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”(ダイナミックターンインジケーター付)や最新世代の9.2インチの純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”、10インチのディスプレイを備えたデジタル インストルメントパネルのデジタルメータークラスター“Digital Cockpit Pro”、30色に調整可能なアンビエント ライトといった装備が標準設定で追加されている。
また、スポーティなエクステリアなどを実現した「R-Line」は、専用のエクステリアやシート、マルチファンクションステアリングに加え、19インチアルミホイールを標準装備。「R-Line」のみ、ダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を自在にコントロールできるアダプティブシャシーコントロール“DCC”と20インチアルミホイールがセットとなった「DCCパッケージ」オプションを選択できるようになっている。
以上のグレードでは、従来の直列4気筒DOHC 1.4リッターターボである1.4 TSIエンジンに代わって新たに1.5 TSIエンジンを採用。同エンジンではアクティブシリンダーマネージメント(気筒休止機能)が搭載されており、走行シーンに応じて瞬時に4気筒から2気筒へ切り替え、燃料消費量を抑制する。最高出力は110kW(150PS)/5000-6000rpm、最大トルクは250Nm(25.5kgfm)/1500-3500rpm。
また、従来の1.4 TSIエンジン搭載モデルでは6速DCTを組み合わせていたが、今回から7速DCTに変更した。
高性能スポーツモデル「ティグアン R」登場
一方、高性能スポーツモデルとして新設定された新型「ティグアン R」では、専用のフロントおよびリアデザイン、車高を10mmローダウンさせたDCCスポーツ サスペンション(アダプティブシャシーコントロール)、“Rパフォーマンストルクベクタリング”を備えた新しい4輪駆動システム、専用のツインテールパイプとクロームトリムカバー(左右に配置)を備えた4ブランチ スポーツ エキゾーストシステム、ブルーにペイントされたブレーキキャリパーを標準装備。
搭載する2.0リッターのTSIエンジンは2100rpmから420Nmのトルクを発生し、最高出力は235kW(320PS)/5350-6500rpmを発生。0-100km加速は4.9秒(欧州参考値)、最高速は250km/hに達する。また、「R」モデルとして初めてリアアクスルに“Rパフォーマンストルクベクタリング”として知られるセレクティブ ホイールトルク コントロール機能を備え、新開発された4輪駆動システムを搭載。セレクティブ ホイールトルク コントロールは、前輪と後輪の間だけでなく、左右の後輪間にも駆動力を配分でき、特にコーナリング時に敏捷性が大幅に向上しているという。トランスミッションは高トルクに対応できるように設計された7速DSGが標準装備される。
走行モードとして「COMFORT」「SPORT」「RACE」「INDIVIDUAL」「OFFROAD」「SNOW」「OFFROAD EXPERT」の7モードが用意されるほか、ティグアン R用に新開発されたマルチファンクション ステアリングホイールの「R」ボタンを押すことによって、もっともダイナミックなモードである「RACE」モードにすばやくアクセスすることが可能。さらにドライブモードの機能を使用して、標準装備されるアダプティブシャシーコントロールDCCの設定を調整することもできる。このティグアン R用に特別に開発されたという「RACE」モードでは、コースティング機能が無効になるとともにエンジンサウンドが高まり、DSG、DCC、プログレッシブ ステアリング、“Rパフォーマンストルクベクタリング”はよりスポーティな設定になる。
導入記念特別仕様車「TSI First Edition」
新型ティグアンの導入を記念して、「TSI Elegance」をベースにさまざまな専用装備を設定した導入記念特別仕様モデル「Tiguan TSI First Edition」も同時に発売。
同モデルではTSI Eleganceと共通の5色に加え、専用のエクステリアカラーであるジンジャーブラウンメタリックを初採用。専用レザーシート(ノワゼット/チタンブラック)、専用デコラティブウッドパネルに加え、「TSI Elegance」と比べて1インチ大きい19インチのアルミホイールを装着することで、優雅で力強さの中に落ち着いた雰囲気を感じられる仕様に仕上げた。また、アダプティブシャシーコントロール“DCC”を特別装備することで、より快適な乗り心地を実現しているという。
これに加え、プレミアムサウンドシステム“Harman Kardon”と電動パノラマスライディングルーフがセットになったラグジュアリーパッケージがオプションとして選択でき、より優雅で快適な室内空間に仕上げることも可能になっている。
新型ティグアン主要諸元
主要諸元 | TSI Active | SI Elegance | TSI R-Line | R |
---|---|---|---|---|
全長×全幅×全高 | 4,515×1,840×1,675mm | 4,520×1,860×1,675mm | ||
ホイールベース | 2,675mm | |||
車両重量 | 1,520kg | 1,750kg | ||
定員 | 5名 | |||
最小回転半径 | 5.4m | |||
燃料消費率(WLTCモード) | 14.3km/L | 10.8km/L | ||
エンジン | 直列4気筒DOHC 1.5リッターターボ | 直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ | ||
最高出力 | 110kW(150PS)/5,000-6,000rpm | 235kW(320PS)/5,350-6,500rpm | ||
最大トルク | 250Nm(25.5kgfm)/1,500-3,500rpm | 420Nm(42.8kgfm)/2,100-5,350rpm | ||
燃料タンク容量 | 60L | 61L | ||
使用燃料 | 無鉛プレミアム | |||
トランスミッション | 7速DSG | |||
サスペンション(フロント/リア) | マクファーソンストラット(スタビライザー付)/4リンク(スタビライザー付) | |||
ブレーキ(フロント/リア) | ベンチレーテッドディスク/ディスク | ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク | ||
タイヤサイズ | 215/65R17 | 235/55R18 | 255/45R19 | 255/35R21 |