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ゼンリン、「ゼンリンミュージアム」開館1周年を記念した企画展 伊能小図の副本と見られる「實測輿地圖(じっそくよちず)」初公開
2021年5月17日 17:05
- 2021年6月5日~8月29日 開催(開館1周年記念企画展)
開館1周年を記念して同館オリジナルデザインのカードルーペなどの配布も
福岡県北九州市にあるゼンリンミュージアムは、6月5日~8月29日の期間に開館1周年を記念した企画展「ゼンリンの地図づくり」を多目的展示室で開催する。この企画展に合わせ、特別展示として2020年に新たに存在が認められた伊能小図の副本と見られる「實測輿地圖(じっそくよちず)」を初公開する。
江戸時代の測量家・伊能忠敬が中心となって作成した日本全土の実測地図「大日本沿海輿地全図」。伊能忠敬の地図づくりは、全国を歩いて測量し、距離や方位を繰り返し測るという地道な調査のもと行なわれたという。一方で、最新の情報や正確さが求められる現代の地図づくりは、機械を併用したさまざまな手法で行なわれている。
今回の企画展では、今も昔も変わらない、現地に赴いて情報を収集・確認するという地図づくりの本質を継承しつつ、時代やニーズに合わせて進化してきた情報収集の手法や整備の工程を通じて、“地図づくりの現在”を紹介。進化し続ける地図の裏側にある、情報収集やデータの整備・編集技術に関する地図や資料約30点を紹介するという。
また、常設展示室 第2章では、伊能小図の副本と見られる「實測輿地圖」を初公開。常設展示の伊能大図・中図と合わせて、伊能忠敬の地図づくりの工程や、伊能図の見どころを紹介する。「實測輿地圖」については原本を保全するため、レプリカでの展示になる。
なお、ゼンリンミュージアムでは開館1周年を記念して、同館オリジナルデザインのカードルーペを有料入館者全員に配布(なくなり次第終了)。また、企画展の開催期間限定で、特別デザインのチケットホルダーを有料入館者全員に配布する。
ゼンリンミュージアムの入館料は一般1000円、保護者同伴の小学生以下は無料。開館時間は10時~17時(最終入館:16時30分)で、月曜日が休館日。