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マツダ、「MX-30」が第15回キッズデザイン賞の奨励賞「キッズデザイン協議会会長賞」受賞

2021年9月29日 発表

乗降のしやすさや定量データによる効果の確認などが高く評価

 マツダは9月29日、コンパクトSUVモデル「MX-30」が第15回キッズデザイン賞にて「子供も安心安全な乗降システム」と評価され、全受賞作品234点の中から、奨励賞「キッズデザイン協議会会長賞」を受賞したことを発表した。

 キッズデザイン賞は、子供や子供の産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度で、「子供たちが安全に暮らす」「子供たちが感性や創造性豊かに育つ」「子供を産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に創立されたもの。子供用にデザインされたものだけでなく、大人や一般向けに開発されたものでも、子供や子育てに配慮されたデザインであれば対象になるという。

 今回マツダが受賞した内容は下記のとおり。

受賞名:奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞
受賞部門:子供たちの安全・安心に貢献するデザイン部門 子供部門
受賞対象:子供も安心安全な乗降システム(MX-30)
受賞理由:センターオープン型ドアの採用により、子供連れでの乗降のしやすさや妊婦をはじめとするユーザーの身体負担を軽減することで、安全性を高めている。ユーザー調査から得られた課題設定を基に、ベビーカーやチャイルドシートの扱いやすさのため工夫を盛り込んだうえで、身体への負担計測に基づく定量データで効果を確認している点も高く評価。

MX-30は全受賞作品234点の中の「優秀作品36点」の1つに選ばれた
優秀作品36点の詳細

 今回受賞した「子供も安心安全な乗降システム」は、人とクルマの新しい関係を提案するコンパクトSUVのMX-30が採用している「フリースタイルドア」が審査の対象。ユーザーが自由な発想でその活用を楽しめるフリースタイルドアは、センターオープン式のドア構造によって、乗員が前ドアを開閉後に移動することなく後ドアの開閉操作を行なうことを可能としている。加えて、90度に近い角度まで開く前後ドアと、人間特性に基づいて綿密に設計したドア開口部により、ドアの開閉、乗員の乗降、荷物の載せ下ろし、ベビーカーから後席チャイルドシートへの子供の誘導など、一連の動作がスムーズに行なえるとした。さらに、子供が誤操作しにくいウォークイン機構で車外への飛び出しを防ぐ安全なシート可動システムにより、子供への高い安心安全サポートを実現している。

第15回キッズデザイン賞 審査委員長 益田文和氏

 キッズデザイン賞の審査委員長を務めた益田文和氏は「近年常態化しつつある気候変動や社会不安の中で、子供たちの世界観はどのように作られていっているのでしょうか。その内なる変化が未来に繋がるものであればよいと思いつつ、大人たちがその変化について行けているのか心配です。時代は非線形に変化します。その変化を読み取り、子供たちにとって好ましい社会を実現するために、ためらわず軌道修正してゆける柔軟性こそがデザインの本質ではないでしょうか。今回の応募作品の中にその片鱗が見られたことが幸いでした」とコメントしている。