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三菱自動車、新型「アウトランダーPHEV」オンライン発表会 加藤社長も「どんな道でも安心してドライブできる」と絶賛
2021年10月28日 19:25
- 2021年10月28日 開催
三菱自動車工業は10月28日、クロスオーバーSUVタイプの新型PHEV(プラグインハイブリッドカー)「アウトランダーPHEV」のオンライン発表会を開催した。
新しいアウトランダーPHEVではルノー、日産自動車、三菱自動車のアライアンス3社で開発した新世代のプラットフォームを採用し、初代モデルよりひとまわり大きなボディサイズを採用することで7人乗り仕様を設定。「威風堂堂」をコンセプトに開発された三菱自動車の新たなるフラグシップSUVとなっている。発売日は12月16日で、価格は462万1100円~532万700円。
このほか、新型アウトランダーPHEVの詳細については関連記事「三菱自動車、『アウトランダーPHEV』フルモデルチェンジ 7名仕様登場で価格は462万1100円から」などを参照していただきたい。
発表会では、オーシャン・アスリートの荒木汰久治さん、建築家・デザイナーの鬼木孝一郎さん、フードディレクターの川上ミホさんの3人が新型アウトランダーPHEVを実際に使った感想が紹介された。
荒木さんは、オーシャン・アスリートとしての活動で使うたくさんの用具を積みやすい使い勝手のよさや、ガソリン代を節約できる経済性の高さを紹介し、操作に対してレスポンスよく走り、練習後に疲れた状態で帰宅するときも快適に運転できるとした。
また、海に到着してから電動ポンプでインフレータブルボードを膨らませることができるほか、住んでいる沖縄の離島では台風によって停電が長時間にわたる場合もあり、外部給電機能は安心できる装備だと説明。実際に新型アウトランダーPHEVを使ってみて、さまざまな面で自分たちを助けてくれる家族の一員のように感じて、クルマを見る目が変わったとコメントしている。
鬼木さんはデザイナー視点からアウトランダーPHEVについて解説。外観ではフロントマスクで力強さがしっかりと表現され、機能面で上下に分割されたライトもデザインとしてうまく取り入れられていると紹介。ボディのサイドに伸びる水平のラインも大きな特徴で、車両の前後をサイドのラインがつなぎ止めてデザインに統一感を与えており、ラインが生み出す光の陰影も非常に美しいとした。
内装でも外観に設定されたものと同様の水平ラインがインパネなどに施され、車両の内外でデザインが融合しているような印象を感じるという。また、肌触りのいいレザーシートはステッチが特徴的で、手仕事感が強調されて愛着を感じてもらえるようにしている部分に共感できるとした。
このほか、給電機能は建築のあり方にも影響を与えるのではないかと分析。送電線も来ていないような山深い場所に小さな小屋を建てて、そこにアウトランダーPHEVで通うようなライフスタイルも想定でき、これまでの住宅の考え方、クルマの考え方の間にあるようなものが誕生する可能性を感じるとコメントした。
東京と軽井沢の2拠点での生活を続けているという川上さんは、実際に運転して、大きなボディにもかかわらず操作に対して軽快に反応するアウトランダーPHEVを「バスケットボール選手のような感じ」と表現。曲がりくねった道の多い軽井沢で走らせても足まわりが路面に吸い付くように安定していて、アールのきついコーナーでも滑らかでぐらつかず、運転していて楽しいとコメント。車内は静かなので後席に座っている家族とも普通に会話でき、視点が高いので車幅を把握しやすいので大きなボディサイズも気にならないとした。
また、東京と軽井沢の往復では渋滞で疲れてしまうこともあるが、高速道路における同一車線運転支援機能の「マイパイロット(MI-PILOT)」を体験して、運転の疲労が本当に軽減されると感じたという。
最近始めたばかりというキャンプでもアウトランダーPHEVは活躍して、事前に切り分けや味付けなどを施した食材などをクーラーボックスに入れ、鮮度を維持して安全なまま持っていけることがありがたいと語り、日が暮れてから食事するときもランプなどを使って子供を安心させられることができ、食卓が華やかになってとても楽しいという。
川上さんは自然に囲まれて暮らすうちにサステナブルな選択に関心が高まっており、クルマも自分のライフスタイルに適したよりよい選択をすることが大切で、アウトランダーPHEVは選択肢を増やしていけるクルマだと語った。
加藤社長のお気に入りポイントは「なんと言っても走る楽しさ」
3人による体験コメントに続き、三菱自動車工業 代表執行役社長 兼 最高経営責任者 加藤隆雄氏が登場。司会を務めるサッシャさんを相手に改めて新型アウトランダーPHEVの魅力を説明した。
――先ほどの3名の映像をご覧になって、いかがですか?
加藤氏:改めて、大変いいクルマに仕上がったなと思っています。皆さんのいろいろな生活シーンのなかで活躍できる可能性を感じていただけるのではないかなと思います。
――新型アウトランダーPHEVはどのようなクルマなのでしょうか。
加藤氏:私たちはこれまで、EV(電気自動車)、PHEVといろいろな電動車を開発してきました。これまで培ってきた電動化の技術をすべて結集した、われわれが本当に自信を持ってお届けするフラグシップです。カーボンニュートラルということが注目されていますが、まさに今の時代にぴったりなクルマではないかと思っています。
電動化だけではなく、従来のモデルをさらに進化させて、すべてにおいて1クラス上の上質感を加えたつもりです。力強く滑らかな走り、エクステリアからインテリアに至るまでの上質感、PHEVとしては数少ない3列7人乗りシート、こういったことでビジネス利用から家族時間、レジャーまで、乗る人すべての生活をより広げることのできるクルマに仕上がったんじゃないかと思います。
――私も先ほどの3名のわくわくした表情から、新しいことができそうだなと感じていることがひしひしと伝わってきました。新型アウトランダーPHEVで加藤さんが気に入っているポイントはどこでしょうか。
加藤氏:それはやっぱり、なんと言っても走る楽しさですね。実は開発中からテストコースで何度も試乗してきたのですが、ボディがしっかりしていて安定感があって、滑らかで力強いEVならではの加速、これが気持ちいいんですよね。ワインディングではステアリングを切った分だけ思いどおりに曲がって、安心してコーナリングすることができます。砂利道や雪道といったどんな道でも安心してドライブすることができるなと、このクルマでいろいろなところに行ってみたいと思わせる仕上がりだと思います。
――今、世界はカーボンニュートラルの実現に向けて走り出しています。三菱自動車はなぜPHEVに注力するのでしょうか?
加藤氏:私たちは優れたクルマを世に送り出すことと同時に、環境対応や社会貢献といった企業としての責任を果たしていくことが大変重要です。最近は地球温暖化による異常気象で災害が頻発しています。実はそんなときに、PHEVの給電機能がお役に立てるのです。万が一の際は被災地で給電機能を活用した支援を行なうため、多くの自治体と協定を結んでいます。
また、PHEVは、今の日本では製造から使用、廃棄までを含めたクルマの一生を考えた場合には、CO2の排出量がEVよりも実は少なくて、環境負荷が最も低いんですね。ですから、まさにカーボンニュートラルに向けて、今最も貢献できるクルマなんです。そういった意味で、このPHEVこそが今の時代に最適なクルマだと思っています。
――最後に視聴者に向けてひと言お願いします。
加藤氏:この新型アウトランダーPHEVは、環境に優しく、安全・安心・快適なクルマに仕上がりました。皆さんのカーライフがさらに楽しく、充実したものになるようお手伝いできるんじゃないかと思っております。本日ご紹介したさまざまな魅力を、ぜひ皆さまご自身でご体感ください。