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JAF、一般道での後席シートベルト着用率は42.9%と“今なお低い水準” シートベルト着用状況の全国調査結果

2022年2月18日 発表

警察庁と合同で実施した「シートベルト着用状況全国調査(2021)」の結果を発表

 JAF(日本自動車連盟)は2月18日、警察庁と合同で実施した「シートベルト着用状況全国調査(2021)」の結果を発表した。

 今回の調査は2021年10月18日~12月3日までの間、全国886か所で行なったもの。その結果、後席でのシートベルト着用率は一般道路で42.9%(前年比2.6ポイント増)、高速道路で75.7%(前年比0.1ポイント減)となり、一般道路の後席においては2002年の合同調査開始以来、過去最高という結果になった。また、運転席の着用率は一般道路で99.1%(前年比0.1ポイント増)、高速道路等で99.6%(前年比0.1ポイント減)、助手席においてもそれぞれ90%を超える結果となっている。

 2008年に後席でのシートベルト着用が義務化されてから10年以上経ったが、依然として後席はほかの座席と比べて着用率が低い状態で推移。その中でも一般道路で着用率の低さが際立っており、「改めて後席でのシートベルト着用の重要性が十分に浸透されていないことを示す結果となりました」と結んでいる。

 この結果を受け、JAFでは後席でのシートベルト着用を呼び掛けるとともに、交通事故の際、後部座席でシートベルトをしていないと発生する危険性として「車内の構造物(ピラーやシートなど)に激突し、自らが傷害を負う危険性」「運転者や助手席同乗者へぶつかり、危害を加える危険性」「窓などから車外に放出される危険性」の3点を挙げて注意喚起を行なっている。

 また、JAFでは特設サイト「後席シートベルトの安心力」を公開し、正しい着用方法やスムーズにシートベルトが着用できる豆知識、着用しない場合の危険性などについて、動画や画像で分かりやすく解説している。