ニュース

三菱自動車「アウトランダー」PHEVモデルがJNCAP「自動車安全性能2021」で最高評価「ファイブスター賞」受賞

2022年4月11日 発表

アウトランダー PHEVモデル

「衝突安全性能評価」「予防安全性能評価」で最高ランクの「Aランク」を獲得

 三菱自動車工業は4月11日、2021年12月に発売した「アウトランダー」のプラグインハイブリッドEV(PHEV)モデルが、自動車アセスメント(JNCAP)「自動車安全性能2021」において、最高評価にあたる「ファイブスター賞」を受賞したと発表した。

 JNCAPは、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)によって行なわれる自動車アセスメント(Japan New Car Assessment Program)の略称。ユーザーが安全性の高い自動車を選択しやすい環境を整備するとともに、自動車メーカーに対してより安全な製品の開発を促すため、毎年、販売台数の多い車両を中心に、自動車の安全性能に関するさまざまな評価試験を行ない、結果が公表されている。

 今回、アウトランダー PHEVモデルが受賞したファイブスター賞は、「衝突安全性能評価」「予防安全性能評価」において、最高ランクの「Aランク」を獲得し、「事故自動緊急通報装置」を搭載した車両にのみ与えられる賞となる。

 衝突安全性能については、衝突安全強化ボディ(RISE)において、三菱自動車初となる超高張力鋼を客室部分に採用。高エネルギーを吸収するフロント構造と変形の少ない高耐力キャビン構造を組み合わせることで、乗員の安全性と軽量化を両立。加えて、7つのSRSエアバッグを全車に標準装備した。

 予防安全性能については、前方の車両や歩行者、自転車運転者(昼間のみ)を検知し、ブレーキ制御を自動的に作動させて衝突回避、または衝突被害の軽減をアシストする「衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]」や、壁などの障害物に加えて、前進時は人や車両も検知する「踏み間違い衝突防止アシスト[EAPM]」などを含む9つの先進運転支援機能をまとめた「e-Assist」を全車に標準装備。対向車や先行車の有無を検知し、ヘッドライト照射範囲や明るさを自動的に切り替えることで優れた夜間視認性を実現する「アダプティブLEDヘッドライト[ALH]」も全車に標準装備している。

 また、事故自動緊急通報装置については、急病時や危険を感じた時に室内のボタンを押すことでヘルプネットオペレーションセンターにつながる「SOSコール(エアバッグ展開時自動通報機能付)」を搭載。また、万が一の事故発生時には、エアバッグ展開と連動して自動通報し、救助が必要と判断された場合は車両情報に基づき、緊急車両などの出動要請が行なわれる。

 三菱自動車は、交通事故のみならず自動車が関わる全ての「事故ゼロのクルマ社会の実現」を製品開発における安全理念のビジョンとし、今後も事故低減技術の開発・実用化を進めていくとしている。