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トヨタ、ル・マン24時間制覇の「GR010 HYBRID」が富士スピードウェイで凱旋レース 3年ぶりWEC富士6時間レース開催

2022年9月9日〜11日 開催

TOYOTA GAZOO Racingのハイパーカー「GR010 HYBRID」

 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、3年ぶりに富士スピードウェイで開催されるWEC「2022 FIA 世界耐久選手権 第5戦 富士6時間耐久レース」(9月9日〜11日開催)に参戦。ル・マン24時間を制覇したハイパーカー「GR010 HYBRID」で、凱旋レースを披露する。

 2022年シーズンのWECは全6戦中、残すところ2戦。現在、TGRはマニュファクチャラーズランキングで首位、2位のアルピーヌに対して15ポイント差を維持している。一方、ドライバーズランキングでは、ル・マン24時間を制したセバスチャン・ブエミ選手、ブレンドン・ハートレー選手、平川亮選手がドライブするGR010 HYBRID 8号車は2位で、首位のアルピーヌを10点差で追っている。また、小林可夢偉選手、マイク・コンウェイ選手、ホセ・マリア・ロペス選手の7号車はドライバーズランキング3位となっている。

 富士スピードウェイで、WECのレースが行なわれるのは2019年以来、3年ぶり。1周4.563kmの富士スピードウェイは、今季WECが開催される中では最も1周が短いサーキットで、TGRにおいてはこれまでWEC富士8戦中7勝と最も成功したサーキットとなり、TGRはこのホームコース「富士」で5連覇を目指す。

 なお、ハイパーカー「GR010 HYBRID」が富士スピードウェイを走行している姿を観戦できるのは、9月9日のそれぞれ90分間にわたる2度の公式練習セッションからとなる。翌9月10日は午前中の最終練習走行で予選と決勝レースへの準備を整え、15時よりハイパーカークラスの予選が行なわれる。6時間で争われる決勝レースは、11日の日本時間11時にスタートする。

 TOYOTA GAZOO Racingチーム代表 兼 7号車 ドライバーの小林可夢偉氏は「日本のファンの皆さまの前で、やっと初めてGR010 HYBRIDが実際にレースを戦うところを見ていただけることになり、とても興奮しています。ここ数年WEC日本ラウンドがなかったのは残念でしたが、それだけにこの週末は特別なものになります。レースだけでなく、トヨタ自動車の仲間、特に東富士のGRパワトレ開発部のメンバー、そして、日本のパートナー関係者などチームにとってとても大切な皆さまとお会いできる機会でもあり、いつも支えてくださっている方々にお礼の言葉を届けたいと思っています。前戦モンツァでは速さが足りず、残念ながら勝利を逃してしまったので、さらに強くなって富士に挑む必要があります。もちろん、われわれの目標はチームとして両タイトルを勝ち取ることですが、この週末の勝利も望んでいます。ハイパーカーのバトルは激化しており、レースはチャレンジングな混戦になるでしょうが、それがチームをより強くしてくれます。日本のファンの皆様の前で、表彰台の中央に返り咲くべく全力を尽くします」とコメントしている。