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レッドブル、週末開催のF1日本GPに向けた意気込みをフェルスタッペン＆ペレス両選手が語るメディアセッション開催
2022年10月6日 08:53
- 2022年10月5日 開催
レッドブル・レーシングは、10月7日～9日に鈴鹿サーキットで開催される「2022 FIA F1 世界選手権シリーズ Honda 日本グランプリレース」に参戦するマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスの両選手が週末のレースに向けた意気込みなどを語るメディアセッションを開催した。
当日は多忙を極める両選手が取材対応できる時間が限られることから、事前に取材参加者から受け付けた質問を司会のスポーツMCアリー氏が読み上げ、両選手が回答するスタイルで進められた。
好調の理由は良好なチームワーク
3年ぶりの開催となるF1日本グランプリに向けた気持ちを質問され、フェルスタッペン選手は「凄く楽しみにしています。再び日本に来ることができ、鈴鹿サーキットも素晴らしいコースだと思っているので、また走ることができてうれしいです。自分自身としても、F1で初めてフリープラクティスの走行をしたのが鈴鹿でした。この週末は雨も予報されていますので、ちょっと刺激があっていいかなと思っています。（ペレス選手が「好きなコーナーも答えておく？」と声を掛けたことを受け）第1セクターだね」と回答。
同じ問いかけに対してペレス選手は「鈴鹿はとても特別なサーキット。雨という予報があるので面白いレースになる要素だと思いますが、なにより日本でのレースは世界と比べてもファンが特有で、雨が降ったとしても絶対にファンのみんなは来てくれると思います。とくに今回はコロナ禍でのキャンセル後でもあるので、この鈴鹿で行なうホンダの特別なレースは前回よりも盛り上がるレースになるでしょう」と答えた。
今シーズンのレッドブルはライバルチームを圧倒する好調を維持しているが、なにか秘訣はあるのかと質問され、フェルスタッペン選手は「秘訣といったものがあるとは思わないですね。チームメンバーやチェコ（ペレス選手）と力を合わせてセッティングなどを行ない、ベストなものを作り出そうと取り組んでいる結果だと考えています。ドライバーとして自分のやるべき仕事を果たしたらチームに任せ、チームはレース戦略などをしっかりとやってくれていると思います」。
「今シーズンは全体を通して非常によい展開で来たと思います。もっと頑張れたのかなと思うレースもあるとは思いますが、それでも現状で私たちが一番ベストなチームだと思いますし、これまでもよいレースをして、よい勝利をたくさん重ねてきました。チームとしてよいペースで勝ち続けているので、鈴鹿に向けてこの勢いを維持していきたいですね」と説明。
ペレス選手も同じ質問に対して「われわれはチームワークが素晴らしく、コンストラクターズタイトルも遠からず決定されると思います。今シーズンはマシンの面でそれほど大きなアドバンテージがあるとは思っていませんし、フェラーリもよいレースを見せることがありました。しかし、チームワークは本当に特別で、完成度が非常に高く、残りのレースも優位に進めていけると思っています」と答え、両選手とも勝利を重ねているポイントがチームワークだと考えていると感じさせた。
天候が不安定でもレース運びに問題なし
今シーズンをふり返って印象に残っているレースについて、最初に質問されたフェルスタッペン選手が直前に開催されてペレス選手が優勝したシンガポールグランプリを挙げて周囲を笑わせると、すかさずペレス選手も「僕は（フェルスタッペン選手が劇的な逆転優勝を飾った）ハンガリーだよ」と応酬。笑顔を見せ合って良好なチーム環境を垣間見せた。
さらにフェルスタッペン選手は「とにかく、1レースだけを選ぶのは難しいですね。ただ、今シーズンはハンガリーにしてもモンツァ（イタリアグランプリ）にしても、予選があまりよくなかったりペナルティで後方からのスタートになって順位を上げていったレースもありました。『最初の2周は落ち着いて進める』といったチーム戦略どおりにピットストップまで運んで、レース展開によってよい結果を出せたので印象に残るレースだったと思います。あと、ザントフォールト（自身の母国であるオランダグランプリ）も自分にとってよいレースだったですね」と答えている。
また、ペレス選手は「やはりモナコグランプリは特別なレースでした。ここで優勝することは私にとって夢で、それが叶った特別な思い出になりました。コンディションは非常に難しかったですが、チームとしての判断が素晴らしく、勝利することができました」と、自身初のモナコグランプリ優勝をふり返った。
このほか、オランダ人ドライバーであるフェルスタッペン選手に、オランダにあるザントフォールトサーキットと鈴鹿サーキットは同じジョン・フーゲンホルツ氏が設計を手がけているが、2つのサーキットに共通点を感じる部分はあるかとの質問も出され、フェルスタッペン選手は「どちらも“オールドスクール”ということで似ている部分はあると思います。ランオフエリアもあまり用意されておらず、ちょっとしたミスで痛いしっぺ返しを受けるので、ドライバーにとって非常にチャレンジングなところが共通点になるでしょうか。もちろん異なる部分もありますが、どちらもドライバーとしての技量を試されるコンペティティブなサーキットだと思います」との感想を口にした。
最後に、鈴鹿サーキットでのレース観戦を控えた日本のF1ファンに向けたメッセージが求められ、フェルスタッペン選手は「レッドブルの2台がリードし続けて、そのまま終わる退屈なレースになるでしょう。いや、もちろんジョークです。当然ながら1-2でレースを終えたいと思っていますが、コンディションが目まぐるしく変わりそうな予報も出ています。ようやく鈴鹿でF1を開催できるようになったので、みんなが楽しめるエキサイティングなレースにしたいと思っています」とコメント。
続いてペレス選手が「一生懸命頑張るつもりですので、このレースはとてもエンターテインなものになると思います。われわれはここまで、路面がドライでもウェットでもコンディションに左右されることなくよいレースを続けられており、とくに新しい世代のマシンになってよい戦いができるようになっています。ですので、今週末はよりよいレースを披露することができると思っています。アリガト！」と語り、不安定な天候をむしろ味方にする現在のチーム状態も日本グランプリの見どころになることを示した。
