レクサス、「NX」の注文を再開 一部改良で操縦安定性と乗り心地を向上

NX450h＋“version L”（ソニッククロム）

　レクサスは、ラグジュアリークロスオーバーSUV「NX」を一部改良して3月2日に発売、注文の受け付けを再開する。

　今回の改良では、レクサスならではの走りの味「Lexus Driving Signature」をさらに深化させることを目指して、“Always On”の考え方に基づきボディ剛性を強化し、それに合わせてサスペンションも最適なセッティングを行なうことでポテンシャルをさらに引き出した。

　具体的にはフロントまわりボディ剛性向上（ラジエーターサポートまわり）、リアまわりボディ剛性向上（リアサスペンションメンバープレースの追加）、前後ボディ剛性配分変更による空力バランス調整、コイルスプリング・アブソーバー・EPSのチューニングといった改良が施されている。

　また、NX350では発進時のレスポンス、トルク感を向上させ、エンジンやトランスミッションの制御を変更することでドライバビリティの向上が図られた。

　エクステリアでは、ハイマウントストップを面発光タイプに変更。20インチノーマルタイヤを“version L”と“F SPORT”に設定（メーカーオプション）し、“version L”のアルミホイールはグレーメタリック塗装、“F SPORT”のアルミホイールはブラック塗装とした。

　インテリアではカラーの配色を刷新。ドアトリム、グローブボックス、助手席側のコンソールサイドパネルに内装テーマカラーと同じカラーを採用（ブラック、“F SPORT”専用ブラック除く）し、華やかさと上質感を高めた。

インテリアカラー：ブラック＆リッチクリーム

インテリアカラー：ダークローズ

インテリアカラー：ヘーゼル

インテリアカラー：“F SPORT”専用フレアレッド

インテリアカラー：“F SPORT”専用ホワイト

　予防安全性能については、安全で快適なドライブに寄与する「Lexus Safety System＋」の機能を拡充。プリクラッシュセーフティの、低速時の衝突回避または被害軽減をサポートする低速時加速抑制機能において、自車の直前の歩行者、自転車運転者、車両に加え、壁のような構造物も認識するよう機能を向上させ、より幅広いシーンに対応した。

　運転をさりげなく支援するプロアクティブドライビングアシスト［PDA］では、歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援、先行車に対する減速支援、カーブに対する減速支援に加え、信号交差点に対する右左折時減速支援を追加。運転状況に応じて適切な操作をサポートする。

　そのほかにも、並列駐車での前向き駐車/バック出庫/前向き出庫などさまざま駐車シーンに対応するLexus Teammate Advanced Park（リモート機能付）と、ブレーキとアクセルの踏み間違いで起こる衝突を緩和し、被害の軽減に寄与するパーキングサポートブレーキ（周囲静止物）［PKSB］をNX450h＋“F SPORT”にも設定（NX450h＋“version L”、NX350hは設定済み）。

　車両前方、後方のカメラ映像をメモリ内に常時録画するドライブレコーダー（前後方）を設定（メーカーオプション）し、各種録画映像は、インストルメントパネルセンターのディスプレイで再生可能とし、すぐに映像を確認することができるようにした。なお、映像データをスマートフォンやUSBメモリに転送し、持ち運びも可能としている。

　2014年にSUVらしい力強さを兼ね備えたコンパクトクロスオーバーとして誕生したNXは、都会を機敏に駆け抜ける高い走行性能が好評を博し、レクサスのグローバルコアモデルとして、90以上の国と地域で、2022年12月時点で累計121万台を販売。

　2021年には、カーボンニュートラル社会の実現と、多様化する顧客ニーズやライフスタイルに寄り添うクルマづくりを推進する次世代レクサスの第1弾モデルとして新型NXが登場。電動化ビジョン「Lexus Electrified」に基づき、レクサスで初めて導入したPHEVモデルとHEVモデルを合わせたグローバルでのNXの電動車比率は50％を超え、多様な地域の顧客ニーズや市場環境に寄り添った、CO2排出量の削減に貢献している。