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『グランツーリスモ7』新規収録車種に「アルファード」「マツダ3」「959」など追加

2023年3月30日 発表

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、PS5/PS4用ソフトウェア『グランツーリスモ7』について、新規収録車種、コースレイアウト、スケープスの特集追加を含むアップデートを2023年3月30日15時(日本時間)より配信する。

 3月30日より配信を開始するアップデートでは、新規収録車種として「アウディ RS 5 Turbo DTM '19」「マツダ マツダ3 X Burgundy Selection '19」「ポルシェ 959 '87」「ポルシェ カレラ GTS (904) '64」「トヨタ アルファード Executive Lounge '18」が追加された。

「アウディ RS 5 Turbo DTM '19」:クラス1の時代に2つの勝利を飾ったDTMマシン。2019年は、ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)にとって変革の年でした。エンジンのダウンサイジングなどを定めたクラス1規定が採用され、同規定を採用する日本のスーパーGTなどとのレースの共催が可能となった。この新たなカテゴリーにアウディが送り込んだのが、心臓部を刷新した「RS 5 DTM」。外観こそ前シーズンと共通だが、エンジンを4L・V8自然吸気から2L直列4気筒ターボへと換装したため、劇的な軽量化と重量バランスの向上を達成、従来をはるかにしのぐ600馬力オーバーのパワーまで獲得した、完全なるニューマシン。2019年シーズン、アウディはワークス体制として6台の「RS5 DTM」を投入。これにカスタマーチーム車両も加え、「RS5 DTM」による一大勢力を形成する中、傑出した走りを見せたのが、エースドライバー、レネ・ラストの駆る33号車。開幕戦から勝利を重ね、最終戦ホッケンハイムの第2レースでは、同じRS5を駆るニコ・ミューラーとの同門対決をポール・トゥ・ウィンで制し、見事チャンピオンに輝いた。この年、レネを擁するアウディ・チーム・ロズベルグがチームタイトルも獲得したため、33号車はふたつの栄冠に恵まれた記念すべきマシンとなった
「マツダ マツダ3 X Burgundy Selection '19」:画期的な燃焼機構を備えたエレガントなファストバック。2018年11月に初公開されたマツダのCセグメント乗用車の4代目モデル。それまで日本では、マツダ3のことをアクセラと呼んできたが、4代目がマツダの新世代商品群の第1号車となることから全世界でネーミング統一を図り「マツダ3」が正式名称となった。ファストバックとセダンモデルをラインナップすることは従来通りですが、マツダの提唱する「魂動デザイン」の採用により、双方の個性がより明確になった。とりわけファストバックモデルの造形は圧巻で、ボディパネルのデリケートなフォルムが、繊細な光の移ろいを見事に表現。搭載するエンジンはマツダの新世代エンジン「SKYACTIV」の系譜に連なるもの。1.5Lと2Lの直噴ガソリンと1.8Lのディーゼルターボを主軸とし、やや遅れて2Lのマイルドハイブリッド「M Hybrid」が加わりました。このマイルドハイブリッドは「火花点火制御圧縮着火」という独自技術を用いたエンジン「SKYACTIV-X」を搭載しており、尿素SCRなどの高価な仕組みを使わずにNOx排出を抑えることができる画期的なユニット。X Burgundy Selectionは、そのSKYACTIV-Xを積むグレードXにバーガンディの内装をあしらった特別仕様車。赤ワインを思わせるレッドを本革シートやダッシュボードに使い、大人らしさや気品を演出したスペシャルなモデル
「ポルシェ 959 '87」:自動車技術史上に燦然と輝く4WDロードカー。1983年のフランクフルトショーにおいて、ポルシェは1台のコンセプトモデルをデビューさせた。「Gruppe B(グルッペB)」と名付けられたこのモデルは、1982年より始まった当時のWRCトップカテゴリー、グループB参戦を目的に開発が進められた四輪駆動ロードカーのスタディモデル。このGruppe Bの公開から2年後の1985年、その市販バージョンがベールを脱ぐ。それが、「ポルシェ 959」。基本的な構造はポルシェ 911を受け継ぎながら、画期的な技術が存分に盛り込まれていた。エンジンは、排気量2,850 ccの水平対向6気筒ツインターボで、最高出力は450馬力。これに6速マニュアルトランスミッションを組み合わせた。最大のトピックが、この高出力エンジンのパワーを余すことなく路面に伝える先進的な電子制御4WDシステム。走行路面の状況に応じ、前後輪の駆動量配分のアクティブ制御を行なうとともに、走行シーンに応じた駆動モードを選択することが可能というもの。超高速域での優れた操縦安定性だけでなく、快適性も実現する新世代の4WDシステム。「ポルシェ 959」は、グループBホモロゲーション認証に向け292台が生産されたものの、グループBカテゴリーの消滅によりWRCへの参戦は実現しなかった。しかし、世界一過酷とうたわれた当時のパリ-ダカールラリーで総合優勝を達成するなど、競技でも輝かしい実績を残している。また、4WDシステムをはじめとする959の技術的な成果の多くは、その後911など市販モデルにも受け継がれ、新たなスポーツカーの在り方を示す指標となった。「ポルシェ 959」は、自動車技術史上においても非常に重要なモデル
「ポルシェ カレラ GTS (904) '64」:1960年代のポルシェGTレース活動に飛躍をもたらした傑作。ポルシェは創業間もない1950年代より、356シリーズや、356から派生したミッドシップの本格的レーシングタイプ、550スパイダーなどにより世界各地のモータースポーツで活躍。その名声を高めていた。こうした足跡に続き登場した重要なマイルストーンが、1963年に誕生した「ポルシェ カレラ GTS」で、開発コードネームから「904 GTS」とも呼ばれている。「カレラ GTS」は、当時のスポーツカー世界選手権規定の変化に合わせ誕生したスポーツカー。1950年代、世界選手権の対象レースは少量生産の純レーシングカーで競われていた。しかし、1961年の選手権規定の改定により世界選手権は量産スポーツカーによるGTクラスが主戦場となった。このGTクラス参戦のためには、量産100台という規定をクリアする必要があった。「ポルシェ カレラ GTS」は、量産向きのラダーフレーム構造のシャシーに軽量なFRP製ボディを被せるという、ポルシェでは初のアプローチで開発が行なわれ、量産に対応。創業者ポルシェ博士の孫にあたるフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェがデザインを手がけた低く美しいスタイリングも、この「カレラ GTS」の大きな特徴。ミッドシップに搭載するエンジンは空冷水平対向4気筒だが、レースにあわせて6気筒や8気筒エンジンの搭載も可能。「ポルシェ カレラ GTS」はデビュー間もなくタルガ・フローリオで総合優勝を果たすなどその性能は素晴らしく、ニュルブルクリンクやル・マンなどの耐久レースの大舞台でもクラス優勝を手にし、1964年のGTクラスチャンピオンシップを見事に制した
「トヨタ アルファード Executive Lounge '18」:「高級サルーン」へと進化した日本の最上級ミニバン。日本独自のユーティリティカーとして人気のミニバン。各自動車メーカーがしのぎを削り新商品開発が行なわれる激戦区にあって、最上級ミニバンとして確固たる地位を築いているのが「トヨタ アルファード」。2002年、初代モデルの登場以来「高級ミニバン」という価値を追求し、進化させ続けている。いまやVIPをもてなすリムジンとして選ばれるモデルの筆頭にもなるなど、名実ともに日本の高級車の代名詞となっている。2015年に登場した3代目アルファードでは、高級さと快適性の追求に一段と磨きがかけられた。象徴となったのが、2列目シートの快適性をあますことなく追求したラグジュアリーグレード「Executive Lounge」の導入。このグレード専用として採用される2列目「Executive Loungeシート」は、標準モデルのシートよりもひとまわりサイズの大ぶりな独立式シートとなっており、温度やベンチレーションなど各種調整機能のほか、格納式ミニテーブルなども装備。レザーの仕立てなど品質にも徹底的にこだわれており、まるで旅客機のハイクラスのようなおもてなし空間が与えられている。2017年にはマイナーチェンジを実施。3.5LのV6エンジンが刷新され最高出力が280 PSから301 PSへと向上。組み合わされるトランスミッションも、6速ATから8速ATへと多段化と高効率化が進められている。また、フロア部分やドア開口部を中心に剛性向上対策を施したことで、走行性能、そして快適性も一段と引き上げられた

 新規収録コースレイアウトとして「ニュルブルクリンク エンデュランス」「ニュルブルクリンク スプリント」の追加、スケープスの特集に「桜」が追加された。また、PS5用『グランツーリスモ7』は、同アップデートによって最大120fpsに対応した、120fpsでのプレイには120Hz出力対応ディスプレイが必要となる。

「ニュルブルクリンク エンデュランス」(全長: 23,864m / 最大高低差: 300m / コーナー数:85 / 最大直線長:2,135m)
「ニュルブルクリンク スプリント」(全長: 3,629m / 最大高低差: 33m / コーナー数:12 / 最大直線長:620m)
スケープスの特集に「桜」を追加