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アグープ、「ジャパンモビリティショー2023」の人流データ公開 来場者の6割以上が次世代モビリティエリアに関心

2023年12月15日 発表

「ジャパンモビリティショー2023」10月28日の11時~16時の会場エリア周辺の人流における混雑度を表現した図

 ソフトバンクの子会社Agoop(アグープ)は12月15日、「ジャパンモビリティショー2023」(東京ビッグサイト:2023年10月26日〜11月5日開催)の来場者を対象に、Agoopのスマホアプリ「アルコイン」の位置情報を活用した「エリアアンケート」で実施した、来場者の動向について調査結果を公表した。

 位置情報を活用したビッグデータ事業を手がけるAgoopの調査結果では、東京ビッグサイトの東展示棟を中心とする次世代モビリティエリアについては、来場者の6割以上が興味を示し、人流解析からも人気であることが明らかになった。

「ジャパンモビリティショー2023」の会場内で最も興味を持ったエリアやブース

「ジャパンモビリティショー2023」の会場内で最も興味を持ったエリアやブース

「ジャパンモビリティショー2023」の会場内で最も興味を持ったエリアやブースについてアンケートを実施したところ、「次世代モビリティ関連」が64.5%、「モータースポーツエリア」が11.8%、「部品・機械器具」が7.7%、「キャンピングカーエリア」が7.0%、「スーパーカー/カスタマイズカー」が3.4%、「トミカコーナー」が1.6%、「グルメキングダム」が1.4%、その他が2.7%と、次世代モビリティ関連のエリアは来場者の注目を集め、約65%の来場者が最も興味を示した。このエリアでは、最新のテクノロジーと未来の交通手段が展示されており、技術革新への高い関心がうかがえるとしている。

 また、このアンケート結果とAgoopの人流データを照らし合わせた際、興味深い結果が得られた。

 10月28日の11時~16時の会場エリア周辺の人流における混雑度を表現した図によると、次世代モビリティ関連エリアが突出して混雑していることが分かり、アンケート結果による当該エリアの関心と、人流データによる混雑度から見た人気度が一致していると言える。

年代構成について:「JAPAN MOBILITY SHOW」は、自動車業界の最新動向を一堂に見ることができるだけでなく、さまざまな年代の来場者が集まる場としても注目されている

 そのほか、アンケート結果からは、来場者の年代構成は幅広く、特に中高年層の関心が高いことが明らかになり、50代が全体の約31%を占め、最も多い年代層となり、これに続き40代が約25%を占めることから、「ジャパンモビリティショー2023」は特に中高年層に支持されていることがうかがえるとしている。

来場回数について:「JAPAN MOBILITY SHOW」の魅力は、その一過性のイベントとしての特性を超え、多くのリピーターを生み出していることが最新のアンケート結果からも明らかになった。特に、東京モーターショーから合わせて「3回目以上」の来場者が全体の約52%を占め、このイベントの持続的な魅力とファン層の固定化を物語っている

 また、来場者の多くはリピーターであるが、新規来場者も3割を占めていることや、混雑状況などを加味すると、東ゲートにはゆりかもめ・有明駅が最短で穴場ルートである可能性が高いなどと報告している。

入場時間帯について:入場のピークは10~11時で、この時間帯に約35%の来場者が集中した。朝の早い時間帯は来場者の動きが活発で、特に11時までには来場者の半数以上が入場していることが確認された。このデータは、イベント運営上の計画や来場者の流れを考慮する際に有益としている

 Agoopでは、今回のアンケート結果と人流データを組み合わせることで、新たな洞察を得ることができ、アンケート結果と人流データの分析を通じて、イベント来場者の行動傾向や興味の焦点を明らかにする、新しい解析手法を提供するとしている。

調査概要

調査対象:「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」の来場者
調査期間:2023年11月9日~16日
対象者:「アルコイン」ユーザー、10~60代、男女
調査手法:「エリアアンケート」(インターネット調査)
有効回答数:442

 なお、このアンケートはAgoopが独自に実施したものであり、主催者である一般社団法人日本自動車工業会によるものではない。また、この調査結果はAgoopが独自に集計した内容であり、主催者とは何ら関係がないとしている。