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ホンダF1参戦60周年、初参戦マシン「RA271」をホンダウエルカムプラザ青山に展示中

ホンダF1「RA271」

ホンダF1参戦60周年、初参戦マシン「RA271」

 2024年8月2日は、本田技研工業がF1に参戦して60周年の記念日になる。ホンダは、F1参戦60周年を記念する「Honda Motorsports Webサイト」を公開するとともに、F1初参戦マシン「RA271」をホンダ本社の1階にあるホンダウエルカムプラザ青山(東京都港区)に展示、米国で8月に開催される「Monterey Car Week 2024(モントレー・カー・ウィーク2024)」では初優勝マシン「RA272」のデモ走行を実施する。

 デモ走行も魅力的だが、手軽にホンダF1参戦60周年をお祝いできるのがホンダウエルカムプラザ青山で展示が始まっているF1初参戦マシン「RA271」を見に行くこと。東京メトロ「青山一丁目」駅至近にあり、東京の中でも交通の便がよいところにある。

ホンダ本社の1階にあるショールーム「ホンダウエルカムプラザ青山」

 RA271はレッドカーペットの上に展示され、そのコンパクトさに驚く。搭載エンジンはV型12気筒 DOHC 1.5リッターエンジン「Honda RA271E」型で、ボディに対し横置きに搭載。最高出力は220HP+αとされており、ライバルに対して馬力的なアドバンテージがあると言われていた。

左のタペストリーはRA271
右のタペストリーはRB20
RA271のコクピット
RA271のエンジンまわり。横置きV型12気筒という、オートバイメーカーならではの工夫で参戦した
葉巻き型と言われた、当時のF1マシン

 現代のF1を見慣れた目には非常に小さく、それだけに精密感が高い。当時のF1ならではの葉巻き型スタイルを堪能できる。4輪車を発売したばかりのメーカーが世界最高峰のF1に挑む、実際にマシンを見ると、そのすさまじいチャレンジ精神を感じることができる。

60 YEARS SINCE OUR FIRST RACE
The Challenging Spirit of Honda
1965年10月24日 Honda F1初優勝(Silent Film)

新型「フリード」や、「NR500」も展示中

 ホンダウエルカムプラザ青山では、ホンダF1参戦60周年グッズなどを買えるほか、新型「フリード」や、ホンダF1に匹敵するホンダスピリットを体現するマシン「NR500」も見ることができた。展示されていたNR500は「2X」と呼ばれるNR500唯一の勝利を刻んだマシンで、1気筒8バルブ楕円ピストン(というより長円形ピストン)をうかがえる排気管をのぞき込むこともできた。

新型「フリード」も展示中。RA271を見つつ、フリードも見る。徹底的に作り込むホンダを感じられるマシン
展示期間は不明だが、NR500 2Xも置いてあった。楕円ピストンV型4気筒エンジンは、ホンダを象徴するエンジンだ
本田宗一郎氏による言葉、「どんなに苦労してもいい 自分で考えたものこそ尊い」
2万rpm以上回ると言われたエンジン。2万3000rpmまで刻まれている
1気筒から2本出る排気管。当時はピストンやシリンダーが公開されておらず、さまざまな予想図が出回った

 RA271の展示期間は8月2日~20日。意外と短いので、早めに訪れ、じっくり時間をかけて「ホンダとは……」をマシンに問いかけていただきたい。

ホンダの技術の高さを象徴するマシン。翌年にはRA272へ進化しF1初優勝を飾る