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SkyDrive、大阪・関西万博で披露する空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」を初公開

2025年2月10日 発表

SKYDRIVE(SD-05型)の飛行試験の様子

 SkyDriveは2月10日、大阪・関西万博での披露に向け、飛行試験を行なっている空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」を初公開。併せて、「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の型式証明活動において国土交通省からSkyDriveに型式証明の適用基準が発行されたことを明らかにした。

 型式証明とは、国土交通省が航空法に基づき、新たに開発された航空機について、その型式ごとに設計、構造、強度、性能などが所要の安全基準および環境基準に適合していることを証明するもの。この証明のためには強度試験や飛行試験など、各種審査が行なわれる。

 SkyDriveでは、同社の機体に特化した審査基準の詳細がおおむね合意に至ったことから、この審査基準に基づき、すでに航空局と議論を開始した試験の実施時期や内容について合意し、証明計画を策定。その計画に沿って、地上試験や飛行試験を実施していくとしている。

 なお、同社は日本の航空局とアメリカ連邦航空局(Federal Aviation Administration:FAA)に対する型式証明活動に同時に取り組んでおり、日本での型式証明取得後、米国でも速やかに型式証明を取得できるよう進めていくとしている。

 SkyDrive 最高開発責任者 Arnaud Coville氏は「航空局にSkyDriveの機体に特化した適用基準を発行していただけたことを、大変うれしく思います。私たちはこれまで航空局と建設的な議論を重ね、この重要なマイルストーンを達成することができました。適用基準の発行は、過去1年以上にわたって注ぎ込まれた膨大な努力の結晶です。FAAとの認証プロセスも進展しており、2024年は素晴らしい年となりました。また、試験機は数か月間飛行試験を行なっていて、貴重な開発データを蓄積し続けるとともに、万博での飛行に向けて順調に開発が進んでいます。認証取得に向けたさらなる進展と、万博でのお披露目が予定されている2025年はSkyDriveにとって重要な年であり、よいスタートを切っています」とコメントしている。

日本と米国における認証プロセスの進捗
SKYDRIVE(SD-05型)を開発・製造するグローバルエンジニアチーム