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大阪・関西万博会場の空飛ぶクルマの離着陸施設「EXPO Vertiport」公開
2025年3月29日 00:00
- 2025年3月28日 公開
オリックスと2025年日本国際博覧会協会は3月28日、大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)会場内に整備してきた、空飛ぶクルマの離着陸施設「EXPO Vertiport」を報道関係者に公開した。
3月28日に竣工した空飛ぶクルマの離着陸施設「EXPO Vertiport」は万博会場内の北西に位置する「モビリティエクスペリエンス」に設置された。オリックスでは、大阪・関西万博の「未来社会ショーケース事業 スマートモビリティ万博 空飛ぶクルマ」に協賛しており、「EXPO Vertiport」の整備・運営を担当する。
「EXPO Vertiport」の敷地面積は7944.39m2(約2400坪)、エプロン、着陸帯、駐機場、格納庫、ラウンジ/事務所棟といった施設で構成され、セキュリティのための入退ゲートや気象測器、機体の充電機器等の設備が設置された。ポート内のオレンジ色の2つ円が駐機場になり、空飛ぶクルマは青地に白いVの文字がある着陸帯で離着陸を実施する。
「EXPO Vertiport」は国土交通省航空局のバーティポート整備指針に準じて整備されているが、空飛ぶクルマの将来を見据えた研究開発が行なえる施設として、各種のデータ収集もできるようにしている。
騒音測定器や機体位置受信の「ADS-B」、離着陸エリアの障害物検知する3D LiDARが設置されたほか、空飛ぶクルマではヘリコプターで発生するダウンウォッシュが軽減されることが期待されることから、離着陸時の風速を計測する装置など、より省スペースな離着陸施設の設置に向けた研究開発が行なえる施設となっている。
オリックスで空飛ぶクルマに取り組む、オリックス 国内事業推進部 モビリティイノベーションチーム長 杉山良氏は「空飛ぶクルマは、機体や飛ばすといったところに注目が集まると思うのですが、飛ばすためにはこういったポートというインフラが非常に重要で、必要不可欠なものだと思っております。オリックスとしては、きちんと安全運行を下支えするためのインフラをしっかりと開発、運営をしていくこと、万博の後には、自治体の皆さま、地域の皆さまとともにこの空飛ぶクルマの社会実装を目指して取り組んでおります」との思いを述べた。