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F1マシンがチャーター便でセントレアにやってきた!

10月3日~5日開催のF1日本グランプリに向けマシン&機材がシンガポールより到着

2014年9月24日到着

 10月3日~5日に鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)にてFIA F1世界選手権シリーズ第15戦「F1日本グランプリ」が開催される。レースに先駆け第14戦の行われたシンガポールから中部国際空港(愛称:セントレア)に続々とマシンと機材が到着したので、その様子をお伝えしよう。

 なお、今回は台風の影響による遅延の可能性もあったので、iPhoneアプリ「Flightradar24」で飛行機の位置を確認しながらチャーター便の到着を待ってみた。

20時22分ごろ、北上する機体が戦いの舞台となる鈴鹿サーキット上空を通過
一旦桑名市上空あたりまで北上し、ここからセントレアへ機首をむけた
定刻の20時45分より10分程度早く到着
F1日本グランプリ開催のためシンガポールから飛び立ったチャーター便(SQ7864)が日本に到着

6つのチャーター便に分けられて送られてくるF1の機材

 マシンと機材は6つのチャーター便に振り分けられ開催国に搬入されるが、その第1~2便は9月23日に到着し、すでに鈴鹿サーキットに搬入された。今回撮影した9月24日のシンガポール航空のチャーター便(SQ7864)にはフェラーリ、ザウバー、トロロッソの機材などが梱包され総重量は約112tもある。

 9月26日には1時50分到着便(SQ7860)にてマクラーレン、ウイリアムズ、ケータハムの機材、同じ26日の20時25分到着便(SQ7868)でロータス、マルシア、メルセデスのパワーユニットの機材が到着する予定だ。11チーム22台のマシンと機材の総合計は約665t。すべてセントレア内で通関検査を受けた後、1便あたり15台のトレーラー・トラック(10t~30t)で鈴鹿サーキットに搬入される。

 なお今年の搬入はマシンを含むすべてが専用のコンテナに収められ、毎年チラリと見ることができるマシンの姿は見られなかった。

いよいよ機材搬出

 セントレアの貨物地区に位置する111番スポットに駐機したシンガポール航空の貨物機は、機体左側後方のゲートが開けられ荷下ろしが始まった。まずは真っ赤な荷物、フェラーリだ。何個あるか確認はできなかったが、次々と降ろされるその数はとても多かった。

 なお、この飛行機にはフェラーリのほかザウバー、トロロッソの機材が積まれているが、フェラーリの次に青いコンテナのトロロッソが降ろされはじめた。コンテナには”Toro Rosso”の文字とレッドブルのイラストが確認できた。

貨物地区111番スポットに到着したチャーター機
まずは乗員が降りターミナルビルに向かう
ドアが開くと見えるのは赤いフェラーリのコンテナ
小さなコンテナから出てきた
続けて大きなコンテナが登場
次々と運び出されるコンテナ
後方の風景にここがセントレアであることを感じさせられる
フェラーリの次はトロロッソだ
次々と降ろされるトロロッソのコンテナ
“Toro Rosso”の文字とレッドブルのイラストが見える
トロロッソのコンテナには“DOOR 04”とか“FRONT PIT LANE”と書いてあった
荷下ろしは雨の中の作業となった

 トロロッソの荷下ろし作業の次はザウバーの順だったが、残念ながら空港の制限エリアでの撮影はここで終了となった。マシンの姿が見えなかったこと、荷下ろしを最後まで見られなかったことは残念だが、「続きは鈴鹿サーキットで!」ということなのだろう。10月3日に開幕し5日に決勝レースが行われるF1日本グランプリまであと僅か。そのコンテナの中に隠された最新マシンの鼓動を、そしてその走りを、ぜひ生で見てみたいものだ。

(高橋 学)