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マツダ、「Mazda6(日本名:アテンザ)」改良モデルをLAオートショーで公開

SKYACTIV-D 2.2搭載車に4WDを設定。「アダプティブ・LED・ヘッドライト」も初採用

2014年11月19日(現地時間)発表

 マツダは11月19日(現地時間)、米国ロサンゼルスで開催中のロサンゼルスオートショー(11月18日~20日プレスデー、21日~30日一般公開)で同社のフラグシップモデル「Mazda6(日本名:アテンザ)」の改良モデルを公開した。

Mazda6(日本名:アテンザ)改良モデル

 今回の商品改良では、内外装のデザインや走行性能、装備品など全面的に変更を実施。とくにインテリアデザインは「商品改良の常識を打ち破る水準の刷新」を実施したとしている。

 エクステリアデザインでは、11月19日に世界初公開した新型コンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」から新たに採用したフィンを強調するフロントグリルに加え、立体的な造形としたシグネチャーウイングには下側外周にライティングを埋め込んで新しいデザイン表現を実現。また、新型「デミオ」から採用されたLEDヘッドランプを受け継ぎつつ、新たに「CEATEC JAPAN 2014」でも公開した「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」をマツダ車として初採用。デザイン面での先進性アピールに加え、対向車や先行車などは照らさない部分的なライティング制御によって積極的にハイビームが利用できるようになり、夜間走行の安全性と快適性を向上させる。

 このほかに外観では、リアコンビネーションランプにLED発光シグネチャーを採用してリアビューの引き締めを行い、ボディーカラーには新開発の「ソニックシルバーメタリック」や新型「アクセラ」から採用している「チタニウムフラッシュマイカ」などを設定し、全9色展開としている。

フィンを強調する新しいフロントグリルなどによってフロントマスクの雰囲気を一新
19インチアルミホイールはダークな色調に変え、金属感と深みを感じるデザインとした
LED発光シグネチャーを採用したリアコンビネーションランプ
ライティングで存在感を増したシグネチャーウイング
立体感を高めたLEDヘッドランプを使用し、精悍でエレガントな表現を手に入れた

 走行面では、2.2リッターディーゼルエンジンのSKYACTIV-D 2.2搭載車に、新たにCX-5などで採用されている新世代AWDシステムを駆動方式に追加。2WD(FF)と4WDが選べるようになっている。さらに基本性能の部分で、新構造の前後ダンパー、フロントロアアームのブッシュ形状の最適化などの改良を実施。質感の高いスムーズでフラットな走行性能を実現している。また、6速ATのSKYACTIV-Driveには走行モードを切り替えて運転をサポートする「ドライブセレクション」を設定する。

 安全面では前出のアダプティブ・LED・ヘッドライトのほか、アテンザから採用が始まったマツダの先進安全技術の「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」がさらに進化。走行中の車線から逸脱しそうになったときにステアリングを振動させ、パワステの操舵トルクをアシストする「レーンキープ・アシスト・システム(LAS)」や、高速走行時にドライバーの運転状態から適切な休憩をとるようにうながす「ドライバー・アテンション・アラート(DAA)」をマツダ車初採用。さらに車両後方のチェックを組み合わせることにより、「スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)」「AT誤発進抑制制御」は後退時にも制御が行えるようになっている。

Mazda6改良モデルの走行イメージ
SKYACTIV-D 2.2には新世代AWDシステムが新設定された

 インテリアでは、アクセラから採用された新しいヒューマン・マシン・インターフェイスの「Heads-Up Cockpit(ヘッズアップ コクピット)」を採用し、カーコネクティビティ・システムの「MAZDA CONNECT(マツダコネクト)」、ヘッドアップディスプレイの「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」を導入。さらにマツダ車では初めてとなる電動パーキングブレーキ(EPB)も採用し、これを受けてインパネやセンターコンソールの形状を大胆にデザイン変更している。

 このほか、シートでは構造から変更を実施。乗員を包み込むような形状として優れたホールド性を実現し、フィット感を高めて上質な乗り心地にも貢献している。また、本革シートのシート表皮はカラーコーディネートで変更を行い印象に変化を与え、リアシートではマツダ車として初となるシートヒーターを用意し、セダンには電動リアサンシェードを設定。マツダのフラグシップモデルとして上質感と快適性を追究している。

ステアリング形状や3眼式のメーターパネルなどに変化はないが、MAZDA CONNECT(マツダコネクト)や電動パーキングブレーキ(EPB)などの新採用を受け、ダッシュボードやセンターコンソールを大きく意匠変更
シート構造を変更してホールド性とフィット感を向上。後席シートヒーターはマツダ車初採用の装備
メーターフード前方に新設されたアクティブ・ドライビング・ディスプレイ
Mazda6 北米仕様車 主要諸元
ボディータイプセダン
ボディーサイズ(全長×全幅×全高)192.7×72.4×57.1インチ
ホイールベース111.4インチ
エンジンSKYACTIV-G 2.5 ガソリンエンジン
最高出力184HP/5700rpm
最大トルク185lb.-ft./3250rpm
トランスミッションSKYACTIV-MT 6速MT/SKYACTIV-Drive 6速AT
駆動方式2WD(FF)
フロントサスペンションマクファーソンストラット式
リアサスペンションマルチリンク式
ステアリングラック&ピニオン式
タイヤサイズP225/55 R17 P225/45 R19
ブレーキ(前/後)ベンチレーテッドディスク/ディスク
車両重量3179lbs(MT)/3250lbs(AT)
乗車定員5名

(編集部:佐久間 秀)