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マツダ、LAオートショーで改良型「CX-5」をワールドプレミア
足まわりやNVH性能が進化するとともに、レーンキープアシストやレーダークルーズコントロール機能などを搭載
(2014/11/20 09:00)
- 2014年11月19日(現地時間)発表
マツダは11月19日(現地時間)、米国ロサンゼルスで開催中のロサンゼルスオートショー(11月18日~20日プレスデー、21日~30日一般公開)において、クロスオーバーSUV「CX-5」の改良モデルをワールドプレミアした。
今回発表された新型CX-5では、内外装デザインはもとより乗り心地、静粛性、安全性能の向上など幅広い範囲で改良が行われた。
エクステリアでは存在感のあるフロントフェイス、前傾姿勢の車両姿勢などマツダのデザインテーマ「魂動(こどう)」ならではの存在感はそのままに、従来のメッシュタイプから新たにグレーメタリックに塗装された水平基調のフィンをフロントグリルに採用するとともに、内部造形を一新してLED発光シグネチャーを追加したヘッドランプを装備。
また、日本では25S L PackageやXD L Packageに標準装備される19インチアルミホイールを、立体感のある造形に切削加工したデザインに一新したほか、ボディーカラーでは新開発のソニックシルバーメタリックと、Mazda3(日本名:アクセラ)から採用しているチタニウムフラッシュマイカを追加して全9色を展開する。
インテリアでは主に質感の向上を目的に改良が行われ、新たに電動パーキングブレーキ(EPB)や、アクセラから搭載が始まったカーコネクティビティシステム「Mazda Connect(マツダ コネクト)」の採用が大きなトピックとなっている。細かな部分では、インストルメントパネルのデコレーションパネルにヘアライン仕上げのアルミ調パネル&細みのサテンクロームのバー、メタリックパネル、ピアノブラックパネルの3種類を設定。また、ブラックの本革内装とブラックまたはサンドカラーのファブリック内装の展開は従来通りだが、本革内装にピュアホワイトカラーが追加された。
ファブリックシートのセンター部には新開発の生地が採用されるとともに、前後シートの構造を変更してフィット感やホールド性を高めた。さらにリアシートでは座面長を拡大して姿勢の自由度を向上させている。シフトノブ前のオープンスペース、センターコンソールのカップホルダー&小物入れ、コンソールボックス、フロントドアポケットの収納スペースをそれぞれ拡大して利便性も高められている。
パワートレーンは従来通りで、ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.0」「SKYACTIV-G 2.5」、クリーンディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 2.2」、トランスミッションは6速AT「SKYACTIV-DRIVE」と6速MT「SKYACTIV-MT」を展開。今回の改良では、ガソリンエンジンの6速AT車に走行モードの切り替えが行える「ドライブセレクション」を採用したほか、4WDシステムで新開発の低粘度化学合成オイルを採用するなど、実用燃費を高める取り組みが行われている。
そのほか、新構造の前後ダンパーやフロントロアアームのブッシュ形状の変更などによってフラットな乗り心地を実現するとともに、高速走行時における車内に入る騒音を約10%低減するといったNVH(騒音、振動、乗り心地)対策も行われている。
先進安全技術「i-ACTIVSENSE」ではドライバーの認知支援を強化し、新開発の装備としてハイビームの照射範囲をコントロールして夜間の視認性を高める「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」、車線逸脱の回避をサポートする「レーンキープ・アシスト・システム(LAS)」、ドライバーの疲労を検知して休憩を促す「ドライバー・アテンション・アラート(DAA)」を新導入。さらにCX-5では初採用となる「マツダ・レーダ・クルーズ・コントロール(MRCC)」「スマート・ブレーキ・サポート(SBS)」も設定した。
さらに導入済みの技術である「スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)」と「AT誤発進抑制制御」に、後方検知機能を追加している。