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今夏発売予定の「フェアレディZ」マイチェン車両をZオーナーの全国集会「DUNLOP オールフェアレディZミーティング2026」で初公開

2026年5月5日 開催
富士スピードウェイで開催された「DUNLOP オールフェアレディZミーティング2026」で今夏発売予定の「フェアレディZ」マイチェン車両を初公開

 日産自動車は5月5日、富士スピードウェイで開催された「フェアレディZ」のオーナーズミーティング「DUNLOP オールフェアレディZミーティング2026」の会場で、マイナーチェンジして今夏からの発売を予定する新しいフェアレディZを初公開した。

 イベントの開会式で初公開されたフェアレディZ マイナーチェンジモデルはフロントバンパーと純正アルミホイールのデザインが一新されたほか、フロントノーズの中央に設置されていた日産のメーカーエンブレムを歴代Zと同様の「Z」エンブレムに変更。ボディカラーには「S30」型と呼ばれる初代フェアレディZに設定されていた「グランプリグリーン」を現代に蘇らせた「雲龍グリーン」が追加されている。

 走行面では前後ダンパーの大径化が図られ、減衰力の応答性を向上させて操縦安定性を高め、市街地走行におけるしなやかな乗り心地も実現している。

フェアレディZ マイナーチェンジモデル
ボディカラーは「雲龍グリーン/スーパーブラック2トーン」
フロントバンパーは空力性能を高め、初代フェアレディZのアイテムとして用意されていた“Gノーズ”のイメージを受け継ぐデザインに変更
フロントノーズの中央に設置されていた日産のメーカーエンブレムを歴代Zと同様の「Z」エンブレムに変更
ホイールはシャープな形状となり、外周部分では過去のモデルに装着されていたホイールデザインを表現している。前後のダンパーは大径化され、減衰力の応答性を向上

 インテリアではシート表皮やドアトリム、センターコンソールのソフトパッドなどに「タン」カラーが設定され、華やかでラグジュアリーなテイストが楽しめるようになったほか、エンジン始動前にフルデジタルメーターディスプレイで行なわれるオープニング演出に、歴代Zのシルエットが入れ替わっていくアニメーションが設定される。

これまでなかったタンカラーのレザーシートを新たにオプション設定
ドアトリムやセンターコンソールのソフトパッドなどもタンカラーとなる
オーナーズミーティングに参加した歴代Zオーナーが見守るなか、日産自動車株式会社 グローバルデザイン本部 アドバンスドデザイン部 主管 森田充儀氏(左)と日産自動車株式会社 プログラムデザインダイレクター 入江慎一郎氏(右)の2人の手でフェアレディZ マイナーチェンジモデルがアンベールされた

オーナーカーの見学やサーキット走行でZの魅力を満喫

新しいフェアレディZのアンベール後に参加者の集合写真を撮影

 発表の場となったフェアレディZミーティングは、2007年1月に結成された初代フェアレディZ「S30型」を中心とするオーナーズクラブ「S30ZCAR.JP」が主催する世界最大級のフェアレディZミーティング。富士スピードウェイ内にある「モビリタ」をメイン会場として全国各地から集まったフェアレディZが一堂に会したほか、愛車であるフェアレディZを運転して富士スピードウェイ レーシングコースをドライブする「レーシングコース体験走行」を実施。

 このほかにも、ゲスト参加したフェアレディZ関係者による「トークショー」、日産・座間ヘリテージコレクション所蔵のレース仕様テストカー「フェアレディ 240ZG レーシング」や2025年11月にNISMO(日産モータースポーツ&カスタマイズ)から発売された「L型6気筒エンジン用DOHCシリンダーヘッド変換パーツキット 2026年モデル」装着車両などの特別展示、フェアレディZのカスタマイズパーツや関連製品などを取り扱うメーカーによる製品の展示・販売などが行なわれた。

「モビリタ」の約10万m2という広大なフラットコースに全国各地から歴代フェアレディZオーナーが集結!
参加者の愛車を型式やボディタイプ別で12種類に分け、のぼり旗を使ったエリア指定で駐車。同じモデルが並ぶからこそ、各車の個性が分かりやすくなっていた
世界に数多くのファンを持つフェアレディZだけに愛車の個性化に力を注ぐZオーナーも多く、会場には多彩なカスタマイズが施された車両も数多く集まり、オーナー同士の会話も弾んでいた
今年度は来場者向けに用意したビンゴカード1800枚が足りなくなる事態も発生するほどの盛況ぶりで、急きょ開場時刻を30分前倒しにしたにも関わらず、会場のモビリタに続く入場待ちの列はお昼を過ぎるまで途絶えることがなかった。来年の開催時には迅速な入場ができるよう対策を進めるとのこと
F1も開催された富士スピードウェイのレーシングコースを愛車でドライブできる「レーシングコース体験走行」の様子
広々としたクローズドコースで参加者は愛車が持つポテンシャルを味わっていた

特別展示

フェアレディZ マイナーチェンジモデルと並んで特別展示された今夏発売予定の「フェアレディZ NISMO 6速MT車」

 2026年1月に開催された「東京オートサロン2026」で初公開され、新たに6速MTをラインアップに加えて今夏発売を予定する新しい「フェアレディZ NISMO」の6速MT車も会場のメインステージ脇で展示。

 2027年モデルとして位置付けられる新たなフェアレディZ NISMOでは、6速MTの導入以外にも改良が行なわれており、足まわりでは路面に対するタイヤの追従性を高めるため、ブレーキローターを従来の1ピースのソリッドディスクから2ピースのドリルドディスクに変更して軽量化。合わせてサスペンションセッティングの見直しも行なって、走行性能の強化と同時に乗り心地の快適性も高めている。また、ローターが軽くなることで制動力も高まることを受け、ブレーキキャリパーの塗装を従来よりも明るいオレンジがかった色味として、視覚面からも性能向上をアピールしている。

 タイヤは従来品のままでは新しい規制で導入される近接騒音をクリアできなくなることから、ダンロップの担当者に「グリップレベルを下げることなくノイズを低減してほしい」という無茶振りをして造り上げてもらったという「SPORT MAXX RS」を新たに採用。サイドウォールに設置された「DUNLOP」ロゴは住友ゴム工業の独自技術「Nano Black」を使い、乗車前に愛車を見た時に高い満足感を味わってもらえるタイヤになっているという。

今夏発売ということで、基準車となるマイナーチェンジモデル同様、フロントノーズにZエンブレムを装着
足まわりでは路面に対するタイヤの追従性を高めるため、ブレーキローターを従来の1ピースのソリッドディスクから2ピースのドリルドディスクに変更して軽量化。これに合わせてサスペンションセッティングの見直しも行なっている。また、ローターが軽くなることで制動力も高まったことを受け、ブレーキキャリパーの塗装を従来よりも明るいオレンジがかった色味としている
タイヤは従来品のままでは新しい規制で導入される近接騒音をクリアできなくなることから、ダンロップの担当者に「グリップレベルを下げることなくノイズを低減してほしい」という無茶振りをして造り上げてもらったという「SPORT MAXX RS」を新たに採用。サイドウォールに設置された「DUNLOP」ロゴは住友ゴム工業の独自技術「Nano Black」を使い、乗車前に愛車を見た時に高い満足感を味わってもらえるタイヤになっているという
フェアレディZ NISMO 6速MT車のインテリア
搭載される6速MTは他モデルからの流用ではなく、専用品が用意されているとのこと
2025年に発売されたNISMOの「L型6気筒エンジン用DOHC変換キット」を搭載した初代フェアレディZ。エンジンは最高出力は221kW(300PS)程度、最大トルクは294Nm程度を発生する
レース仕様テストカーとして開発された「フェアレディ 240ZG」
エンジンは排気量を2870ccに高めた「LY28型」を搭載する

フェアレディZに縁のあるビッグゲストによるトークショー

トラックのウイングボディを利用した特設ステージでは開会式&閉会式のほか、フェアレディZに縁のあるビッグゲストによるトークショーなどが行なわれた

 会場の中央に設置された特設ステージでは、フェアレディZ マイナーチェンジモデルのアンベールも行なわれた開会式に続き、フェアレディZに縁のあるビッグゲストによるトークショーも行なわれた。

左から元レーシングドライバーでセントラル20代表の柳田春人氏、元レーシングドライバーでホシノインパル代表の星野一義氏、元レーシングドライバーの桑島正美氏、S30ZCAR.JP 会長 竹内章氏

 元レーシングドライバーの柳田春人氏、星野一義氏、桑島正美氏の3人とS30ZCAR.JP 会長の竹内章氏によるトークショーでは、前日の5月4日に富士スピードウェイで開催されたSUPER GT 第2戦で23号車 MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠組)が3位フィニッシュしたことを紹介しつつ、40kgものサクセスウェイトを搭載しながら優勝を飾った36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太組)について星野氏が「レベルが違う。運転が上手いんだよ」と賞賛。TOM'Sの代表取締役会長である舘信秀氏に「ウェイトを積んでも速く走れる方法を聞こう」とジョークを飛ばしつつ、サクセスウェイトを搭載した状態でも結果を残す策を検討していくと語った。

左からレーシングドライバーの星野一樹氏、レーシングドライバーの柳田真孝氏、レーシングドライバーの松田次生氏、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社 専務執行役員/SUPER GT 日産系チーム総監督 木賀新一氏、「Z33型」「Z34型」で実験責任者を務めた永井暁氏、元日産自動車 テストドライバー 松本孝夫氏

 レーシングドライバーを経て現在はチーム監督も務めている星野一樹氏、柳田真孝氏、松田次生氏、SUPER GT 日産系チーム総監督 木賀新一氏、「Z33型」「Z34型」で実験責任者を務めた永井暁氏、日産自動車の元テストドライバーである松本孝夫氏の5人のトークショーでも前日のSUPER GT 第2戦についてふり返りつつ、自分たちがトップカテゴリーで戦っていた当時と現在のレースの違いなどについて紹介していた。

左から元日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社 取締役副社長 SUPER GT総監督 松村基宏氏、元日産自動車 専務・デザイン本部長 中村史郎氏、「Z33型」「Z34型」の総責任者を務めた元日産商品企画室 チーフプロダクトスペシャリスト 京都大学工学部 物理工学科非常勤講師 オフィス湯川代表 湯川伸次郎氏、日産自動車株式会社 グローバルデザイン本部 アドバンスドデザイン部 主管 / GT-R NISMO、Z カスタマイズド・プロトデザイン統括 森田充儀氏

 元日産モータースポーツ&カスタマイズ 取締役副社長 松村基宏氏、元日産自動車 専務・デザイン本部長 中村史郎氏、京都大学工学部 物理工学科非常勤講師 湯川伸次郎氏、日産自動車 グローバルデザイン本部 アドバンスドデザイン部 主管 森田充儀氏の4人のトークショーでは、これまで自分たちが日産で携わってきたフェアレディZの開発にまつわるエピソードや裏話を紹介。一時期歴史が途絶え、当時CEOを務めていたカルロス・ゴーン氏が「日産リバイバルプラン」の象徴の1つとして復活させた5代目(Z33型)フェアレディZについて、開発期間はあまり長くなかったが、一方でリバイバルプランの象徴となるモデルとして絶対に失敗が許されない緊張感に満ちた環境に置かれていたことなどを説明。

 また、中村氏はフェアレディZはスポーツカーの文化を大切に継承してきた世界的に見ても希有なモデルであり、日産の経営状況が厳しいとしても守り抜いていくべき存在だと語り、次期モデルについても絶対に出すべきだとの私見を述べた。

トークショーで使われた折りたたみ式のディレクターチェアはBBSから提供されたもので、トークショーの登壇者からサインが書き込まれてじゃんけん大会で勝ち抜いた参加者にプレゼントされた

「新型車に向けたタイヤ、昔のタイヤ、両方頑張ります」と住友ゴム工業 宇野氏

住友ゴム工業株式会社 タイヤ事業本部 企画本部 グローバルマーケティング部 宇野弘基氏

 タイトルスポンサーを務める住友ゴム工業を代表してあいさつした住友ゴム工業 タイヤ事業本部 企画本部 グローバルマーケティング部 宇野弘基氏は、「私が本日、ダンロップから紹介したいタイヤは2種類あります。1つはそこ(ステージ脇)で展示されているNISMOさんのマニュアル車が追加されるフェアレディZ NISMOにダンロップの『SPORT MAXX RS』というタイヤが付いています。これには新しいサイドのデザインが与えられていて、サイドを見てください、めちゃくちゃかっこいいです。最近、私たちは『サイドデザインにこだわるチーム』というものを新設していて、5人ぐらいでやっているチームなんですが、その担当者たちが『どうやったらかっこいいタイヤになるか』について追求していて、例えば自分のクルマを高速道路のパーキングエリアなどに駐車して、トイレ休憩から戻って自分のクルマに乗り込もうとしたときに、10mぐらい離れた場所からでも『DUNLOP』というロゴが見えたほうがかっこいいよねと考えて、専門チームを立ち上げてデザイン開発をしています」。

「そのタイヤが実際にそこのクルマに装着されているので、ぜひ見てみてください。例えば『自分のクルマに合うサイズがまだない』『ちょうどタイヤを買ったばかりでしばらく交換する機会がないんです』といった人も、1度サイドのデザインを見て、惚れてください。むちゃくちゃかっこいいです。これには『Nano Black』というタイヤを漆黒に見せる、これまでもやっていた技術を使っていますが、それをもっとかっこよく見せるにはどうすればいいのかという点を、この3年間、4年間ずっとやって、それで生み出された最新のデザインになっていますのでぜひみて行ってください」。

「もう1つは私たちのブースの横に竹内会長のZ432が置かれていますが、これには『CR65』というビンテージカー向けタイヤをして製品の単体展示もしています。このタイヤは一時期グッドイヤーという会社が権利を奪い取っていて、阪神淡路大震災で私たちが大ダメージを受けていたタイミングで権利を買われていました。それを昨年に買い戻すことができて、クラシックタイヤについてもわれわれが表立ってやれるようになったわけです。まだ権利を買い戻してすぐなので、販売体制についてはこれから構築していくことになりますが、こういったタイヤについてもジャンジャンやっていきますので、新型車に向けたタイヤも頑張ります、昔のタイヤも頑張ります、両方やっていきますので、皆さん応援をよろしくお願いします」と製品についてアピールした。

今年度は会場に集まった車両から「S30ZCAR.JP 会長賞」と「日産賞」の2台を表彰

 1日の締め括りとなる閉会式では、最初に今年度は会場に集まった車両から「S30ZCAR.JP 会長賞」と「日産賞」に選出された2台を紹介。

 S30ZCAR.JP 会長賞に選ばれたイエローの4代目(Z33型)フェアレディZは、新車購入から34年に渡って乗り続けているというワンオーナー車で、隅々まできれいな状態が維持されており、非の打ち所がないと竹内会長は評価した。

S30ZCAR.JP 会長賞に選ばれた車両。オーナー歴は長いが、ミーティングの参加は今回が初めてとのこと

 日産自動車 チーフプロダクトスペシャリスト 伊藤潔が選出した日産賞は、イベントの開会式でお披露目されたフェアレディZ マイナーチェンジモデルが新たに採用する雲龍グリーンのベースとなったグランプリグリーンに塗装された初代フェアレディZ Z432が獲得。

 オーナー氏がこの車両を手に入れたときはボロボロの不動車で、ボディは「Z432R」で採用された「グランプリオレンジ」に塗装されていたが、レストアにあたって塗装を剥がしたところ、下からグランプリグリーンの塗装が出てきたことから日産にカラーコードを問い合わせて教えてもらい、調合表ももらって当時の色を蘇らせているという。

レストア時に日産にカラーコードと調合表を提供してもらって美しく再生された初代フェアレディZ Z432が日産賞を受賞
終盤のビンゴ大会&じゃんけん大会では多くの参加者が特設ステージ前に集まった
協賛企業から提供された大小さまざまなグッズが抽選とじゃんけんの勝者に贈られた
2027年も5月5日にオーナーズミーティングを開催すると竹内会長が予告してミーティングは終了した