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ZF、日本初公開の商用車向け電動エアコンプレッサー「e-comp Scroll」などクルマの走りを革新する「Chassis 2.0」技術を紹介
2026年5月27日 16:51
- 2026年5月27日~29日 開催
- 入場無料(事前来場登録制)
神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で、自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」が5月27日~29日の会期で行なわれている。入場料は無料(事前来場登録制)。
展示ホール・354にあるZFジャパンブースでは、「制御を知に、走りに革新を」をテーマに幅広い技術とソリューションについて紹介。クルマの走りを革新する「Chassis 2.0」として、乗用車向けのシャシーやパワートレーンの技術を展示。さらに商用車向けソリューション、エアバッグ、パッシブセーフティシステムなどについて紹介している。
完全オイルフリー設計の電動エアコンプレッサー「e-comp Scroll」(日本初公開)
日本初公開となった商用車向けの電動エアコンプレッサーである「e-comp Scroll」は、スクロール方式を採用する革新的な設計によって低騒音、低振動を実現。中型・大型のHEV(ハイブリッドカー)、BEV(バッテリ電気自動車)、FCV(燃料電池車)などに圧縮空気を供給し、商用車の静粛性を大幅に向上。ドライバーや乗客の快適性を高めることに加え、都市部などを走行するシーンでの騒音低減にも効果を発揮する。
また、e-comp Scrollは完全オイルフリー設計となっており、オイル消費や大気汚染といった懸念もなく、車両のエアシステム部品の寿命延長にも貢献。ほかの電動圧縮技術と比較してTCO(総所有コスト)を大幅に削減可能で、グローバルな持続可能性とゼロエミッション車の目標達成に貢献する。
400Vハイブリッドにも対応する縦置き8速AT「8HP evo」
ZFの実績ある縦置き8速ATをさらに進化させた「8HP evo」では、従来型の48Vマイルドハイブリッド向けに設計されていたハイブリッド対応8速ATから、回生ブレーキなどによって走行中にバッテリを充電できる400Vハイブリット(HEV)にも対応を拡大。対応するモーターの最高出力を160kWから200kWに、最大トルクを500Nmから600Nmに向上させたほか、入力軸での損失を約28%削減。機能面の進化と合わせることで同一バッテリ容量で最大10%の航続距離向上を実現する。
従来よりも軽量・低コストを実現して、環境負荷の高いレアアース資源の使用量も削減可能となっており、コスト抑制と持続可能性の向上に貢献。モジュール設計で中型車から高級車まで幅広いニーズにコスト効率よく対応するという。
ルーフ内蔵型エアバッグ「Bag-in-Roof/Overhead Airbag」
「Bag-in-Roof/Overhead Airbag」は車内のルーフ部分に搭載され、フロントシート前方に展開して乗員を保護する革新的な前面衝突対応エアバッグモジュール。柔軟なパッケージ構造によってフロントシートだけでなく、リアシートにも適用可能となっている。
新開発したインフレータ技術で大容量エアバッグを実現し、軽量化とコスト低減を両立。デフレクタープレートを不要とする独自設計も特徴となっており、ルーフ部分に設置することでインパネに大型ディスプレイをレイアウトしたり、収納の配置自由度を高めたりすることが可能となって、安全性を高めながらインテリアのデザイン設計にさらなる自由度を与える技術となっている。
ステアリングホイールを格納可能な「HWA(ステアリングホイールアクチュエータ)」
「HWA(ステアリングホイールアクチュエータ)」は、ドライバーによるステアリング入力をフロントアクスルアクチュエータに向けて電子的に伝達するステアバイワイヤシステム。ステアリング入力に対して操舵反力を生成するほか、ステアリングシャフトなどで各種ギヤと物理的に接続されておらず、自動運転などで操作が不要なシーンではステアリングホイールを格納することも可能となっている。
また、前輪を操舵するフロントアクスルアクチュエータは、HWAや自動運転システム、さらに後輪操舵システムなどの車両運動制御システムによって定義される目標前輪舵角に合わせて操舵を行なう。
油圧不要で4輪独立制御可能な「EMB(電動メカニカルブレーキ)」
ZFは電動式、油圧式、ハイブリッド式など多彩なブレーキバイワイヤ技術を備えており、レベル4相当の高度自動運転を見据えて開発された「EMB(電動メカニカルブレーキ)」では、完全にネットワーク化された電動車のアーキテクチャまでサポート。
油圧を一切使用しない「ドライ式」のブレーキとなり、ブレーキペダルからの入力を電気信号として伝達。各車輪のキャリパーに設置されたアクチュエーターがブレーキパッドをローターに押しつける力を発生させる。
これによって構造が簡素化されることに加え、ブレーキフルードが不要になって環境負荷も低減。ハイブリッド式のEMBはZFの「IBC(統合ブレーキコントロールユニット)」とも連携して、高い制動性能、100%のエネルギー回生といった性能を備え、自動運転に必要な冗長性も提供可能となっている。
「アクティブ・コントロール・リトラクター・シートベルト」
コンパクトなアクティブベルトテンショナーをシートに統合した「アクティブ・コントロール・リトラクター・シートベルト」は、通常走行時にはシートベルトの圧力を低減させて乗員の快適性を高めるとともに、触覚を利用した警告を行なってドライバーに情報を伝達する。さらに、衝突の危険性がある場合は事前に乗員をより安全な着座位置に導くことで安全性を向上。コネクテッド化や自動運転の進展に対応して、モジュール化された機能によって将来的なインテリアデザインの自由度拡大にも貢献する技術となっている。
最新モデルとして展示された製品は厚さを抑えた専用ウェービングを採用し、従来型から18mm薄型化。シートバックに内蔵しても違和感の少ない構造となっている。


























