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ジープ、ブランド初のスモールSUV「レネゲード」

直4 1.4リッターターボ+6速DCT、直4 2.4リッター+9速ATの2つのパワートレーンを用意

2015年9月5日発売

297万円~340万2000円

ジープブランド初のスモールSUV「ジープ・レネゲード」

 FCAジャパンは、ジープブランド初のスモールSUV「Jeep Renegade(ジープ・レネゲード)」を9月5日に発売する。価格は297万円~340万2000円。新型レネゲードはFCAのイタリア・メルフィ工場で生産。ジープブランドとしては2014年にフィアットとクライスラーが完全統合後、初の米国以外で生産されるモデルになっている。

 この新型レネゲードの発表を記念したイベントを、9月5日~6日に湘南T-SITE(神奈川県藤沢市)内「CAR LIFE LAB」で実施する。詳細は特設サイト(http://www.jeep-japan.com/renegade/special/liveinforest/)を参照いただきたい。

グレードエンジン変速機駆動方式価格
オープニング・エディション直列4気筒1.4リッターターボ6速DCT2WD(FF)2,970,000円
リミテッド3,132,000円
トレイルホーク直列4気筒2.4リッター9速AT4WD3,402,000円
レネゲードでは2WD(FF)のオープニング・エディションとリミテッド、4WDのトレイルホークの3グレードを展開。ボディーサイズは4255×1805×1695mm(全長×全幅×全高、オープニング・エディション/リミテッド)、ホイールベース2570mm

「アーバンサイズ。アドベンチャークラス」をテーマに、ジープ伝統のパワフルなデザインと4WD性能を受け継ぎながら、道路の狭い都市部に適したボディーサイズを採用。野性的なボディーフォルムとポップさを両立したエクステリアデザイン、上質な色彩や素材を使った遊び心のあるインテリアデザインを最大の特長とした。

 エクステリアでは、1941年に誕生した初代ジープの「Jeep Willys(ジープ・ウィリス)」からインスピレーションを受け、ジープ伝統の丸いヘッドライトや7スロットグリル、ショートオーバーハング、台形のホイールアーチなどを受け継ぎつつ、新鮮なスタイリングに仕上げた。ヘッドライト、テールランプ、ルーフなどに使われている「X」マークは、1940年代の米軍がガソリン運搬用に使用したジェリー缶の表面に描かれたマークが基となっており、レネゲードのデザインテーマになっているという。

 また、最上級グレードのトレイルホークにオプション設定されるルーフ「My Sky(マイスカイ)」は、ジープ・ラングラーのハードトップを基に開発されたもの。フロント部分は電動開閉が可能で、フロント/リアともに取り外すことができる。各パネルが2.2kgと軽量に仕上がっていることから、女性でも気軽にオープンエアが楽しめるとした。

 ボディーカラーは全グレードにブラック、アルパインホワイト、コマンド(グリーン)、コロラドレッドの4色を設定。これに加え各グレードの専用カラーとして、オープニング・エディションにオマハオレンジ、リミテッドにシエラブルー、トレイルホークにソーラーイエローが用意されている。

ブラック
アルパインホワイト
コマンド(グリーン)
コロラドレッド
トレイルホークの専用カラーであるソーラーイエロー

「デザイナー自身が欲しくなるようなスモールSUV」を目標に取り組まれたインテリアでは、Xマーク、7スロットグリルといったジープのアイコンをエクステリア以上に取り入れた点が大きなポイントとなっている。

 また、エアコンの吹き出し口やシフトベゼルなどはスキーのゴーグルやブーツ、艶やかな色彩の登山用具のカラビナからヒントを得るとともに、タコメーターのレッドゾーンはペイントボールゲームで被弾した際の塗料が飛び散った模様をイメージするなど、遊び心のあるデザインに仕上げた。

 パワートレーンは、オープニング・エディション/リミテッドには直列4気筒1.4リッターターボエンジンと6速デュアルクラッチATを搭載。アイドリングストップ機能を採用するなどし、オープニング・エディションはジープブランドとして最高となる15.5km/L(JC08モード燃費)を実現。

 また、トレイルホークに搭載される直列4気筒2.4リッターエンジンは、シリンダーごと、ストロークごとに吸気バルブの開閉タイミング、リフト量及びリフト時間を制御する電気油圧アクチュエータを採用。これに9速ATを組み合わせ、効率的な回転域を維持するとともにパワフルな加速を可能にしている。

 そのほか、オンデマンド方式の4WDシステムを搭載するトレイルホークでは、アプローチアングル30.5°、ランプブレークアングル25.7°、デパーチャーアングル34.3°を実現。さらに副変速機付に匹敵する強大な駆動力を獲得できる「Jeepアクティブドライブロー」、チェロキーと同様のリアアクスル分離機能(必要に応じて自動で4×2から4×4に切り替わるシステム)とパワートランスファーユニット(PTU)、走行モードをAuto(自動)/Snow(雪)/Sand(砂)/Mud(泥)/Rock(岩場)から走行モードを選べる「Jeepセレクテレインシステム」を装備するなど、高水準のオフロード性能を兼ね備えた。

主要諸元

オープニング・エディション/リミテッドトレイルホーク
乗車定員5名
ステアリング
駆動方式2WD(FF)4WD(オンデマンド方式)
全長×全幅×全高4255×1805×1695mm4260×1805×1725mm
ホイールベース2570mm
トレッド(前/後)1550/1555mm1540/1540mm
車両重量1400kg(リミテッド:1430kg)1430kg
エンジン直列4気筒1.4リッターターボ直列4気筒2.4リッター
エンジン最高出力103kW(140PS)/5000rpm129kW(175PS)/6400rpm
エンジン最大トルク230Nm(23.5kgm)/1750rpm230Nm(23.5kgm)/3900rpm
トランスミッション6速デュアルクラッチAT9速AT
JC08モード燃費15.5km/L(リミテッド:14.6km/L)10.4km/L
サスペンション(前/後)マクファーソン式/マクファーソン式
ブレーキ(前/後)ベンチレーテッドディスク/ソリッドディスク

(編集部:小林 隆)