ジープ、初のプラグインハイブリッドモデル「レネゲード 4xe」11月28日に発売 価格は498万円から

初となるプラグインハイブリッド車「レネゲード 4xe」を11月28日に発売

　ジープ（FCAジャパン）は、コンパクトSUV「レネゲード」に、日本に輸入するジープとして初となるプラグインハイブリッド車「レネゲード 4xe（フォー・バイ・イー）」を設定し、11月28日に発売する。価格は「レネゲード Limited（リミテッド） 4xe」が498万円、「レネゲード Trailhawk（トレイルホーク） 4xe」が503万円。

　この2モデルのパワートレーンの構成は同じだが、エンジンチューニングの違いによりシステム全体の最高出力はリミテッド 4xeが191PS、トレイルホーク 4xeが239PS。一方で燃費性能は前者が17.3km/L、後者は16.0km/L（ともにWLTCモード）となっている。

レネゲード 4xe

プラグインハイブリッドシステムは直列4気筒1.3リッターターボエンジンと電気モーター2基、6速AT、リチウムイオンバッテリーからなる

　レネゲード 4xeは、直列4気筒1.3リッターターボエンジンと電気モーター2基、6速AT、リチウムイオンバッテリーからなるプラグインハイブリッドシステムを搭載。リチウムイオンバッテリーは家庭用200V充電器や公共の充電設備などの外部電源から充電でき、モーターのみで最長48kmの走行が可能。バッテリーの電気を使い切った後は、エンジンとモーターを併用するハイブリッド車として機能する。

　レネゲード 4xeのハイブリッドシステムは、1.3リッターガソリンエンジンにより前輪を駆動。リアには独立したモーター（定格出力60PS、最大トルク250Nm）を備え、状況に応じて後輪を駆動。電気駆動システムはトルクを増大させる上、高い精度で制御が可能であることからあらゆる路面で4×4性能がいちだんと高まり、困難なオフロード走行にも対応できるという。フロントモーターは、減速時およびアクセルOFF時には路面からの運動エネルギーを回収し、電気に変換してバッテリーに蓄える回生ブレーキとして機能。アクセルOFFでの減速の強さは2段階で調整できる。

リチウムイオンバッテリーは家庭用200V充電器や公共の充電設備などの外部電源から充電可能

　ハイブリッドシステムの作動状況は3つのモードから選択でき、「HYBRID（ハイブリッド）」モードでは走行状況に応じて自動的にエンジンとモーターを最も効率のいい状態で使い分け、「ELECTRIC（エレクトリック）」モードではモーターを最大限に活用し、最長48kmまでEV走行が行なえ、EV状態での最高速は130km/h。「E-SAVE（イーセーブ）」モードは、バッテリーの消費を抑えるためにエンジンを活用して走行を行なうモードとなっている。

　また、改良型セレクテレイン回転スイッチ（4WD Lock、4WD Low、ヒルディセントコントロールの3つのeAWDモード付）も備え、この回転スイッチはドライブモード（AUTO、SNOW、MUD＆SAND、ROCK［Trailhawk 4×eのみ搭載］）も切り替えるが、今回はレネゲード 4xe専用モードとして、スロットルレスポンスとステアリングをシャープにする新たにSPORTモードを追加しているのが特徴になっている。

ハイブリッドシステムは「HYBRID」「ELECTRIC」「E-SAVE」の3モードを設定

　エクステリアは、4xeではフロントのJeepバッヂ、サイドのRenegadeバッヂ、およびリアのJeep/4xeバッヂにブルーのアクセントがあしらわれ、そのほかは従来のガソリンモデルのデザインを踏襲している。ボディカラーはアルパインホワイトC/C、コロラドレッドC/C、ブラックC/C、スレートブルーP/Cの4色が設定される。