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ランボルギーニ、「ランボルギーニ広島」をグランド・オープン

「ウラカン LP610-4 スパイダー」を西日本で初お披露目

2015年12月11日開催

 アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンは、東京(麻布、青山)、名古屋、大阪、福岡に次ぐ国内6店舗目のランボルギーニショールーム「ランボルギーニ広島」をグランド・オープンし、オープニングセレモニーを12月11日に開催した。

 ランボルギーニ広島は、アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンとタジマモーターコーポレーションが正規販売代理店契約を結んで運営される中国エリアでは唯一の正規販売代理店。このショールームのオープンによって、大阪~福岡間エリアでの展開強化と西日本におけるサービス体制の拡大を目指している。

 ショールームは、ランボルギーニのコーポレート・アイデンティティに基づいて作られており、床面積は210m2で最新のランボルギーニモデル3台が展示可能。シックなレンガ色のタイルで覆われた建屋には最新設備と専用ツールを備えたワークショップを併設して、イタリア本社工場で研修を受けた経験豊富なサービススタッフが常駐。購入後も安心してランボルギーニモデルに乗れるような体制を整えたとのこと。

東京(麻布、青山)、名古屋、大阪、福岡に次ぐ国内6店舗目のランボルギーニショールーム「ランボルギーニ広島」

「VISIONARY」「CUTTING EDGE」「PURE」のブランドコンセプトを貫く

 オープニングセレモニーでは、まず最初に「スーパーカーブーム」において特別な存在であった「イオタ」などが登場するムービーが上映されてランボルギーニの歴史を示した。

40代後半以上のクルマ好きなら知っている「イオタ」や生産現場の映像、レースシーンなども収められていたムービー。3分程度のムービーであったが十分に見応えのあるもの
アンドレア・バルディ氏は、ドゥカティ・モーターホールディングス S.p.Aで2010年11月までアジア太平洋地域の営業活動を統括、2010年12月からランボルギーニに加わり、2014年6月からアジア太平洋地区におけるセールス、マーケティングおよびアフターセールス業務全体を統括している

 続けて、アウトモビリ・ランボルギーニ アジア太平洋地区代表のアンドレア・バルディ氏が登壇してランボルギーニについて紹介した。

 バルディ氏は、ランボルギーニの創設者であるフェルッチオ・ランボルギーニが「夢のクルマを造りたい。私が込めたものは正しく、世界でもっと売れると信じている」とムービーの中で述べたコメントを再度伝えるとともに、「それを現在でも忠実に従いブランドバリューを高めている」と強調。「未来を先見するアイデア - VISIONARY」「最先端のテクノロジー - CUTTING EDGE」「ピュア/クリア - PURE」など、ランボルギーニを表すキーワードを示した。

 また、バルディ氏は「全世界50カ国で135ディーラーを有するネットワークを築いているが、アジアパシフィックには39ディーラーがあり全体の30%の売上構成比を占めている。世界中の自動車販売台数とランボルギーニも含まれる高級スポーツカーマーケットの売上推移はリンクしていないが、コンペティターの多いニッチなマーケットの中でランボルギーニは日々成長している」と話した。

 さらに、2015年は終わっていないので正確な数値は出せないとしながらも、「今年はランボルギーニにとってレコードイヤー(最多売上)となることは間違いない。そのタイミングで広島に拠点を構えられるのはベストタイミングだ」と明かした。

ランボルギーニのブランドコンセプトやディーラー網、売上推移などについて記されたプレゼンテーション

 この売上増の要因について、バルディ氏は「アメリカでも競合はいないと評価されるラインアップにある。需要と供給のバランスが難しく、8月に発表したアヴェンタドール LP750-4 スーパーヴェローチェ ロードスターなどは3週間で500台が売り切れてしまったが、日本はこの成果に大きく貢献してくれた。またウラカンもV型10気筒自然吸気エンジンのセグメントでは多くのシェアを得ることができている」と述べた。

 さらに、「“アド・ペルソナル”と言う、エクステリアやインテリアの色や素材に関してまで、ユーザー自身が欲しいと思うものに対するカスタマイズなども行なっていることも大きな要因である。さらに今年はアヴェンタドール、ウラカンの他にもSUVであるウルスを発表することができた。2013年にガヤルドが登場するまでの10年間は、ランボルギーニはV型12気筒の1ラインのみだったが、来年にウルスも加わることで大きな変化となる。日本についても今年は(2010年比で)約2倍にまで売り上げが増える予定であり、ディーラー各社に感謝している」と語った。

アヴェンタドール、ウラカン、ウルスのバリエーションと、「アド・ペルソナル」によるカスタマイズの解説が行なわれた

無限ともいえるカスタマイズで自分だけの「ウラカン LP610-4 スパイダー」が造れる

アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパン カントリー・マネージャー エジナルド・ベルトリ氏。フィアット・パワートレイン・テクノロジーズやコングスベルグ・オートモーティブ、インターバンプ・グループS.p.Aなどの世界規模の自動車メーカーで管理職を務め、2008年にランボルギーニ中国のカントリーマネージャーに、2011年1月から日本および韓国におけるカントリーマネージャーに就任。2014年10月からはオセアニア地域のカントリーマネージャーを兼務

 この日アンベールされる「ウラカン LP610-4 スパイダー」は、今秋の「フランクフルトモーターショー」で公開され、最高出力610PSを発揮するV型10気筒自然吸気エンジンにより0-100km/h加速3.4秒、0-200km/h加速10.2秒、最高速324km/hという、オープンスポーツカーとしてトップレベルのパフォーマンスを有する。

 セレモニーでは続いて、アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパン カントリー・マネージャーのエジナルド・ベルトリ氏から、「ウラカン LP610-4 スパイダー」について商品説明された。

 ベルトリ氏は「ランボルギーニのクルマはすべて、創設者のフェルッチオ・ランボルギーニの哲学に基づいて造っていて、ウラカン LP610-4 スパイダーも先見性、エモーションを司るものとなっている。もちろん、ウラカンを造るときにクーペのトランスフォーメーションではないオープントップも造ると決めていた。黒、赤、ブラウンの3色から選べるソフトトップは17秒で開閉可能、シート後方のウイングを上げることで静かなドライビングも可能にしている。ドライバーは走りだせば自分の体もクルマの一部になったような感覚を得ることができる。もちろんすべてのデザインもピュアでクリーンなものとなっている。シートの色とトリムなどを組み合わせて3万通りからチョイスすることができ、"アド・ペルソナル"と合わせることで自分だけのランボルギーニを造ることが可能だ」と説明した。

3色から選べるソフトトップ、シート色とトリムなどを組み合わせて3万通りからチョイスして、自分だけのランボルギーニを造れる
最先端を行くテクノロジーは、ランボルギーニ創設者フェルッチオ・ランボルギーニの思想に忠実に従っているからだと力説した

 ベルトリ氏の説明の後、ウラカン LP610-4 スパイダーのイメージムービーが上映され、そして西日本で初となるアンベールが行なわれた。

「ウラカン LP610-4 スパイダー」のイメージムービー。男と女が雷と豪雨の中でも走りに出る、そんな内容。エンディングのメッセージは「OWN THE SKY」
ランボルギーニ広島での「ウラカン LP610-4 スパイダー」アンベールの瞬間
西日本で初お披露目となった「ウラカン LP610-4 スパイダー」。パールを多く含んだ塗色なので、照明のあたりかたにより色が違って見える

広島にオープンすることで主要都市をカバーできるだけでなく、既存ユーザーに濃いサービスを提供するための拠点

 広島地区でディーラー展開をすることに、ベルトリ氏は「今までも日本国内での展開を続けてきているが、広島にオープンすることで主要都市をカバーできると考えている。既に広島には多くのランボルギーニユーザーが居るので、今までのお客様にもより濃いサービスが提供できる」と語った。

 また、「2011年は50台だった販売台数が今年は300台に達すると思う。このような努力が今後登場するモデルの拡販にも繋がると考えている」と話すとともに、タジマモーターコーポレーションとの契約については「彼らの専門性やプロフェッショナルな部分に惚れたことが大きな要因」とコメントした。

ランボルギーニのフラグシップモデル「アヴェンタドール LP700-4」。700PSのV型12気筒エンジンが350km/hの最高速を可能としている

 さらに、「広島は美しい街。特に今は紅葉などでの色づきが綺麗であり、美しいものが似合う街。広島の人たちもランボルギーニを心待ちにしていたと思うので、ここでの成功を約束したい」(ベルトリ氏)と、広島の人々へコメントした。

 バルディ氏も「ランボルギーニは究極の愉しみと人生、プレジャーを広島の皆さんにも届けていきたい」と語り、セレモニーを締めくくった。

ランボルギーニ広島は広島駅から南へ約2km、広島市の中心部を東西に走る国道2号に面する。広島県の経済活動の中心地となるオフィス街にあり、中国・四国地区最大の商業地域へも隣接するアクセスのよいロケーションにある。広島駅から、広島電鉄5系統(広島港[宇品]行)に乗り、約10分の [比治山橋] で降車した後、徒歩7分程度。

(酒井 利)