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英アストンマーティン、“ボンドカー”「DB10」をオークション「クリスティーズ」に出品

個人所有が可能な唯一のモデル。価格は100万英ポンド(約1億6800万円)以上と予想

2016年1月21日(現地時間)発表

アストンマーティン「DB10」(写真は2015年11月に行なわれた「007 スペクター」のPRイベントで撮影したもの)

 英アストンマーティンは1月21日(現地時間)、映画「007 スペクター」のために製造された「DB10」を、美術品オークションハウス「クリスティーズ」に出品すると発表した。同社はチャリティオークションの価格は100万英ポンド(約1億6800万円)以上と予想しており、売り上げ金は全額NGO「国境なき医師団」へ寄贈するとしている。

 今回のオークションは、007の24作目にあたる「スペクター」のデジタルHD、Blu-ray、DVDの発売を記念して開催されるもので、DB10をはじめとする24の特別なアイテムが競売の対象となる。

 DB10は、「スペクター」のためにアストンマーティン本社でデザイナー、エンジニア、専門の職人たちによって開発され、製作台数はわずか10台。今回オークションにかけられるモデルは、そんなDB10のなかでも個人所有が唯一許されるクルマとしており、ジェームス・ボンド役であるダニエル・クレイグ氏のサインが入る。エクステリアはすべてカーボンファイバー製で、インテリアには贅沢な革、カーボンファイバー、アルミニウムを使い、手作業で組み立てたという。パワートレーンはV型8気筒4.7リッターエンジンに6速MTを組み合わせ、最高速は190mph(約304km/h)以上としている。

 なお、今回のDB10は「訓練されたドライバーが映画のなかだけで運転する」という限定された目的のために作られたモデル。そのため、公道を走るための正式な認証は受けておらず、乗員安全、衝突テスト、耐久性、経年後のエミッションといった面で、市販モデルのような厳密な検証は行なっていないとしている。

(編集部:小林 隆)