写真で見る
ちょっと写真で見る ホンダ「シビック ハッチバック」「シビック セダン」(日本仕様 プロトタイプ)
2017年5月29日 13:32
本田技研工業は5月23日、7月下旬に正式発表される予定の新型「シビック」日本仕様モデルのプロトタイプ車両を報道向けに初公開するイベント「CIVIC DAY」を袖ヶ浦フォレストレースウェイ(千葉県袖ケ浦市)で開催。10代目となる新しいシビックシリーズの「ハッチバック」「セダン」「TYPE R」の3モデルを用意し、このうちハッチバックとセダンについては、袖ヶ浦フォレストレースウェイのコースを4周するプロトタイプ試乗も実施された。
この試乗内容については、日下部保雄氏によるインプレッションを追ってお届けする予定だが、本稿ではひと足先に“ちょっと写真で見る”の記事体裁で10代目シビックの日本仕様モデルについて紹介する。なお、このCIVIC DAYに用意された車両はすべてプロトタイプとなり、実際に市販されるモデルと異なる部分が出る可能性もある。
シビック ハッチバックのボディサイズは4520×1800×1435mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2700mm。シビック セダンのボディサイズは4650×1800×1415mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2700mm。ハッチバックとセダンを比較すると、全長がセダンは130mm長く、全高はハッチバックが20mm高い。ハッチバックはリアオーバーハングがセダンから140mm短縮され、後席のヒップポイントも35mm前進する。
プラットフォームは「ゼロから新開発した」とされ、ハッチバック、セダンともに軽量・高剛性ボディ構造を採用。ハッチバックのボディは欧州仕様の先代モデルから16kg軽量化され、ねじり剛性は52%アップ。セダンのボディは北米仕様の先代モデルから22kg軽量化され、ねじり剛性は25%アップしているとのこと。
シャシーでは足まわりに前マクファーソン・ストラット、後独立マルチリンクを採用。リア側にサブフレームを設定し、前後に液封コンプライアンス・ブッシュを装備。また、フロントのスタビライザー・ブッシュは低フリクションタイプとなる。このほかにシャシー関連ではエンジンマウントの配置を最適化し、電動パワーステアリングに「デュアルピニオン可変レシオ」を採用して俊敏な走りと安心感を高次元で両立するという。
パワートレーンでは直列4気筒DOHC 1.5リッター直噴の“VTECターボ”エンジンと専用CVTの組み合わせのほか、ハッチバックではトランスミッションに6速MTもラインアップ。エンジンは現行型の5代目「ステップワゴン」に採用されているものをベースにしつつ、吸排気系の流量を変え、ECUなどのセッティングを変更。最高出力と最大トルクの数値を高めているだけでなく、ミニバンのエンジンらしく滑らかにパワーを発生させるステップワゴンに対し、シビックシリーズではメリハリのあるスポーティなテイストに仕上げているという。
エンジンスペックはトランスミッションなどによって変わり、CVTのみとなるセダンでは最高出力127kW(173PS)/5500rpm、最大トルク220Nm/1700-5500rpmを発生。ハッチバックのCVT車では最高出力134kW(182PS)/6000rpm、最大トルク220Nm/1700-5500rpmとなり、同6速MT車では最高出力134kW(182PS)/5500rpm、最大トルク240Nm/1900-5000rpm。また、CVTではツインダンパーを採用して静粛性を高め、大容量のトルクコンバーターを使ってターボラグを短縮。ギヤ比のワイドレンジ化で加速と燃費を両立させている。6速MTは静粛性に優れるデュアルマスフライホイールを設定し、スムーズなシフトフィールを実現しているという。
なお、生産はハッチバックとTYPE Rはホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッドで、セダンは埼玉製作所・寄居完成車工場で行なわれる。
【お詫びと訂正】記事初出時、シビック セダンの全長の数値が間違っておりました。お詫びして訂正させていただきます。