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写真で見る 三菱自動車「eKワゴン」「eKクロス」(2019年フルモデルチェンジ)
2019年3月28日 13:30
三菱自動車工業「eKワゴン」「eKクロス」はハイトワゴンタイプの軽自動車。eKシリーズとしては2001年の初代デビュー以来、2006年に2代目、2013年に3代目がリリースされており、このモデルで4代目となる。約6年振りのフルモデルチェンジを受けた新型は、先代同様に日産自動車と三菱自動車によるジョイントベンチャー「MMKV」が企画、開発を主導。プラットフォームをはじめエンジン、CVT、電子デバイスといった主要コンポーネントを一新している。
近年のユーザー層が「経費」や「燃費」より「車体色」「スタイル・外観」を重視していることから、これまで以上にその点をフィーチャー。ラインアップも現行モデルを正常進化させたeKワゴンと、「eKカスタム」をよりアクティブなキャラクターとしたクロスオーバーモデルのeK X(クロス)の2ライン構成に変更している。
基本的なパッケージングは両車とも共通で、ボディサイズは3395×1475×1640mm(全長×全幅×全高。数値は2WD)。ただし、4WD車は最低地上高は155mmと2WD車と変わらないものの、全高は1660mmと20mm高くなる。居住空間を大きくするために、エンジンルーム長の短縮とホイールベースを拡大しているのが新型の大きなポイント。これにより、特に後席のスペースに余裕が生まれ、ニールームは先代モデルより70mmも広くなっている。
パワートレーンは2タイプ。1つは両車に搭載されるもので、直列3気筒DOHC 0.66リッターの自然吸気エンジンとCVTが組み合わされる。エンジンスペックは最高出力38kW(52PS)/6400rpm、最大トルク60Nm(6.1kgfm)/3600rpm。燃費はWLTCモードが21.2km/L、市街地モード18.6km/L、郊外モード22.3km/L、高速道路モード21.7km/L(eKワゴンの2WD車)。なお、eKクロスの場合は後述するハイブリッドシステムが組み合わされる。駆動方式は2WD(FF)とフルタイム4WD。クルマの挙動を安定させる「アクティブスタビリティコントロール」と、ブレーキ制御により駆動力を効果的に伝達する「グリップコントロール」機能は全車で標準装備となる。
もう1つはeKクロスに搭載されるもので、インタークーラー付ターボチャージャーに加え、リチウムイオンバッテリーを採用するハイブリッドシステムを採用。スペックは最高出力を47kW(64PS)/5600rpmとしつつ、最大トルクを100Nm(10.2kgfm)/2400-4000rpmと幅広い回転域で発生することにより発進時、加速時などにゆとりある走行が可能になっている。ハイブリッド用モーターは最高出力2.0kW(2.7PS)/1200rpm、最大トルク40Nm(4.1kgfm)/100rpmのスペック。減速時の回生、13km/h以下になるとエンジンを停止する「コーストストップ」、さらに加速時には最大30秒間のモーターアシストを可能にするなど、燃費向上だけでなくスムーズな走行にも威力を発揮する。燃費は順に19.2km/L、16.0km/L、20.6km/L、20.1km/L(2WD車)。駆動方式はeKワゴンと同じく2WDと4WDが設定される。
先進安全技術の面では、オプション設定される三菱自動車初の高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイパイロット)」がポイント。これは前車との車間距離をキープしつつ渋滞時などの完全停止~再スタートまで対応する「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」、さらに「車線維持支援機能(LKA)」が組み合わされたシステム。高速道路走行時がターゲットとなるが、クルマがアクセル、ブレーキに加え、ステアリング操作まで支援してくれるため、ロングドライブ時の疲労軽減に威力を発揮してくれる。
予防安全技術の面では、従来の「e-Assist」で実現していた「衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)」「踏み間違い衝突防止アシスト」「車線逸脱警報システム(LDW)」「オートマチックハイビーム(AHB)」に加えてブレーキ制御により車線内に戻す操作を促す「車線逸脱防止支援機能(LDP)」を追加。全車「サポカー Sワイド」該当となっている。このほか、SRSエアバッグも運転席&助手席に加え、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグを全車標準装備している。
eKクロス
eKシリーズに新たに加わることになった新機軸モデル。男性ユーザーをターゲットに据え、三菱自動車らしいアクティブなSUVイメージを盛り込んだ。三菱車のデザインアイコンとなるダイナミックシールドとともに、厚みのあるプロテクティブフロントバンパーを採用するなど、先日ビッグマイナーチェンジで登場した「デリカ:D5」を彷彿とさせるフロントマスクは、軽自動車とは思えない迫力と重厚感を演出する。
グレードは自然吸気エンジン搭載車がベーシックな「M」と充実装備の「G」、Gをベースにターボエンジンを搭載した「T」の3タイプ。マイパイロットなど一部のオプションはパッケージ化され、GおよびTグレードに設定される。
ボディカラーは「サンドイエローメタリック/ホワイト」など2トーンが5色、「ホワイトパール」「チタニウムグレーメタリック」などモノトーンが6色の計11色を用意。インテリアカラーはブラックを基調にブルーのアクセントを加えた標準カラーのほか、ブラックとタンのコンビネーションとなるレザーオプションが用意される。
価格は順に141万4800円、155万5200円、163万6200円。4WD車は12万9600円高。