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日産「スカイライン スーパーシルエット」の走行確認テストを動画で紹介
「SUZUKA Sound of ENGINE 2016」参加に向けて星野一樹選手がドライブ
2016年8月12日 13:07
- 2016年8月10日 開催
日産自動車が保有する往年のレーシングカー「スカイライン スーパーシルエット」「NP35」「ニッサンR92 CP #1カルソニック」「R380-AI」「スカイライン GT(S54A-1)」の走行確認テストが8月10日、ツインリンクもてぎ・南コースで実施された。
この走行確認テストに参加したレーシングカーは、日産自動車 座間事業所の敷地内にある日産ヘリテージコレクションに所蔵されている車両で、11月19日~20日に鈴鹿サーキットで行なわれる「SUZUKA Sound of ENGINE 2016」への参加に向けて各種チェックが行なわれた。
8月10日10時から始まった午前の走行では、「スカイライン スーパーシルエット」「スカイライン GT」「R380-AI」「ニッサンR92 CP #1カルソニック」の4台が走行テストを行ない、テストドライバーを務めるレーシングドライバーの星野一樹選手がステアリングを握りマシンの状態を確かめた。
この記事では、4台の走行テストを動画でお伝えする。
スカイライン スーパーシルエット
スカイライン スーパーシルエットは、6代目スカイライン(R30型)の「RS」モデルをイメージしたボディに、モータースポーツ専用の「LZ20B」型、直列4気筒DOHC 2.0リッターターボエンジンを搭載。車両重量1005kgでありながら、最高出力419kW(570PS)以上/7600rpm、最大トルク539Nm(55kgm)以上/6400rpmを発生するモンスターマシン。
レースでは、日産ワークスの長谷見昌弘選手がステアリングを握り、1982年のスーパーシルエットレースで2勝、1983年には4勝という成績を残した。
スカイライン GT(S54A-1)
スカイライン GT(S54A-1型)は、1964年5月の第2回日本グランプリ「GT-IIレース」に向けて、プリンス自動車工業が製作したスペシャルマシン。レースではポルシェ「904」が勝利したものの、スカイライン GTが2~6位を独占した。
スカイライン 1500(S50型)のホイールベースを200mm延長してグロリア用の直列6気筒 OHC 2.0リッターエンジンを搭載。ウェーバー3連キャブを装着するなどレース用改修を加え、最高出力110kW(150PS)/6800rpm、最大トルク176Nm(18.0kgm)/4800rpmを発生する。
このクルマは当時の同型車両をベースに、2位に入った砂子義一選手の39号車と同仕様にしたもので、2012年に鈴鹿サーキット50周年に合わせて「日産名車再生クラブ」がフルレストアした。
R380-AI
R380-AIは、1964年の第2回日本グランプリで優勝したポルシェ 904に対して、プリンス自動車工業が「打倒ポルシェ」を目指して開発したプロトタイプレーシングカー。開発責任者は櫻井眞一郎氏。
直列6気筒DOHC 2.0リッターエンジンをミッドに搭載。最高出力147kW(200PS)以上/8400rpm、最大トルク172Nm(17.5kgm)以上/6400rpm。
このクルマは、1966年の第3回日本GP(富士スピードウェイ)でポルシェ「906」を破り優勝した砂子義一選手の11号車。2013年にNISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)の手によりフルレストアされたもの。