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ダイハツ、新開発の3気筒1.0リッターターボもラインアップする新型小型乗用車「トール」「トール カスタム」

子育てファミリーの日常にジャストフィットするコンパクトファーストカー

2016年11月9日 発売

146万3400円~185万7600円(トール)

177万1200円~200万8800円(トール カスタム)

 ダイハツ工業は、新型小型乗用車「トール」「トール カスタム」を11月9日に発売する。価格はトールが146万3400円~185万7600円、トール カスタムが177万1200円~200万8800円。

モデルエンジン変速機駆動方式価格燃費(km/L)減税レベル
X直列3気筒DOHC 1.0リッターCVT2WD(FF)1,463,400円24.6自動車取得税60%/自動車重量税50%
4WD1,636,200円22.0
X“SA II”2WD(FF)1,528,200円24.6
4WD1,701,000円22.0
G2WD(FF)1,620,000円24.6
4WD1,792,800円22.0
G“SA II”2WD(FF)1,684,800円24.6
4WD1,857,600円22.0
Gターボ“SA II”直列3気筒DOHC 1.0リッターターボ2WD(FF)1,803,600円21.8
カスタムG直列3気筒DOHC 1.0リッター2WD(FF)1,771,200円24.6
4WD1,944,000円22.0
カスタムG“SA II”2WD(FF)1,836,000円24.6
4WD2,008,800円22.0
カスタムGターボ“SA II”直列3気筒DOHC 1.0リッターターボ2WD(FF)1,965,600円21.8
躍動感を表現した標準仕様の「トール」と、品格・艶やかさと重厚感を表現したカスタム仕様の「トール カスタム」を設定
Gターボ“SA II”
カスタム G“SA II”
カスタム G
カスタム Gターボ“SA II”

 トールは「家族とのつながり」をキーワードに、「子育てファミリーの日常にジャストフィットするコンパクトファーストカー」を目指して開発された小型乗用車。3700×1670×1735mm(全長×全幅×全高。カスタムの全長は3725mm)というコンパクトなボディサイズながら、ゆとりのある室内空間、多彩なシートアレンジ、回転式カップホルダーや大型乗降用アシストグリップといった使い勝手に優れる装備を備えたことが大きな特徴になっている。

 エクステリアでは、キャビンの長さを強調する前後に吹き抜けるガラスエリアと、フロントからサイドまでまっすぐに伸び、リアへ駆け上がるサーベルをモチーフにしたキャラクターラインによって躍動感を演出。トールとトール カスタムで明確に異なる2つのフェイスデザインが与えられ、躍動感を表現したというトールでは薄く切れ長のランプグリルと、大開口アンダーグリルとシャークフィンのように見えるバンパー下部のデザインを採用するとともに、ブロックライン発光縦長LEDリアコンビランプによってワイド感と存在感を演出。

 一方、品格・艶やかさと重厚感を表現したトール カスタムではメッキグリルとLEDヘッドライトによる艶やかさと、LEDフォグランプやボディ同色フロントスポイラーによりソリッドな力強さを表現。加えて立体視LEDリアコンビランプやメッキグリルなども採用している。

 ボディカラーは力強い重厚な色と、元気のある鮮やかな色を併せ持ったカラーをラインアップ。新色として高輝度カラーの「インペリアルゴールドクリスタルメタリック」「レーザーブルークリスタルシャイン」を設定したほか、2トーン仕様5色(2トーンはカスタム専用)、モノトーンカラー9色の全14色を設定した。

インペリアルゴールドクリスタルメタリック
レーザーブルークリスタルシャイン
マゼンタベリーマイカメタリック
フレッシュグリーンメタリック
ファインブルーマイカメタリック
プラムブラウンクリスタルマイカ
ブラックマイカメタリック
ブライトシルバーメタリック
パールホワイトIII
ブラックマイカメタリック×インペリアルゴールドクリスタルメタリック
ブラックマイカメタリック×レーザーブルークリスタルシャイン
ブラックマイカメタリック×マゼンタベリーマイカメタリック
ブライトシルバーメタリック×フレッシュグリーンメタリック
ブライトシルバーメタリック×ファインブルーマイカメタリック
衝突安全ボディ「TAF」や歩行者障害軽減ボディを採用
カスタム Gターボ“SAII”に採用されるLEDヘッドライト&LEDフォグランプ
G“SAII”に採用されるLEDヘッドライト&LEDフォグランプ

 インテリアでは直線的なラインと平面の構成、水平に広がるインパネによって機能性とワイドな印象を表現したほか、インパネ、メータークラスター、ドアトリムにはステッチを用いたレザー表現でソフトな触感イメージを演出。トールではオレンジアクセント色を配して温かみを感じるインテリアに仕上げるとともに、エンボス加工を施して機能的なイメージを表現したシートを採用。また、トール カスタムではブラックの内装に映えるテックブルーとシルバー加飾を与え、先進的なデザインに仕上げた。加えてデザイン性に優れる撥水加工シートも採用している。

インテリアイメージ
Gのインテリア
G“SA II”のインテリア
Gターボ“SA II”のインテリア
フロントシートはウォークスルーが可能
X/X“SA II”をのぞく全車にTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを標準装備
エコキャラモード
オープニング画面(エコキャラモード選択時)
時計モード
カレンダーモード
4カ所のカメラによって車両の前後左右を映し出し、上から見下ろしたような映像をマルチインフォメーションディスプレイやナビ画面に表示する「パノラマモニター」はオプション設定

 パッケージングについては、3700mmという短い全長と軽自動車と同等の最小回転半径4.6m(14インチの場合。15インチは4.7m)で取り回しのよさを実現するとともに、車両の周囲が見やすい広いガラスエリアと運転視界のよいAピラーによって広い前方視界を確保。

 また、XおよびX“SA II”をのぞく全グレードにワンタッチで開閉可能な電動両側パワースライドドア(X/X“SA II”は助手席のみ)を標準装備し、挟み込み防止機能やチャイルドプロテクションなど安全性を考慮した機能も搭載している。

 前後乗員間距離を1105mmとして広々とした室内空間を実現するとともに、前席ステップ高348mm、ヒップポイント700mmの低床フロアとすることで、乗降性にも優れたパッケージングになっている。

トールのパッケージングについて
軽自動車と同等の最小回転半径4.6mを実現

 後席ではスライド量240mmを確保し、必要に応じて後席をスライドさせることで5人乗車で5名分の旅行用荷物(機内持ち込み用スーツケース4個相当)を積載可能にした。後席をダイブインさせることで1500mm超の長尺物を搭載させることができるほか、リアシートのリクライニング角度を70度に設定し、シートアレンジによって足を伸ばしながら仮眠することも可能。

 ラゲッジについては、2段デッキ式の多機能デッキボード(防汚シート付)を全グレードに標準装備。跳ね上げやデッキボードの反転などによって自転車やベビーカーなどを積載できるとともに、防汚シートを採用することで後席シートバックを汚すことなく自転車などを積み込むことができるようになっている。

テールゲートの開口幅は1077mm、開口高は1080mm。荷室フロア高は527mm
ステップ高366mmという低床フロアを採用
2段デッキ式の多機能デッキボード(防汚シート付)では、跳ね上げやデッキボードの反転などによって自転車やベビーカーなどを積載できるとともに、防汚シートを採用することで後席シートバックを汚すことなく自転車などを積み込める

 室内での使い勝手を高めるべく、多様な収納スペースや使い勝手に優れる装備を搭載しているのもトールの特徴。具体的には、運転席/助手席にスマートフォンやペットボトル、紙パックの飲み物(500mL/1.0L)を収納できる回転式カップホルダーを設定したほか、収納ボックスやダストボックスとして利用できる容量5Lのインパネセンター大型ボックス、子供から大人までスムーズに乗車が行なえる大型乗降用アシストグリップ(チャイルドグリップ付)、暗いところでの乗降性を高めるパワースライドドアに連動して点灯する後席ステップランプ、500mLの紙パックも置くことが可能な運転席/助手席のシートバックテーブルなどを用意。加えて4カ所のカメラによって車両の前後左右を映し出し、上から見下ろしたような映像をマルチインフォメーションディスプレイやナビ画面に表示する「パノラマモニター」もオプション設定している。

X/X“SA II”をのぞく全グレードにワンタッチで開閉可能な電動両側パワースライドドアを標準装備。キーを持っていればドアのボタンを押すだけで開閉が行なえる
パワースライドドアに連動して点灯する後席ステップランプ
大型乗降用アシストグリップ(チャイルドグリップ付)
シートレイアウト
フルフラットにすることもできる
インパネアッパートレイ(助手席)
回転式カップホルダー(運転席/助手席)
グローブボックス(助手席)
ショッピングフック(助手席/ラゲッジ)
フロント/ラゲッジにアクセサリーソケットを備える
インパネセンターポケット
インパネセンター大型ボックス(脱着式)
ドアポケット&ボトルホルダー(運転席/助手席)
センターフロアトレイ
シートバックテーブル
シートバックポケット
シートアンダートレイ(助手席)
トレイ式デッキサイドトリムポケット&ボトルホルダー
ラゲッジアンダーボックス
トール/タントのサイズ比較
サイズ比較トールタント
全長3,700mm3,395mm
全幅1,670mm1,475mm
全高1,735mm1,750mm
ホイールベース2,490mm2,455mm
室内長2,180mm2,200mm
室内幅1,480mm1,350mm
室内高1,355mm1,365mm
前後乗員間距離1,105mm1,120mm
最小回転半径4.6m4.4m
自然吸気の直列3気筒DOHC 1.0リッター「1KR-FE」エンジン(写真)は最高出力51kW(69PS)/6000rpm、最大トルク92Nm(9.4kgm)/4400rpmを発生。また、新開発の直列3気筒DOHC 1.0リッターターボ「1KR-VET」エンジンでは最高出力72kW(98PS)/6000rpm、最大トルク140Nm(14.3kgm)/2400-4000rpmを発生

 パワートレーンでは、「パッソ」「ブーン」にも搭載される自然吸気の直列3気筒DOHC 1.0リッター「1KR-FE」エンジンに加え、“走り”と“燃費”を両立させたという新開発の直列3気筒DOHC 1.0リッターターボ「1KR-VET」エンジンを搭載。この「1KR-VET」では、1.5リッターエンジン並みの最大トルク140Nmを2400-4000rpmで発生させ、高速道路での合流、追い越しを容易とした。

 また、1.0リッターエンジン、停車前アイドリングストップ機能、樹脂化ボディ、CVT制御の最適化、高性能スパークプラグ、低フリクションエンジンオイルなどの採用とともに、空力ドアミラー、ルーフスポイラー、エアロワイパー&空力フードヒンジカバーなどの採用によって走行抵抗の低減を図っており、これらによって燃費性能は「1KR-FE」の2WD車が24.6km/L、4WD車が22.0km/L、「1KR-VET」搭載車(2WD車のみ)が21.8km/Lを実現。全車でエコカー減税対象となっている。

60km/h以上で走行する際に強くブレーキを踏んたときにブレーキランプの点灯とともにハザードランプを高速点灯させ、後続車に注意を促す「エマージェンシーストップシグナル」を全車に標準装備

 そのほか安全装備については、グレード名に“SA II”が与えられるモデルにカメラとレーザーレーダー、ソナーセンターを組み合わせて衝突の危険性がある場合に緊急回避を支援する「スマートアシストII」を装備。歩行者との衝突の危険性や車線逸脱などについても警報でアナウンスするとともに、前方や後方へのアクセルとブレーキの踏み間違いによる飛び出しも抑制する。

 また、X/X“SA II”をのぞく全車に定速走行を可能にするクルーズコントロールを採用したほか、坂道発進時の車両後退を抑制する「ヒルホールドシステム」、60km/h以上で走行する際に強くブレーキを踏んたときにブレーキランプの点灯とともにハザードランプを高速点灯させ、後続車に注意を促す「エマージェンシーストップシグナル」、「オートライト」などを全車に標準装備した。

主要諸元
モデルXG“SA II”カスタムGカスタムGターボ“SA II”
駆動方式2WD(FF)4WD2WD(FF)2WD(FF)
全長×全幅×全高[mm]3,700×1,670×1,7353,725×1,670×1,735
ホイールベース[mm]2,490
車両重量[kg]1,0701,1301,0801,100
エンジン直列3気筒DOHC 1.0リッター「1KR-FE」直列3気筒DOHC 1.0リッターターボ「1KR-VET」
ボア×ストローク[mm]71.0×83.9
圧縮比12.59.5
最高出力[kW(PS)/rpm]51(69)/6,00072(98)/6,000
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]92(9.4)/4,400140(14.3)/2400-4000
トランスミッションCVT
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
前/後サスペンション形式マクファーソン・ストラット式/トーションビーム式マクファーソン・ストラット式/トレーリングリンク車軸式マクファーソン・ストラット式/トーションビーム式
前/後ブレーキ形式ベンチレーテッドディスク/リーティング・トレーリング
前/後タイヤ165/65 R14175/55 R15