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【SUPER GT 第7戦タイ】最終戦に向け、平川亮選手「開幕戦みたいなレースをしたい」

GT500/GT300優勝記者会見

2017年10月7日~8日 開催

優勝した37号車「KeePer TOM'S LC500」(左)と51号車「JMS P.MU LMcorsa RC F GT3」(右)のドライバー

 タイのチャン・インターナショナル・サーキットで10月7日~8日開催されたSUPER GT第7戦「2017 AUTOBACS SUPER GT Round7 Chang SUPER GT RACE」。決勝終了後、GT500クラス、GT300クラスの優勝を獲得したチームの記者会見が実施された。

 本記事では、記者会見で語られた各選手のコメントをお届けする。

GT500クラス優勝の37号車「KeePer TOM'S LC500」

平川亮選手

平川亮選手:最高の結果になりました。スタート前に雨が降ってきたときは、僕らはけっこうナーバスになっていてタイヤ選択にすごく悩みました。ですが、雨のなかでもニックのレースはよかったですし、運も味方してくれたのかスリックタイヤにもすごくいいタイミングで替えられて、一気に差を広げられました。

 僕に代わる時も、ピット作業がうまくいってアウトラップもクリーンにまとめられました。その後は全くミラーを見ずに常に前を見て、チームに貢献できるよう頑張りました。最終戦に向けて今回の結果はいいステップです。次のもてぎではウェイトハンデがなくなるので、今年の開幕戦みたいなレースをしたいと思います。

ニック・キャシディ選手

ニック・キャシディ選手:アメージングな1日になりました。ピットワークが大事なのはわかっていたので、すごくいい仕事をしてくれたレクサス、ブリヂストンには感謝しています。自分にとって今までで一番いいSUPER GTレースになりました。ウェットタイヤでもスリックタイヤでも走りましたが、後方とはいいギャップを持つことができ、クルマのコンディションもよくて、いい感じで平川選手にバトンを渡すことができました。ランキングのポイント差としても非常にいいところにきたので、もてぎはとても楽しみにしています。

GT300クラス優勝の51号車「JMS P.MU LMcorsa RC F GT3」

中山雄一選手

中山雄一選手:今日はスタート前の雨で難しいコンディションになりましたけど、昨日の雨と今日の後半のドライと、両方のコンディションでブリヂストンタイヤの性能がよく、周りにギャップを作ることができて優勝できました。

 昨日の雨でもネガティブな気持ちにならずに予選に臨めて、今年初めてのフロントローからのスタートを切ることができました。今日も路面がしっかり濡れていたので、昨日と同じタイヤでスタートしました。予想以上に路面が乾きましたけど、最初のスティントで離されなかったので、チームとしても僕としてもいい(タイヤ)選択ができたのはないかなと思っています。

 今回のタイに向けて(ブリヂストンが)新しいタイヤを開発してくださったんですけれども、非常によくて、最後までポジションを守り抜いて走ってくれました。後半は僕は見ているだけだったので、坪井選手の走りに感謝したいです。

(第7戦前の時点で)チャンピオン獲得に向けてトップから16点差というビハインドがありました。残り2戦とも優勝を獲っていかなければならないと思っていたなかで、優勝できたのは非常によい結果です。ただ、2位で(トップから)9点差。けっこう差が開いちゃってます。もてぎでも勝つしかないですね。

坪井 翔選手

坪井翔選手:今日はグリッドで雨が降ったので、どうなってしまうんだろうと思いました。レース後はどんどん乾いていく状況で、序盤はけっこう苦しい展開になってしまったんですけど、でもそんななかで中山選手が頑張ってくれて、順位をキープしてくれました。

 その後にスリックで走りましたが、僕は見えない敵との戦いでした。スリックにした後の数周はけっこう大事だと思ったんですけど、たぶん40周くらい走らなければいけないのでタイヤの様子を見ながら、という状況でした。ピットを出たところで2番手だったので、ひたすらプッシュし続けて、前のマシンを抜いてからは後ろのギャップも見ながら走りました。後半までもったタイヤに感謝したいですし、序盤キープしてくれた中山選手にも感謝したいです。

 タイともてぎは2回とも勝たないとチャンピオンは望めない状況だったので、なんとか勝ってチャンピオン争いに止まれたのはよかったと思います。初めてのタイで優勝できたし、2勝目もできているし、流れはいいと思います。チーム力もかなりよく、もてぎはノーウェイトハンデですから、最後まで諦めずに優勝を狙っていけば何かが起きると信じてやっていきたいと思います。