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トヨタ、「カローラ」シリーズをマイナーチェンジ、新開発1.5リッター「2NR-FKE」エンジンは最高燃費23.4km/Lをマーク
ハイブリッド車も33.8km/Lに向上。安全装備「Toyota Safety Sense C」をトヨタ車初搭載
(2015/3/30 13:30)
- 2015年4月1日発売
- カローラ アクシオ(ガソリン):144万6218円~195万4800円
- カローラ アクシオ(ハイブリッド):203万400円~220万7127円
- カローラ フィールダー(ガソリン):161万1163円~232万4945円
- カローラ フィールダー(ハイブリッド):219万5345円~247万4182円
トヨタ自動車は、セダン「カローラ アクシオ」、ワゴン「カローラ フィールダー」をマイナーチェンジして4月1日に発売する。価格はカローラ アクシオのガソリン車が144万6218円~195万4800円、ハイブリッド車が203万400円~220万7127円。カローラフィールダーのガソリン車が161万1163円~232万4945円、ハイブリッド車が219万5345円~247万4182円。
●カローラ アクシオ
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
1.3X“ビジネスパッケージ” | 直列4気筒DOHC 1.3リッター「1NR-FE」 | CVT | 2WD(FF) | 1,464,873円 |
1.3X | 1,485,491円 | |||
1.5X“ビジネスパッケージ” | 直列4気筒DOHC 1.5リッター「1NZ-FE」 | 5速MT | 1,446,218円 | |
1.5X | 1,466,837円 | |||
1.5X“ビジネスパッケージ” | 直列4気筒DOHC 1.5リッター「2NR-FKE」 | CVT | 1,564,037円 | |
1.5X | 1,584,655円 | |||
1.5X“ビジネスパッケージ” | 直列4気筒DOHC 1.5リッター「1NZ-FE」 | 4WD | 1,705,418円 | |
1.5X | 1,726,037円 | |||
1.5G | 直列4気筒DOHC 1.5リッター「1NZ-FE」 | 5速MT | 2WD(FF) | 1,695,600円 |
直列4気筒DOHC 1.5リッター「2NR-FKE」 | CVT | 1,813,418円 | ||
直列4気筒DOHC 1.5リッター「1NZ-FE」 | 4WD | 1,954,800円 |
モデル | エンジン・変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|
HYBRID | リダクション機構付のTHSII | 2WD(FF) | 2,030,400円 |
HYBRID G | 2,207,127円 |
●カローラ フィールダー
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
1.5X“ビジネスパッケージ” | 直列4気筒DOHC 1.5リッター「1NZ-FE」 | 5速MT | 2WD(FF) | 1,611,163円 |
1.5X | CVT | 1,625,891円 | ||
1.5X“ビジネスパッケージ” | 直列4気筒DOHC 1.5リッター「2NR-FKE」 | 1,728,982円 | ||
1.5X | 1,743,709円 | |||
1.5X“ビジネスパッケージ” | 直列4気筒DOHC 1.5リッター「1NZ-FE」 | 4WD | 1,870,363円 | |
1.5X | 1,885,091円 | |||
1.5G | 5速MT | 2WD(FF) | 1,804,582円 | |
1.5G“AEROTOURER” | 1,871,345円 | |||
1.5G | 直列4気筒DOHC 1.5リッター「2NR-FKE」 | CVT | 1,922,400円 | |
1.5G“AEROTOURER” | 1,989,163円 | |||
1.5G“W×B” | 2,114,837円 | |||
1.5G | 直列4気筒DOHC 1.5リッター「1NZ-FE」 | 4WD | 2,063,782円 | |
1.5G“AEROTOURER” | 2,130,545円 | |||
1.5G“W×B” | 2,240,509円 | |||
1.8S | 直列4気筒DOHC 1.8リッター「2ZR-FAE」 | 2WD(FF) | 2,214,000円 | |
1.8S“W×B” | 2,324,945円 |
モデル | エンジン・変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|
HYBRID | リダクション機構付のTHSII | 2WD(FF) | 2,195,345円 |
HYBRID G | 2,298,437円 | ||
HYBRID G“AEROTOURER” | 2,373,055円 | ||
HYBRID G“W×B” | 2,474,182円 |
今回のマイナーチェンジでは、内外装デザインの変更にとどまらず、2WD(FF)のCVT搭載車に新開発の直列4気筒DOHC 1.5リッター「2NR-FKE」エンジンを搭載。さらに安全装備「Toyota Safety Sense C」を初搭載するなど、大幅な改良を行ってきた。
まずエンジンに関しては、これまで1.5リッター車に搭載していた直列4気筒DOHC 1.5リッター「1NZ-FE」エンジンを、新開発の「2NR-FKE」エンジンに変更(2WD/CVT車)。「2NR-FKE」エンジンは、同社のハイブリッドカーで採用している圧縮比よりも膨張比を大きくして熱効率を向上させるアトキンソンサイクルに加え、クールドEGR、VVT-iE(電動連続可変バルブタイミング機構)の採用や、圧縮比を従来の11.0(MT車は10.5)から13.5に高めるなどして、カローラ アクシオのJC08モード燃費で23.4km/Lを達成(カローラフィールダーでは23.0km/L)。これにより「平成32年度燃費基準」を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得とあわせ、エコカー減税の対象になる予定。
また、ハイブリッド車に関してもハイブリッドシステムの高効率化が図られ、JC08モード燃費は33.8km/Lに引き上げられた。これにより「平成32年度燃費基準+20%」を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得とあわせ、エコカー減税の対象になる予定になっている。
一方、安全装備に関してはレーザーレーダーとカメラを組み合わせる「Toyota Safety Sense C」を初採用。トヨタは2014年11月に、2015年から新予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を導入することを明らかにしており、同パッケージでは主にコンパクトカー向けの「Toyota Safety Sense C」、ミディアム・上級車向けの「Toyota Safety Sense P」の2種類が設定されている。
今回のカローラシリーズに搭載される「Toyota Safety Sense C」は、「衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)」に加え、車線を逸脱した場合にブザーとディスプレイ表示でドライバーに警告を行う「レーンディパーチャ―アラート(LDA)」、カメラで対向車のヘッドランプまたは先行車のテールランプを検知してハイビームとロービームを自動的に切り替える「オートマチックハイビーム(AHB)」からなる。
衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)に関しては、レーザーレーダーとカメラによって前方の障害物を検知し、衝突の危険がある場合に警告を出してブレーキを踏むように促す。ドライバーが危険に気づかずブレーキを踏まなかった場合は強力なブレーキアシストが作動して衝突回避を支援。自動ブレーキは約10km/h~80km/hの速度域で作動する。
そのほか、信号待ちなどで先行車が発進したことに気づかず停止を続けた場合に、ブザーとディスプレイ表示で発進を促す「先行車発進告知機能」を新設定。さらにシフト操作時における急発進を抑制し、衝突時の被害軽減を図る「ドライブスタートコントロール」、急ブレーキをかけるとハザードランプが点滅する「緊急ブレーキシグナル」を全車に標準装備した。
エクステリアデザインは、カローラ アクシオでは「モダン」、カローラ フィールダーでは「スポーティー」をテーマに掲げた。カローラ フィールダーでは、これまで特別仕様車として設定していた「“W×B(ダブルバイビー)”」をグレードに追加している。
カローラ アクシオでは、ロアグリルを拡大したフロントバンパーを採用するとともに、アッパーグリルからヘッドランプへ連続したメッキ加飾が与えられた。リアビューではリアコンビネーションランプの配置変更を行いワイド感を高めたほか、リフレクターを低い位置に変更してサイドへ流れるバンパー下端の造形を採用。ボディーカラーでは、新たに深みのあるヴィンテージブラウンパールクリスタルシャインをオプション設定している。
カローラ フィールダーでは、ロアグリルに大型化した台形形状とワイド感を付与する横バーを採用し、空力性能・冷却・歩行者保護向上を配慮するとともにアンダーグリルを強調した独自のフロントデザイン「アンダープライオリティ」を表現。アッパーグリルからヘッドランプへ連続したメッキ加飾によってワイド感や精悍さを高めている。
また“W×B”、“AEROTOURER”にはドットパターンのフロントロアグリルや、LEDクリアランスランプを採用することで存在感を高めた。さらにリアまわりにシャープなロアガーニッシュを追加することでスポーティさを強調するデザインとした。ボディーカラーでは鮮やかなオレンジメタリックと、“W×B”専用色としてクールボルドーガラスフレークをオプション設定した。
インテリアに関しては、ステアリングとシフトノブの本革巻きに高触感なスムースシボを採用したほか、一部グレードでシフトハウジングとシフトベゼルをピアノブラックとし、シフトハウジングにメッキ加飾を追加して上質感を高めた。また、サイドのエアコン吹き出し口の形状変更を行うとともに、フロントカップホルダーにLEDスポットランプを新設定。さらにMT車を除く全モデルの運転席にフットレストを標準装備している。