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SUPER GT第1戦岡山はRAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史)が優勝

GT300はGAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルド ハイム)が独走優勝

岡山国際サーキットで開催されたSUPER GT第1戦
2013年4月7日開催

 4月7日、岡山国際サーキット(岡山県)で2013 AUTOBACS SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」の決勝レースが開催された。GT500クラスは100号車 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史)が終盤のバトルを勝ち抜き優勝、GT300クラスは11号車 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルド ハイムが独走で優勝した。

優勝した100号車 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史)

 予選は豪雨に見舞われた開幕戦だったが、決勝は雲が多く降雨の不安は残るものの青空もときおり顔を出していた。路面コンディションはドライで決勝のスタートが切られた。ポールポジションからスタートした昨年、一昨年のチャンピオンコンビが乗る23号車 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)がトップをキープ。序盤は独走し、そ のままポール・トゥ・ウィンを飾るかと思われた。

 トップ23号車 MOTUL AUTECH GT-Rの後方で熾烈な2位争いをしたのは、18号車 ウイダー モデューロ HSV-010、100号車 RAYBRIG HSV-010)、17号車 KEIHIN HSV-010のHSV-010勢だった。

 レース終盤になると2位の18号車 ウイダー モデューロ HSV-010(フレデリック・マコヴィッキィ)がペースダウン。100号車 RAYBRIG HSV-010(小暮卓史)、17号車 KEIHIN HSV-010(塚越広大)が肉薄しテール・トゥ・ノーズの争いとなった。

 68周目のアトウッドカーブで18号車 ウイダー モデューロ HSV-010が単独スピン。100号車 RAYBRIG HSV-010、17号車 KEIHIN HSV-010が2位、3位に浮上し、18号車 ウイダー モデューロ HSV-010は大きく遅れ4位の座をキープするのが精一杯だった。

 スタートからトップを守り続けた23号車 MOTUL AUTECH GT-Rだったが、終盤にペースダウン。2位、3位の100号車 RAYBRIG HSV-010、17号車 KEIHIN HSV-010が背後に迫り、優勝をかけたバトルが始まった。

 残り5周となる77周目のリボルバーからマイクナイトコーナーにかけ100号車 RAYBRIG HSV-010、17号車 KEIHIN HSV-010が23号車 MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝)次々とパス。3位に後退した23号車 MOTUL AUTECH GT-Rに抜き返す力はなく、残り4周はHSV-010同士の優勝争いとなったが、100号車 RAYBRIG HSV-010が逃げ切り開幕戦を制した。

 昨年の開幕戦ではラストラップに2位に後退し、涙をのんだ100号車 RAYBRIG HSV-010だったが、伊沢拓也、小暮卓史の新コンビがいきなりその雪辱を果たすこととなった。

2位になった17号車 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大)。HSV-010の1-2フィニッシュ
ポールからスタートした23号車 MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)は3位入賞

●GT500クラス 最終順位

順位マシン名(ドライバー名)タイヤ
1位100号車 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史)BS
2位17号車 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大)BS
3位23号車 MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)MI
4位38号車 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平)BS
5位8号車 ウイダー モデューロ HSV-010(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ)MI
6位12号車 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)BS
7位6号車 ENEOS SUSTINA SC430(大嶋和也/国本雄資)BS
8位39号車 DENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一/石浦宏明)BS
9位号車 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/松浦孝亮)BS
10位1号車 REITO MOLA GT-R(本山哲/関口雄飛)MI

※BS=ブリヂストン、MI=ミシュラン

GT300クラス

 GT300クラスはポールポジションからスタートした61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTが早々に後退。10周目にトップに立ったのは11号車 GAINER DIXCEL SLS(ビヨン・ビルドハイム)だった。11号車 GAINER DIXCEL SLSはそのまま独走態勢を築き、1度もポジションを譲ることなく優勝した。

 チームとしては開幕戦の岡山を2連勝。メルセデスベンツSLS AMG GT3はSUPER GT初優勝になった。2位には4号車 GSR 初音ミク BMW(谷口信輝/片岡龍也)。3位はレース終盤に33号車 HANKOOK PORSCHEとの争いを振り切った87号車 ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3(山内英輝/吉本大樹)が表彰台の最後の席を獲得した。

昨年に続きチームとして開幕戦を優勝した11号車 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)
4号車 GSR 初音ミク BMW(谷口信輝/片岡龍也)は2位を獲得
3位になった87号車 ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3(山内英輝/吉本大樹)

●GT300クラス 最終順位

順位マシン名(ドライバー名)タイヤ
1位11号車 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)DL
2位4号車 GSR 初音ミク BMW(谷口信輝/片岡龍也)YH
3位87号車 ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3(山内英輝/吉本大樹)YH
4位52号車 OKINAWA-IMP SLS(竹内浩典/土屋武士)YH
5位61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也/佐々木孝太)MI
6位62号車 LEON SLS(黒澤治樹/加藤正将)YH
7位16号車 無限 CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴)BS
8位33号車 HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢)HK
9位48号車 DIJON Racing IS GT-R(高森博士/千代勝正)YH
10位0号車 ENDLESS TAISAN PORSCHE PORSCHE(峰尾恭輔/横溝直輝)YH

※DL=ダンロップ、YH=ヨコハマ、MI=ミシュラン、BS=ブリヂストン、

 次戦は、4月28日~29日に富士スピードウェイで開催される。

(奥川浩彦)