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【三次試験場50周年】1047台のマツダ車が参加した「三次試験場50周年ファンミーティング」
「2017年はロータリー50周年、2019年はロードスター30周年、2020年はマツダ100周年」とマツダ 金井誠太会長
(2015/9/28 12:42)
- 2015年9月20日開催
9月20日、広島県三次市にあるマツダの三次(みよし)試験場で、「三次試験場50周年ファンミーティング」が開催された。これは1965年6月に開業した三次試験場の“開設50周年を祝いたい”というマツダファンの気持ちにマツダが応えたファンイベントで、普段は非公開の三次試験場をファンに開放する形で開催された。
三次試験場が大規模に公開されるのは、1999年の「ロードスター10周年ミーティング」、2009年の「ロードスター20周年ミーティング」以来の3回目。「三次試験場50周年マツダファンミーティング実行委員会」が主催となり、マツダは特別協賛として参加している。
当日は、1864名のマツダファンと1047台のマツダ車が三次試験場に集結し、ファンが持ち込んだ歴代マツダ車の展示、開発拠点である三次試験場の技術解説展示、試験場内のバス見学、高速周回路の同乗走行、ル・マン24時間レース優勝車「MAZDA 787B」のデモラン、そして参加者&参加車によるパレード走行などが行われた。
MAZDA 787Bのデモランに関しては、動画掲載記事において、4ローターエンジンのサウンドを楽しんでいただきたい。
ル・マン優勝車「MAZDA 787B」がデモラン
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150920_722166.html
「R360クーペ」から「ND型ロードスター」まで歴代マツダ車がずらり
開会式では主催者である「三次試験場50周年マツダファンミーティング実行委員会」を代表して水落正典氏が挨拶。水落氏はロードスターオーナーズクラブ「RCOJ(Roadster Club of Japan)」の代表としても知られており、三次試験場でのイベント運営経験もあることから、三次試験場50周年マツダファンミーティング実行委員会の中心メンバーとなっている。そのほか共催者であるマツダを代表してマツダ 執行役員 グローバル販売&マーケティング本部長 青山裕大氏、地元となる三次市を代表して三次市長 増田和俊氏がお祝いの言葉を述べた。
メイン会場の多くを占めていたのは「歴代マツダ車」展示。三次試験場は1965年開業し、1967年に発売された世界初の量産ロータリーエンジン搭載車「コスモスポーツ」開発の舞台となった場所。展示はコスモスポーツから始まるのかなと来場前に考えていたのだが、1960年にマツダ初の乗用車として発売された「R360クーペ」から、最新モデルである新型「ロードスター」まで、ずらりと並んでいた。78台の展示予定となっていたが、なぜか2台は展示されておらず、展示されていた76台のマツダ車を全掲載しておく。
普段は見られない三次試験場の内部を見学
この50周年ファンミーティングには、多くのマツダ社員が休日返上で参加。三次試験場で行われている開発の一端を公開していた。とくに珍しかったのが、エンジンの成形時に使う砂型を公開していたこと。実際に砂型に触ることもでき、砂から金属製のエンジン形が決まることを不思議に感じていた人もいるようだ。
また、新型ロードスターやコスモスポーツのホワイトボディーなども展示。新型ロードスターは耐久テストの試験に使用したもので、耐久テストを行った後の変化点の確認をするためかバラバラになっていた。コスモスポーツはレストア実施過程のもので、今後ゆっくり組み立てられていく。ちなみに耐久テストだが、「どのくらい走ることを耐久テストとしているのか?」と質問してみたところ、「走行距離は言えない」とのことだった。
普段は見られないという意味で興味深かったのは、三次試験場内のバス見学。風洞試験設備の外観や試験場内のワインディング路をバスで案内してくれるというもので、1個所を除き撮影禁止。唯一許された個所は、ロータリーエンジンの開発者として知られる山本健一氏(のちにマツダ社長)による石碑で、“飽くなき挑戦”との文字が刻まれている。
高速周回路の同乗走行では、新世代スカイアクティブ車を使って、三次試験場のおむすび型のコースを走行。180km/hでの高速バンク走行を体験できた。同乗していて意外に思ったのが、コース内から見える外部の建物がいくつかあること。三次試験場設置後にできた建物で、外部から高速周回路が見えるようになっている。そのため、高速周回路では発売前のクルマについては偽装などをしてテストを行っているとのことだ。
16時から最後のパレード走行を行う進行となっていため、15時に閉会式、その後MAZDA 787Bのエキシビション走行を実施した。閉会式ではマツダ 金井誠太会長が挨拶。金井会長は、三次試験場50周年ファンミーティングに集まったマツダファンにお礼を述べるとともに、2017年のロータリー50周年、2019年のロードスター30周年、2020年のマツダ100周年でなんらかのイベントを実施したいと発言。2020年の創業100周年へ向けて、ファンと一緒に歩んでいく姿勢を示した。
【訂正】歴代マツダ車展示の展示車両は78台分の枠(予定展示台数も78台)が確保されていましたが、76台の展示となっておりました。そのため歴代マツダ車展示の写真掲載は76台になります。