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ホンダ、一部改良で「ヴェゼル」に先進運転支援システム「ホンダ センシング」搭載車設定

走りを追求した新グレード「RS」登場

2016年2月26日 発売

192万円~288万6000円

 本田技研工業は、コンパクトクロスオーバーSUV「ヴェゼル」を一部改良して2月26日に発売する。価格は192万円~288万6000円

モデルエンジン変速機駆動方式価格
G直列4気筒DOHC 1.5リッター直噴CVT2WD(FF)1,920,000円
4WD2,136,000円
X Honda SENSING2WD(FF)2,120,000円
4WD2,336,000円
RS Honda SENSING7速CVT2WD(FF)2,390,000円
ハイブリッド直列4気筒DOHC 1.5リッター直噴+スポーツハイブリッドi-DCD7速DCT2WD(FF)2,270,000円
4WD2,486,000円
ハイブリッド X Honda SENSING2WD(FF)2,500,000円
4WD2,716,000円
ハイブリッド Z Honda SENSING2WD(FF)2,670,000円
4WD2,886,000円
ハイブリッド RS Honda SENSING2WD(FF)2,770,000円

 今回の一部改良では、新グレード「RS(アールエス)」をガソリンモデルとハイブリッドモデルの双方に設定。また、現行型「フィット」派生モデルとして初めて安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を設定。エントリーグレードの「G」「ハイブリッド」にメーカーオプション、そのほかのグレードに標準装備としている。

新グレードの「RS」は、ハイブリッドモデル(左)とガソリンモデル(中央、右)ともに設定。「走る楽しさを追求した」モデルとなる
ヴェゼル ハイブリッド X Honda SENSING
ヴェゼル ハイブリッド Z Honda SENSING
ヴェゼル ハイブリッド
ヴェゼル X Honda SENSING
ヴェゼル G

 新グレードの「RS」は、SUVのヴェゼルで「走る楽しさを追求した」モデル。外観では専用デザインのフロントグリル、専用デザインLEDフォグランプ、クリスタルブラック塗装のボディロアガーニッシュやドアミラー、専用形状の18インチアルミホイール(タイヤサイズは225/50 R18 95V)などによってシャープな走りを表現。内装ではシート表皮やダッシュボードパネル、ドアトリムなどに「ウルトラスエード」を使って上質感を高めた。

ブラッククロームメッキのフロントグリルやLEDフォグランプのガーニッシュ、クリスタルブラック塗装のボディロアガーニッシュなどを「RS専用エクステリア」として装着
ほかのグレードではボディ同色のLEDウインカー付きドアミラーもRSではクリスタルブラックに変更される
内側をブラック塗装してスリムに見せ、前傾スタイルで躍動感を演出するRS専用デザインの18インチアルミホイール
エキパイフィニッシャーはガソリンモデルではRSのみに装着される
要所に「ウルトラスエード」を使うRSのインテリア
本革巻ステアリングにはハイブリッド Zと同じくスムースレザーを組み合わせるが、ほかのグレードではグリップ部分が均一な形状であるのに対し、RSはよりグリップしやすいよう凹凸が設けられている
エアコンアウトレットにダーククロームメッキを使用
シート表皮はウルトラスエードのコンビタイプで、フロントが本革、リアがプライムスムースとの組み合わせとなる

 走行性能では18インチのタイヤ&ホイールの装備に加え、可変ステアリングギヤレシオ(VGR)を採用し、車両の前後にパフォーマンスダンパーを追加。パフォーマンスダンパーは今回の一部改良でハイブリッド Zにも装着されているが、RSではより車体の安定性を高める方向に専用セッティングが施されている。また、ガソリンモデルに搭載するCVTは7速のマニュアルシフトに対応するほか、変速やスロットル開度、油圧制御系を協調制御する「G-Design Shift」を導入した。

一部改良で全車の4輪に振幅感応型ダンパーが採用されたほか、車体の変形と振動を制御するパフォーマンスダンパーをRSとハイブリッド Zで採用。RSは専用チューニングとなっている

 新たに幅広いグレードで標準装備となったホンダ センシングは、2月から発売となった「オデッセイ ハイブリッド」でも採用されている最新型。約10km/h~40km/hでの走行中に、走行している車線を外れて歩行者との衝突が予測された場合、警告音と画面表示で警告するほか、ステアリングの制御も行なって回避操作を支援する「歩行者事故低減ステアリング」の機能を備えている。また、リアクティブフォースペダルを装着するハイブリッドモデルでは、「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」「誤発進抑制機能」の作動時にアクセルペダルを振動させてドライバーに注意をうながす。

ホンダ センシングではフロントウィンドウの単眼カメラとフロントグリルのミリ波レーダーを組み合わせ、8種類の先進安全装備や先進運転支援システムを機能させる。手ごろな価格をアピールポイントの1つとしている現行型フィットの派生モデルで初採用となった
「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」
「歩行者事故低減ステアリング」
「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」
「LKAS(車線維持支援システム)」
「路外逸脱抑制機能」
「誤発進抑制機能」
「先行車発進お知らせ機能」
「標識認識機能」

 このほかに一部改良では、ハイブリッド Zの商品性を強化するため4WDモデルを新設定したほか、前出のパフォーマンスダンパーに加えて、オプション設定に「運転席8ウェイ/助手席4ウェイパワーシート」「アイボリーパッド仕様の本革シート」を追加した。このほかに装備面では、新規採用の「オートリトラミラー」を全車に標準装備し、これまでハイブリッド Zのみが装備していた「左右独立温度コントロール式エアコン」をハイブリッドモデル全車に拡大。これまでオプション品となっていた「ナビ装着用スペシャルパッケージ」は、ETC車載器を追加してハイブリッドモデルのX、Z、RSに標準装備する。

 このほか、ボディカラーでは「ゴールドブラウン・メタリック」「プレミアムディープロッソ・パール」「アラバスターシルバー・メタリック」「ティンテッドシルバー・メタリック」の4色を廃止して、新たに「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」「シナモンブロンズ・メタリック」「ルナシルバー・メタリック」の3色を設定して全8種類のラインアップとしている。

特別仕様車「スタイルエディション」でも採用した「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」を新色としてラインアップ。5万9400円高となる
新色の「シナモンブロンズ・メタリック」
新色の「ルナシルバー・メタリック」
「ミスティグリーン・パール」(3万7800円高)
「モルフォブルー・パール」(3万7800円高)
「ルーセブラック・メタリック」(3万7800円高)
「ホワイトオーキッド・パール」
「クリスタルブラック・パール」
オプション設定の本革シートに新しく設定された「ブラック×アイボリー」内装。ダッシュボードやセンターコンソール、ドアアームレストなどのソフトパッドがアイボリー色となる

(編集部:佐久間 秀)