飯田裕子のCar Life Diary
“クルマ好事家的ぶらりシャンゼリゼ通り散歩”
(2014/5/21 13:59)
プジョーの新型「308」国際試乗会に向かう途中、束の間ながら久しぶりにパリの街を歩くことができた。パリはシャンゼリゼ通りに並ぶショップがあちこち入れ替わっていても、街中でタイムスリップ感覚を味わえるのが素敵。歴史のある建物が“ずっとそこにあるのが当たり前”的な佇まいであちこちに残っているからだと思う。
そんな風景やノスタルジックな気分から、意識を鮮やかに“今”に引き戻すのは人やクルマなのではないかな、と。街中を走るクルマは新しめのモデルも多い。ただ、もっとカラフルな交通風景を期待していたけれど、意外と無難な色のクルマが多かったのは期待ハズレ。一方で、人々はやっぱりオシャレな装いが多い。想像以上に寒かったパリでも「ココでもやっぱりTシャツなんですね」と、どこから来たか分かりやすいアメリカ人観光客もいた。でも、全体の印象としてはファッションにこだわっていたり、それを楽しんでいる人が多く目に映ったのだった。
そんなパリには、クルマ文化もオシャレに楽しめるステキなスポットがある。短いパリ滞在で少しだけ楽しんだ“クルマ好事家的ぶらりシャンゼリゼ通り散歩”をご紹介。それはクルマ好きならちょっとしてみたい、自動車ブランドのショールーム巡りなのであります。
スポットの数としては意外と多いのではないかと思う。シャンゼリゼ周辺にはシャンゼリゼ通りを含め、私が確認できただけでも本家の「プジョー」「シトロエン」「ルノー」、同じヨーロッパの「メルセデス・ベンツ」「フィアット」、それに日本の「トヨタ」も存在する。また、シトロエンといえば2013年12月に『DS WORLD』もオープンしている。
ショールームといってもここでクルマを販売するのではなく、あくまでも“ブランドイメージを売る”というのが目的。それはさながら、表参道や骨董通りあたりにあるファッションブランドの路面店のようなスタイリッシュさがあり、それぞれの展示にはセンスが光る。だからこそメッセージ性も強く、分かりやすく楽しめる。
今回はシトロエンとオープンからまだ半年も経たない『DS WORLD』をのぞいてみた。プジョーの試乗会でフランスに行ったのだからプジョーにも行きたかったけれど、なんと「改装中」ということで断念。各ショールームは時々模様替えや改装を行っているらしく、まあ、こういうことは事前チェックしておくか、覚悟を決めて出かけて行ったほうがよさそう。