特別企画

【特別企画】岡本幸一郎が「Drive-E」パワートレーンの「V70 T5 SE」で函館~東京間をロングドライブ

通行止めに阻まれ迷走した旅の果て、岡本幸一郎を“孤独のドラめし”が癒やす

 遠方に折り返し地点を設定し、そこまでの往路か復路をドライブしてボルボの持つロングツーリング性能を体感するという企画を、ボルボ・カー・ジャパンでは不定期で実施(2014年3月に行われたときの関連記事)している。

 今回の折り返し地点は北海道の函館。我々は飛行機で函館まで飛んで、復路に自走するルートを選択。長旅のパートナーとなるのは、新世代パワートレーン「Drive-E(ドライブ・イー)」による新開発の2.0リッター直列4気筒 直噴ターボ「B420」エンジンと8速ATを搭載した「V70 T5 SE」だ。

V70 T5 SE。ボディーサイズは4815×1890×1545mm(全長×全幅×全高)でホイールベースは2815mm。車両重量は1710kg
スタッドレスタイヤはブリヂストンの「ブリザック VRX」を装着。サイズは純正装着品と同じ225/50 R17
搭載するB420型エンジンは最高出力180kW(245PS)/5500rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1500-4800rpmを発生。JC08モード燃費は14.3km/L

 前回のロングドライブ企画では、ボルボ側から「エコラン大会」という形で取材の基本路線が提示されていたが、今回はV70が持つロングツーリング性能を味わうという以外の提案はとくになし。ということで、実は筆者にとって、北海道上陸は2015年になってすでに3回目なのだが、むしろめったに走る機会のない東北自動車道を北端のほうからせっかく通るのだから、そこでしか食べられない「ドラめし」をぜひ食そうではないか! ということになった。

「ドラめし」というのは、NEXCO東日本(東日本高速道路)とネクセリア東日本が1月末から同社管内のSA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)で配布を開始した小冊子「“孤独のグルメ”巡礼ガイド 番外編“孤独のドラめし”」で紹介されているドライバー飯、略して「ドラめし」のこと。詳しくは下記の関連記事を見てほしいが、簡単に言えば各SA/PAのいち押しメニューのことだ。

NEXCO東日本、「孤独のグルメ」巡礼ガイド番外編 小冊子「孤独のドラめし」配付

http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150126_685394.html

【インタビュー】NEXCO東日本が「孤独のグルメ」番外編 小冊子「孤独のドラめし」を配布した理由

http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/interview/20150129_685895.html

これが50万部を用意してSA/PAで配布している小冊子「“孤独のグルメ”巡礼ガイド 番外編“孤独のドラめし”」

 初日の昼に東京国際空港(羽田空港)から函館空港に移動。この時期の北海道便は天候の影響でフライトが乱れがちなのだが、この日は天候にも恵まれて問題なく函館に到着した。空港の駐車場で往路組みの取材陣がここまでロングドライブしてきたブライトシルバーメタリックのV70を受けとり、さっそく函館近郊の観光スポットに出発だ。

 前日に降った雪が踏み固められた市街地の路面も、スタッドレスタイヤさえ履いていれば、前輪駆動のV70 T5 SEでもなんら問題なく走れる。そしてあらためて感じたのは、V70の乗り心地がとてもよいことだ。

 このところボルボは、60シリーズやV40でかなりスポーティな側面を見せていた(マイナーチェンジでやや軌道修正した)ように思うが、V70は昔ながらのボルボテイストで、その味を好むユーザーの期待に応えている。また、ボルボ・エステートの王道を行くモデルであるV70は、荷室の容量が大きいだけでなく、荷室の形状が非常に使いやすく設計されているので、たくさんの荷物を積んでもまだ余裕がある。

函館の港湾エリアにある「金森赤レンガ倉庫」は情緒にあふれるすてきな観光スポットだが、表通りと比べて道幅が狭く、建物が密集した日陰では路面に残る雪の量も多い。しかし、V70は前輪駆動のFFモデルでもとくに不安もなくすいすい走れる

 函館でのおやつには、地元で有名なハンバーガー店「ラッキーピエロ」で人気メニューだという「チャイニーズチキンバーガー」をいただく。テレビ番組でも紹介され、有名人も多数足を運んでいるというだけのことはある美味さ。ところで、V70はボディーサイズが大柄なクルマながら、ステアリングの切れ角が大きい。このおかげで、市街地にある駐車場内などで細かい動きをしても苦にならないこともお伝えしておこう。

函館市内だけでも12店を展開する地元の有名店「ラッキーピエロ」は店舗外観を見るだけでも楽しい気分になれるお店。店内は“古きよきアメリカ”といった風情で演出されていた
人気メニューという「チャイニーズチキンバーガー」は柔らかい鶏肉と甘い味付けが美味。ドリンクやポテトとセットで650円(税別)という価格も良心的だ
夕暮れまであまり時間はなかったが、函館の一大ランドマークである五稜郭にも足を運んでみた。市内の走行中には路面電車とすれ違うシーンにも恵まれ、しっかりと旅情を堪能

東北道がまさかの通行止め! 暗雲ならぬ雪雲がたちこめ早くもリタイヤの危機!?

復路組みのロングツーリングは青函フェリーに乗船するところからスタート

 函館市内のホテルに宿泊し、翌日は朝一番の青函フェリーに乗って本州に渡る。2日目の函館は初日と打って変わって激しい吹雪。予報では青森方面も吹雪とのこと。3時間40分という船旅の時間があるので、このあいだに好転してくれればと淡い希望を抱いていたが、船内で得た最新情報ではやはり青森の吹雪もひどく、なんと我々が走る予定だった東北道の青森から一部の区間で通行止めが始まっているとか。

今回利用した津軽海峡フェリーでは、事前に予約して料金を支払っておくと乗船券の発行がワンタッチで完了する「スマートチェックイン」を採用している。専用ゲートの自動発券機にプリントしておいた用紙の二次元バーコードを示すと、クルマに乗ったまま乗船券が手に入る仕組み。今回のような悪天候時にはとくにありがたいシステムだ
乗船した「ブルードルフィン」は全長136.6mで総トン数7003t。トラック65台、または乗用車200台を積載できる
早朝の函館市内は荒れ模様だっただけに船が揺れることを危惧する向きもあったが、出港して津軽海峡を南下することは雪・風ともに穏やかになりすごしやすい船旅となった。この天候が続いてくれればよかったのだが……
船内には景色を見ながらくつろげるようなスペースが多彩に用意されており、ホットスナックなどの自販機が並ぶ「オートレストラン」には電源が使える席もあった。締め切りに追われる身にはなによりありがたい設備

 青森港に上陸すると、やっぱり天候はご覧のとおり。回復するどころか雪はいっそう強くなっていた。さらに強風で雪が真横から吹き付ける荒れ模様で、車外に出ると向かい風に目も開けていられないといった深刻な状況。さて、どうしたものか。

 事前にフェリー内でカメラマン、編集担当と3人で額をつきあわせ、あれやこれやとルートについて相談してみたが、とにかく低気圧が日本海側から北上してきているのだから、太平洋側の岩手方面に向かって一般道を進むほうが通行止めを避けて南下できる可能性が高そうだ。といった漠然とした方向性が出たぐらい。万が一にも向かった先で通行止めに行く手を遮られた場合、最悪、ゴールとなる東京までたどり着けないということも……。

「ブルードルフィン」を下船して本州上陸。願いもむなしく、天候は回復するどころかむしろ悪化していた。まぁ、原因となる低気圧が日本海側から北上してきているのだから、奇跡でも起きない限り当然の結果ではある
スマホの通信が回復したことを確認して、とりあえずJARTIC(日本道路交通情報センター)にアクセスして道路状況を確認。すると、事態が驚くほどわるい方向に進んでいることが分かった。東北道は碇ヶ関IC(インターチェンジ)から花巻ICまで、194.4kmもの区間が連続して悪天候による通行止めとなっている。もともと青森港からゴールの東京都心までは、仮に休憩を取らずに淡々と走り続けても9時間弱を要する道のり。当初は東北道などで「ドラめし」を楽しみながら走っても、せいぜい日付が変わる前にはゴールできる目算だったが……

 状況はかなりわるい。が、一方で今日は長丁場になる覚悟も必要そうだ。ひとまず、腹が減っては戦(いくさ)はできぬということで、まずは青森で有名な「のっけ丼」を食そうと、青森港から10分ほど市街地を走ったところにある「青森魚菜センター」へ向かう。入ってすぐの案内所で10枚綴りの食事券(1080円)を購入し、まずは「どんぶりご飯」を購入。あとは市場内を歩いて好きな具材を選び、必要な枚数の食事券を渡してどんぶりご飯に乗せてもらう。新鮮な魚介類など自分好みの具材をたっぷり乗せて、これで味噌汁までつけて1080円というのは安い!

話題の「のっけ丼」が食せる「青森魚菜センター」。5枚、または10枚綴りの食事券を使って自分だけの海鮮丼が楽しめる
“五郎'sセレクション”ならぬ“幸一郎'sセレクション”の「のっけ丼」。マグロの中落ちやサーモン、甘エビといった定番どころに加え、冬が旬のホウボウの刺身も並ぶ。帆立の稚貝を使った味噌汁も食事券1枚で購入。稚貝の甘みが「のっけ丼」にマッチする

「のっけ丼」に大いに満足して、これからどの旅路を選ぶか、ここからが思案のしどころだ。そこで、青森在住の知人に電話で相談したところ、太平洋側に抜けるよりも、新潟に向かう国道7号を走って秋田道という比較的新しい高速道路に向かったほうがよいとアドバイスをもらった。

 これに従うことを決め、東北道をギリギリまで走って、あとは国道7号に切り替える。国道7号は大館市の先で米代川や奥羽本線と併走するように西の日本海側に向かう道路なので距離的にはかなり回り道になってしまうが、トラックなども多数走る幹線道路だけに路面の除雪は定期的に行われているようで、途中激しい吹雪で視界がゼロになることもしばしばあったものの、通行止めの心配はなく秋田道までたどり着いた。

東北道は碇ヶ関ICで通行止め。当日は強風で路肩に積もった雪が舞い上がり、視界がゼロになるシーンもあっただけに高速道路の通行止めは致し方ないところ
国道7号や周辺の道路もかなりの積雪。ただ、ブリザック VRXはしっかりと路面をとらえ、不安なく走行が可能。視界はわるいがACCやBLISなどの先進装備がフォローしてくれる

 ようやく秋田道にたどりつき、一路、東北道と合流する北上JCTを目指す。すると、当初目的の1つであった「ドラめし」への未練を捨てきれない編集担当から、この先にある西仙北SAか錦秋湖SAに寄って「ドラめし」を食べようと提案された。小冊子に掲載された「ドラめし」には秋田道は含まれていなかったはずだと思ったが、特設Webサイト(www.driveplaza.com/special/dorameshi/)のほうにはこの2個所のメニューも紹介されているのだという。

 秋田道に入ってからは天候も安定してきたので、ここで少しでも距離を稼いでおきたい気持ちもあったが、ちょうど昼の「のっけ丼」が消化される時間帯にもなっている。そこで、手前側の西仙北SAはパスして錦秋湖SAに立ち寄ることにした。

 ここでは目玉焼きが乗った「横手やきそば」が「ドラめし」となっているのだが、いざ注文しようという段階で、なんと売り切れということが判明! 以前からの人気メニューでもあり、この日は我々が到着する1時間ほど前に味付けの決め手となるソースが足りなくなってしまったのだそうだ。

 すでに夕方で小腹が減っていたのだが、秋田道での「ドラめし」はここが最後。東北道で小冊子に掲載されている次のPAまでかなり距離はあるが、ここまできたら「ドラめし」以外は意地でも食べたくない。とにかく錦秋湖SAを出発し、東北道を目指す。

特設Webサイト版で「ドラめし」を紹介している錦秋湖SAに到着。小冊子「“孤独のグルメ”巡礼ガイド 番外編“孤独のドラめし”」をイメージしつつ、V70と並んで撮影
店内で「横手やきそば」の紹介を見つけて満面の笑み。これで小腹を満たせると思ったのだが……
まさかの「×」表示に涙。こんなことなら、西仙北SAで「比内地鶏の親子丼」を味わっておくんだった

深夜までおよぶロングドライブをV70の先進装備と生き生きした走りがアシスト

 途中、高速道路はもちろんチェーン規制が出されていて、滑りやすい状況ではあった。が、ところどころに雪が乗った高速道路をしばらく走って感じたのは、エンジンの力強さと、乗り心地のよさ。そして静粛性も高いことだ。同じV70で1.6リッターターボエンジンを搭載するT4でロングツーリングをしたこともあるが、動力性能というのは、余裕があればあるほどよい。T4でも十分だと思っていたものの、やはりT5はもっとよい。

 乗り心地は、しなやかにストロークするサスペンションが、路面からの入力を上手く包み込んでドライバーまで伝えない。フトコロのふか~い感じがする。路面の大きめのギャップを越えても、ガツンとくる衝撃に身構える必要がない。

 そして、トランスミッションがトルコンの8速ATというのも非常によいところ。筆者はかねてから「トルコンATこそもっとも万能だ」と言い続けているのだが、まさしくそれを再確認できる。乗りやすく、スムーズだ。これにパワフルなT5のエンジン性能が組み合わされて、ロングドライブでも本当に快適で心地よい。また、これまでなぜかボルボが採用に消極的だったパドルシフトが、このクルマには付いている。

 2015年モデルのボルボ車には「インテリセーフ10」が全車に標準装備されており、この新安全・運転支援システムがもたらす恩恵も大きい。なかでも、ときおり雪の降る高速道路の走行では、自動的に前走車との車間距離を一定に保ってくれる「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」や「BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」が大いに役に立つ。登場からそれなりに時間の経過したV70は基本設計が新しくないため、一部の機能についてはV40や60シリーズに比べると制約があるのだが、それでもこうして、よいものを既存の車種にもちゃんと用意してくれるのはありがたい。このタイミングで新装備を追加するということは、V70もまだまだモデル末期という感じではなく、もうひとがんばりするということだろう。

 ところが、そんな風に思っていたところで、メーター内のディスプレイにACCの機能が制限される趣旨の表示が出て、ACCがキャンセルされてしまった。ただし、それ以降もボタン操作(操作方法もディスプレイ表示された)で普通のクルーズコントロールとしてなら使うことができた。あとで調べたところ、フロントグリルのミリ波レーダーのセンサーに吹き付ける雪がくっついて厚く凍結し、センサーが前走車を認識できない状態になっていた。

 そういえば、他メーカーのACCでは一度フェイルセーフ状態になると、機能をまったく使えなくなるものがあったのだが、ボルボの場合、ACCが使えなくなっても、下位互換とはいえクルーズコントロールとして使えるのはメリットだと思う。ただ、このような状況でACCが正常に機能しないことがあることをボルボとしても把握していることと思うが、安全運転にも大きく寄与する機能であるだけに、なんらかのさらなる対策があってもよいかなと思った次第である。

強い吹雪はドライバーの視界だけでなく、ACCで利用するミリ波レーダーのセンサーも凍り付かせた。悪天候にも強いのがミリ波レーダーの長所だが、さすがにこれだけ表面を覆われると機能制限を余儀なくされてしまったようだ
フロントウインドー上部に設置されたデジタルカメラと赤外線レーザーはワイパーの作動エリアにあるので悪天候下でも機能を維持しやすい
ボルボでは2015年モデルの各車共通仕様で先進安全運転支援システムに「IntelliSafe10(インテリセーフテン)」という名称を用いている

 遠回りの末にやっと東北道に入り、一路南へ向かう。しかし、ここでまたしても重大なトラブルが情報表示されることになった。なんと、岩手県から宮城県に入ってまもない築館ICから、次の古川ICまでの区間が事故で通行止めになっているというのだ。

 築館ICの手前までくると、すでに出口前から大渋滞ができている。また、高速道路上から併走する一般道の国道4号もずっと渋滞が続いているのが見える。とは言え、この先が通行止めである以上は下りるしかない。渋滞している国道4号に合流して次の古川ICを目指す。いったいいつ東京に帰れるのだろう? 余談だが、翌日の朝からまた別の用事で北海道に行くのだよ、私は……。

 ところが途中、古川ICまでまだ15km程度というあたりで、聞いていたラジオから通行止めが解除になったとのアナウンサーの声が。これなら北の築館ICまで戻ったほうが早いと判断して、即座に築館ICまでUターン。先ほどまでの大渋滞がすっかり解消された東北道を再び走る。ふと気づくと、錦秋湖SAで「横手やきそば」を逃してからまだ夕食にありついていないのだが、できるだけ早くゴールしてボルボにクルマを返却しなければならないことだし、ひとまず先を急ぐ。

 この先で「ドラめし」があるはずのSA/PAは何カ所かあるが、営業時間的に鶴巣PAと吾妻PAは無理そうだ。どちらにせよ、今日1日で2回も通行止めに見舞われているだけに、せっかく出てきた流れを止めたくないと、SA/PAをひとまずパスしながら東北道をひた走る。そうしているうちに、ついに栃木県の黒磯あたりまできたところで日付が変わってしまった……。

 この先で「ドラめし」があるのは上河内SA。紹介されているのは「ピリ辛もつ焼定食」(750円)だ。ここは24時間営業のスナックコーナーで提供されているのも幸運だった。かなり空腹だったが、だからこそよりありがたみを噛みしめながら、スパイシーなもつを味わうことができた。

「那須郡司牧場」の豚もつと栃木県産のにらを使ったピリ辛味噌のもつ焼き定食。もつは柔らかく、独特のクセも控えめ。大盛りご飯と風味のよい味噌汁も嬉しい
「ドラめし」を注文するときに小冊子の裏表紙にある引換券を渡すと、SA/PAごとの特典が受けられる。上河内SAではお土産物として販売しているとちおとめピューレを使ったクッキーがプレゼントされた

 午前1時すぎ。東北道の交通量は思ったよりも多め。照明の少ない暗い区間では前走車との車間距離を一定に保ってくれるACCの恩恵はとくに絶大で、ロングドライブでの疲労を軽くしてくれる。もちろん、暗くてもいざとなれば自動的にブレーキをかけて被害を最小限にくいとめてくれる。

 また、あらためてだが、適度に広い車内空間により居住性に優れることもV70ならではの美点。長らく座っていても、身体を包み込むような大ぶりなシートにより、こんなに長い距離をドライブしても疲労を小さく抑えてくれたように思う。

 そこから1時間ほど走ってようやく浦和料金所を通過。首都高に乗って東京タワーの近くにあるボルボのヘッドオフィスに到着したのが午前2時すぎ。ボルボの関係者と少し話をして、自宅に帰れたのは午前3時半。まさしく記憶に残る1日であった。途中にいろいろあって本当に大変な旅になったが、V70は快適かつ安全に我々を運んでくれて頼もしかった。そして「Drive-E」によるパワートレーンになり、新たなバイタリティの与えられたT5 SEの走りは、より生き生きとしたように感じられて好印象だった。

岡本幸一郎

1968年 富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報ビデオマガジンの制作、自動車専門誌の記者を経てフリーランスのモータージャーナリストとして独立。国籍も大小もカテゴリーを問わず幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもさまざまなタイプの25台の愛車を乗り継いできた。それらの経験とノウハウを活かし、またユーザー目線に立った視点を大切に、できるだけ読者の方々にとって参考になる有益な情報を提供することを身上としている。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

Photo:堤晋一