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スズキとトヨタ、提携実現に向け鈴木修会長と豊田章男社長が共同会見

ダイハツは小型車事業の根幹を担い、スズキとの提携は法規制を踏まえてこれから協議

2016年10月12日 開催

スズキとトヨタ自動車は10月12日、両社の提携に向けて協議を開始すると発表。トヨタ自動車 代表取締役社長 豊田章男氏(左)とスズキ 代表取締役会長 鈴木修氏(右)が会見を行なった

 スズキとトヨタ自動車は10月12日、トヨタ自動車東京本社において、スズキの鈴木修会長とトヨタの豊田章男社長が出席する共同記者会見を実施。

 両社は環境や安全、情報技術等の分野で連携を強化するものとして、両社の協力関係の構築に向けた検討を開始すると同日発表した。

スズキ 代表取締役会長 鈴木修氏

 会見では、鈴木修会長から今回の発表までの流れが紹介され、鈴木会長から9月ごろにまず豊田章一郎名誉会長に相談したことを明かすとともに、豊田章男社長には先週に相談する機会を得て、今回の発表につながったという。

 豊田名誉会長からは「協議だけはしてみてもよいのではないか」、豊田社長からも「両社でいかなることができるのか協議をしてみよう」との言葉をもらったことを紹介し、鈴木会長は「スズキの将来のために、しっかりと協議に望んでいく覚悟」と今後の意気込みを示した。

 一方、豊田社長は「スズキさんから率直な相談をいただき、まず両社の関係のなかで解決するには業務提携があるのではないかと、一緒に検討させていただくことに決めさせていただいた。同じ志を持った仲間づくり、それが“もっといいクルマづくり”と、自動車産業の発展する取り組みであれば我々はオープンな姿勢で検討したいと考えている」と語った。

 また、トヨタの子会社となるダイハツ工業との関係について、豊田社長は「弊社にはダイハツという子会社があります。ダイハツには新興国の小型車事業の根幹を担ってもらいます。そのうえで、スズキさんとの提携は法規制を踏まえてこれから協議を進めていくことになります」との考えを示した。

 また、豊田社長は「鈴木修会長は長きにわたって業界を引っ張ってこられた大先輩。両社はともに遠州を発祥の地とし、創業の経緯も似通っており深いご縁を感じています。今後協力しあうことが自動車産業にとって次なる未来を切り開くことになると願っています」とコメントした。