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アロンソやバトンも登場した「Honda Racing Thanks Day 2016」レポート
八郷社長が勝てるマシンの開発を約束
2016年12月8日 21:54
- 2016年12月4日 開催
本田技研工業は12月4日、ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)にてファン感謝祭「Honda Racing Thanks Day 2016」を開催した。
朝から晴天に恵まれたツインリンクもてぎには、今シーズンMotoGP王者に返り咲いたマルク・マルケス選手、モトクロス世界選手権MXGPの王者ティム・カイザー選手、トライアル世界選手権10年連続王者トニー・ボウ選手ら3人もの2輪世界王者や、F1 マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ選手、ジェンソン・バトン選手、インディカー・シリーズを戦った佐藤琢磨選手のほか、ホンダのマシンで今シーズンを戦った国内外の選手たちが集結。
MotoGPマシン「RC213V」など今シーズンを戦い抜いた世界最高峰のマシンや、かつてA.セナ、GベルガーのコンビでホンダにF1コンストラクターズタイトルをもたらしたV12マシン「マクラーレン・ホンダ MP4/6」など往年の名車たちも走行するなど例年どおりの豪華なプログラムが用意され、集まったファンたちが楽しんだ。
また、今年は新型「NSX」のデビューイヤーということもあり、ホンダレーシングのドライバーによる同乗体験走行も行なわれた。
市販車を使ったワンメイクレース「CBR250R DreamCup DUNLOP杯ビギナーチャンピオンシップ」「N-ONE OWNER’S CUP Rd.FINAL」
午前中にロードコースで行なわれたのが2輪の「CBR250R DreamCup DUNLOP杯ビギナーチャンピオンシップ」、4輪の「N-ONE OWNER’S CUP Rd.FINAL」という2つのワンメイクレースだ。2輪レースには賞典外ながらマルク・マルケス選手、ダニ・ペドロサ選手も参戦。また、4輪走行後にはMotoGPマシン「RC213V」のロードバージョンたる「RC213V-S」のオーナーズランも行なわれ、1カ月半前にMotoGPが開催されたロードコースで6人のオーナーが走行を楽しんだ。
さまざまなジャンルのライダー、ドライバーが同じ土俵で勝負するカート大会「Honda Racing Dream Kart Cup」
ジャンルが違えど、その負けず嫌いっぷりは世界トップクラスのライダー、ドライバーがその速さを競うカート大会も、もはやホンダレーシングサンクスデイの名物企画。メンバーはライダー、ドライバーともに世界最高峰レベル。この豪華な戦いを制したのは、元F1ドライバーにして現役インディ・カードライバーの佐藤琢磨選手。続いて元F1チャンピオンにして今なお現役のフェルナンド・アロンソ選手、3位には今季日本はスーパーフォーミュラで戦い、来季からホンダよりF1参戦が決まっているストフェル・バンドーン選手と、新旧F1勢が上位を占める展開。4輪勢の意地を見せた。
オープニングセレモニー
オープニングセレモニーは暖かくなった日中に行なわれた。本田技研工業の八郷隆弘社長はツインリンクもてぎに集まったホンダレーシングの選手たち1人1人を握手で迎えたあと、ファンに挨拶を行なった。挨拶冒頭でまず4輪勢が今年不振に終わった事に触れ、来場者に勝てるマシンの開発を約束。モータースポーツがホンダの原動力であることをアピールした。
多彩な走行イベントが繰り広げられるロードコース/スーパースピードウェイ
2輪、4輪入り乱れての走行イベントは、そのどちらも世界の頂点で競い続けるホンダならではの光景だ。世界チャンピオンの走りあり、今年デビューしたNSXの同乗体験走行あり、そして2013年までSUPER GT GT500クラスで活躍した「HSV-010 GT」にはこの日のために助手席が設置され、こちらも同乗体験走行が用意された。
ロードコースでは最新マシンのほか、ホンダ第1期F1の集大成とも言える「RA301」が走行。このマシンは過去にさまざまなイベントで多くのF1ドライバーがそのステアリングを握ってきたが、今回はフェルナンド・アロンソ選手がドライブ。マールボロカラーも懐かしいマクラーレン・ホンダ MP4/6はジェンソン・バトン選手がドライブした。
コース以外のイベントも充実
パドックエリアではさまざまな出展ブースが軒を並べ、ピットでは新旧マシンを展示。走行したマシンのメンテナンス風景を眺めるもよし、SUPER GTマシンのタイヤ交換にチャレンジするもよし。F1マシン マクラーレン・ホンダ MP4-30のコックピット体験など盛りだくさん。中央エントランスではさまざまなトークショーも行なわれた。
ホンダレーシングサンクスデイは2輪、4輪ともに世界の頂点で戦い続けるホンダらしいファン感謝祭だ。フィナーレ前に行なわれたウイナーズパレードは2輪のみの走行になるなど、楽しいお祭りの中にも“結果が全て”と言わんばかりの勝負の世界の厳しさが垣間見えるひと幕があったりして、それもホンダらしさの1つだ。終日天候に恵まれたイベントは、コース上に各カテゴリーのマシンを並べて、コースを来場者に解放するパルクフェルメウォークをもって幕が閉じられた。