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トヨタ、生誕50周年の「カローラ」が花冠をバトンに全国を巡る「笑顔の花冠プロジェクト」
生まれ故郷の高岡工場からトヨタ自動車東日本 宮城大衡工場を目指して、全国のトヨタカローラ店を巡回
2017年3月10日 16:31
- 2017年3月6日~8月下旬 開催
トヨタ自動車と全国のトヨタカローラ店は3月6日~8月下旬の約5カ月、「カローラ」の生誕50周年を記念して、花冠を携えたカローラが全国のトヨタカローラ店を巡回する「笑顔の花冠(はなかんむり)プロジェクト」を実施する。
このプロジェクトは、初代カローラを生産するために操業をはじめたカローラの生まれ故郷、トヨタ自動車 高岡工場(愛知県豊田市)から、全国のトヨタカローラ店を巡回しながら現在カローラを生産しているトヨタ自動車東日本 宮城大衡工場まで、日本一周のキャラバンをするほか、全国のカローラ店で「オーナーミーティング」や花にちなんだ店舗イベントを開催するものだ。
イベント初日の3月6日、高岡工場にて「カローラ花冠パレード 出発式」が行なわれ1600人もの高岡工場の従業員や100名の関係者が見送る中、車名の由来である花冠(カローラ)をバトンとして携たカローラが、全国のカローラ店を巡る旅のスタートを切った。
33年連続ベストセラーカーという記録を打ち立てたカローラ
出発式当日、会場の高岡工場でのセレモニーではメーカー代表としてトヨタ自動車 常務役員 佐藤康彦氏、全国のカローラ店を代表としてトヨタカローラ新大阪 代表取締役社長 久保行央氏が挨拶を行なった。
佐藤氏はトヨタ自動車第5代社長 豊田英二氏の「私はカローラでモータリゼーションを起こそうと思い、実際に起こしたと思っている。トヨタはカローラのためにエンジンの上郷工場と組み立ての高岡工場の2つの工場を建設した。もしモータリゼーションが起きていなければ大変な過剰設備に悩まされていたことだろう」という当時の言葉を紹介。また、カローラを生み出した先人たちのチャレンジ精神を紹介するとともに、製造・販売が一体となりカラーテレビ、クーラーとともに自動車が新三種の神器と称されモータリゼーションの幕開けとなったカローラ発売当時の時代の空気を振り返った。
そして、「発売後1年で国内販売10万台を超え、わずか6年後には100万台を突破し33年連続ベストセラーカーという記録を打ち立てたカローラが50周年を迎え、今回のようなセレモニーが行なわれる事でモノづくりの高岡工場と、それを販売するカローラ店がこうして集えたことを好機としてとらえ、トヨタの明るい未来へつなげていきたい」と述べた。
販売店代表の久保氏は「生産の現場が50年もの間1台1台大切に作り続けているからこそ、販売店がユーザーにクルマを届けられる」と語り、セレモニーに参加していた高岡工場の従業員に礼を述べた。
歴代カローラのチーフエンジニアによるカローラにまつわるトークセッション
メーカー代表、販売店代表による挨拶終了後、歴代カローラのチーフエンジニア(CE)によるカローラにまつわるトークセッションが行なわれた。2、3代目車両主査 トヨタ自動車 顧問の佐々木紫郎氏はカローラの成功の理由として、どんな項目においても80点以上の合格点でなければならない設計思想に、4段のフロアシフトや丸形メーター、セミファーストバックのスタイリングなどスポーティーさを加えた事、競合車の排気量が800cc~1000ccだった当時プラス100ccの余裕をもたせた1100ccのエンジンを搭載した事、そして何よりパブリカ店をカローラ店に変更し立地のよい場所にたくさんの拠点を作った事がカローラがヒットした一番大きな要因だと、述べた。
また、現役世代の代表としてトヨタ自動車 専務役員の吉田守孝氏は2016年に次のカローラを考えるために初代カローラに乗ってみた印象を以下のように述べた。「正直言ってそれほど期待して乗ったわけではないのですが、見て、乗ってワクワクしました。スポーティー感を加えたという初代カローラはまさしく、それを感じました。決して速くはありませんでしたが乗ってワクワク、室内の装備はラジオだけ、ドアトリムもペラペラなのに全然チープな感じがしない。シンプルなのにチープではなく、中は狭いんですが窮屈ではない。クルマのよさというのは定量値では表せないものがあるということを改めて認識しましたし、我々が今作っているクルマにはそういうところが足りないのではないかと思いました」。
次期カローラは、新しいパッケージによる新しいデザインで大幅に商品力を上げ、初代カローラのよさも合わせた形でいいクルマに仕上げたいと抱負を述べた。
メーカー代表、販売店代表、そして歴代カローラのCEらが各々のカローラについての思い出や印象、そして未来への豊富を語ったのち、今回のカローラ花冠パレードに使われる花冠がトヨタ自動車東日本 取締役社長 白根武史氏ら4名のメーカー代表から販売店の代表に渡された。
初代カローラを先頭に1台づつ全国のカローラ店に向け出発する「出発セレモニー」
式典終了後、初代カローラ、AE86カローラレビン×3台、110系カローラが1700人もの列席者の見守る中1台づつ高岡工場の敷地内に設置されたゲートをくぐり全国のカローラ店に向け出発した。
カローラ花冠パレード 実施スケジュール
日程 | Aチーム | Bチーム | Cチーム | Dチーム |
---|---|---|---|---|
3月6日 | 出発式(高岡工場出発) | |||
3月6日~11日 | 中京 | 愛知 | 名古屋 | 愛豊 |
3月11日~18日 | ― | 三重 | 静岡 | 東海 |
3月18日~25日 | 沖縄 | 奈良 | 神奈川 | 西東京 |
3月25日~4月1日 | 鹿児島 | 和歌山 | 横浜 | 東京 |
4月1日~8日 | 宮崎 | 浪速 | 山梨 | 千葉 |
4月8日~15日 | 熊本 | 新大阪 | 南信 | 南茨城 |
4月15日~22日 | 大分 | 神戸 | 長野 | 新茨城 |
4月22日~29日 | 福岡 | 徳島 | 高崎 | いわき |
4月29日~5月6日 | ― | ― | ― | ― |
5月6日~13日 | 佐賀 | 高知 | 群馬 | 苫小牧 |
5月13日~20日 | 長崎 | 香川 | 埼玉 | 帯広 |
5月20日~27日 | 博多 | 愛媛 | 新埼玉 | 釧路 |
5月27日~6月3日 | 山口 | 広島 | 栃木 | 北見 |
6月3日~10日 | 島根 | 岡山 | 北越 | 道北 |
6月10日~17日 | 鳥取 | 姫路 | 新潟 | 旭川 |
6月17日~24日 | 兵庫 | 南海 | 山形 | 札幌 |
6月24日~7月1日 | 京都 | 大阪 | 秋田 | 函館 |
7月1日~8日 | 福井 | 滋賀 | 青森合 | ←合流 |
7月8日~15日 | 石川 | 岐阜 | 八戸 | ←合流 |
7月15日~22日 | 富山 | ←合流 | 岩手 | ←合流 |
7月22日~29日 | ― | ― | 南岩手 | ←合流 |
7月29日~8月5日 | 福島 | ←合流 | 宮城 | ←合流 |
8月下旬予定 | ゴール式(宮城大衡工場到着) | |||