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テスラ、緩やかに加速するモードなど追加するソフトウェアアップデート配信

ハードウェア更新後の「モデル S」「モデル X」は10km/h~150km/h対応の自動緊急ブレーキ追加

2017年12月29日 アップデート配信開始

モデル S

 テスラモーターズ ジャパンは、同社の「モデル S」「モデル X」ですでに納車済みの車両に向けたソフトウェアのアップデートプログラムを12月29日から配信する。

 国土交通省の事前審査を経てワイヤレス配信される今回のアップデートでは、主に5つの点で機能をアップデート。「エアコンをONのままにする機能」は、車両がOFFの状態でも車内の過度な温度上昇を防ぐ既存機能「キャビンオーバーヒートプロテクション」を拡張するもの。バッテリー残量が20%を切るまで設定温度でエアコンを効かせ続けられるようになり、冷暖房によって気候に関わらず快適な車内空間を維持できる。

 また、モデル Sとモデル Xではモータートルクを活用した発進加速がセールスポイントとなっているが、運転の初心者や高齢者、タクシー利用などに向けた新しいモードとして、モーター出力を抑制して加速性能を穏やかにする「コンフォートモード」を新設。この加速モードの選択は、車内に用意するタッチスクリーンでいつでも変更できるという。

 このほかに車両の使い勝手を高める新しい機能として、車両を停止させてギヤポジションをパーキングに切り替え、シートベルトを外すとステアリングコラムが自動的に上向きになり、さらに運転席のシートが後退。次に乗車したときに以前のポジションにステアリングとシートが自動調節されて乗降性を高める機能、ドアミラーが格納状態でも発進してスピードが50km/hに達すると自動的に展開する機能などが追加されている。

 これらに加え、ハードウェア更新後のモデル Sとモデル Xを対象に、10km/h~150km/hで作動する「自動緊急ブレーキ」の有効化を実施。正面衝突に対応するこの自動緊急ブレーキでは、自動運転機能「オートパイロット」の作動中にはブレーキによって車両を完全停止させるという。

モデル X