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【レッドブル・エアレース開幕戦 アブダビ】ソンカ選手にルール違反。3位から4位に降格

2018年2月3日(現地時間)発表

マルティン・ソンカ選手

 レッドブル・エアレースのレース委員会は2月3日(現地時間)、開幕戦のレース後に行なわれた機体検査でマルティン・ソンカ選手の機体に技術的なルール違反があったとして、ソンカ選手の「Final 4」失格を決定した。

 レッドブル・エアレースのテクニカルディレクター、ジム・リード氏は、今回の決定理由について「ソンカの失格を決定した理由は、エンジンのバルブタイミングの不正です。レッドブル・エアレースでは上死点前のクランク角度(BTDC / Before Top Dead Center)の上限を25度に設定していますが、ソンカのエンジンは25度ではなく28度に設定されており、エンジンの馬力にアドバンテージが得られるようになっていました」と説明している。

 この決定を受け、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ 2018シーズン開幕戦アブダビの「Final 4」終了時に3位だったソンカ選手とTeam Sonkaは、Final 4最下位の4位に降格(現行ルールは失格は1セッションのみに適用)。

 リード氏は「我々は、Team Sonkaが故意にアドバンテージを得ようとしたわけではないと判断しています。点火システムを長時間使用していると、システムのコンポーネントが徐々に疲弊していくため、バルブタイミングがずれていきます。そして、バルブタイミングがずれていけば、点火システムがエンジンの馬力にアドバンテージを与えていきます。今回は、Team Sonkaがバルブタイミングの確認を行なっていなかったように見受けられます。それゆえに、パルクフェルメでの機体検査時にバルブタイミングが最大値を超えていたのが判明し、失格となったのです」と付け加えている。

 今回の決定により、Team Sonkaは2ポイントを失い、ワールドチャンピオンシップ順位も4位となった。

マルティン・ソンカ選手