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横浜ゴム、最高速270km/hに対応するSUV向けタイヤ「ジオランダー X-CV」

スピードレンジ「W」

2019年4月1日 発売

オープンプライス

4月1日発売のハイパフォーマンス・クロスオーバーSUV向けハイウェイテレーンタイヤ「GEOLANDAR X-CV(ジオランダー・エックスシーブイ)」

 横浜ゴムは、ハイパフォーマンス・クロスオーバーSUV向けのハイウェイテレーンタイヤ「GEOLANDAR X-CV(ジオランダー・エックスシーブイ)」を4月1日に発売する。255/55 R18 109W~275/40 R22 108Wの計17サイズをラインアップし、価格はオープンプライス。

 この新製品では、近年増加している高速走行性能と運動性能を重視する中・大型のハイパフォーマンス・クロスオーバーSUVで求められる安全性や快適性、経済性を備えつつ、急な降雪にも対応する「M+S(マッド&スノー)」規格を獲得。最高速270km/hに対応するスピードレンジ「W」を全サイズで実現している。

 専用開発となる非対称トレッドパターンでは、高い排水性でウェット路面での走行安定性や耐ハイドロプレーニング性能を高める「4本ワイドストレートグルーブ」、2Dと3Dのサイプを組み合わせてエッジ効果と剛性を高め、ウェット路面でのグリップ力や急な降雪時のトラクション性能を確保する「2-3Dコンビネーションサイプ」を採用。さらに5種類のピッチ・バリエーションを最適配置してパターンノイズの周波数ピークを分散し、耳障りなノイズを低減する「5ピッチ・バリエーション」で静粛性を高めている。

 ゴムのコンパウンドでは、複数のポリマーを組み合わせることでウェットグリップと耐摩耗性、低燃費性能を高いレベルでバランスさせる「ナノブレンドゴム」、ドライ路面でのトレッド剛性を高め、ウェット路面でのグリップ性能を高めて安定感のある走りを実現する「マイクロシリカ」、コンパウンド内でシリカの分散・均一化を促進する「シリカ分散剤」などを採用。ウェット性能と耐摩耗性の両立に最適化した「ハイシリカ・コンパウンド」を新開発している。

 このトレッドパターンとコンパウンドを支えるベース構造では、高速走行時にトレッド面がせり上がって変形しないよう抑制する「2層ナイロンフルカバー」、高速走行中のレーンチェンジや外乱などを受けた時に揺れやふらつきを抑える「サイドウォール2プライ構造」、トレッドゴムを2層構造化し、ベース部分にエネルギーロスを低減するゴムを使う「低発熱ベースゴム」などを採用。高い剛性によって安定感のある走りを実現した。

 これらの技術により、従来品となる「PARADA Spec-X(PA02)」と比較して、ウェット制動性能が8%、ウェット操縦安定性が3%向上。さらに転がり抵抗は3%、ロードノイズは23%、パターンノイズは2%(騒音エネルギー低減率での比較)低減している。