ニュース

ランボルギーニ、鈴鹿サーキットで「ウラカン スーパートロフェオ EVO」ベースの8台限定スペシャルモデル世界初公開

スーパートロフェオ・アジア開催8周年を記念。日本を意識したカラーリング採用

2019年6月22日 発表

27万5000ユーロ(税別)

鈴鹿サーキットで「ウラカン スーパートロフェオ EVO 8th Edition of Super Trofeo Collection ASIA」を世界初公開

 アウトモビリ・ランボルギーニは6月22日、鈴鹿サーキットで行なわれているワンメイクレース「ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズ 2019 第2戦」の会場において、8台限定のスペシャルモデルを世界初公開した。そのモデルは「ウラカン スーパートロフェオ EVO」をベースにした「8th Edition of Super Trofeo Collection ASIA」と呼ばれ、価格は27万5000ユーロ(税別)。2019年7月から発売される。

アンベールを待つウラカン スーパートロフェオ EVO 8th Edition of Super Trofeo Collection ASIA

日本を意識したカラーリング

 2012年に初開催されたランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジア(当時はランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ・アジア)は、2019年で8周年を迎えた。現在使用されているマシンはウラカン スーパートロフェオ EVOで、これは2017年に発表した新しいモデルだ。

アンベールの様子

 ウラカン スーパートロフェオ EVOはV型10気筒5.2リッター自然吸気エンジンをミッドにレイアウトした後輪駆動モデルとなる。最高出力は620PS、最大トルクは570Nmを発生する。これをベースに日本を意識したホワイトと、スーパートロフェオ・アジア8周年記念のお祝い、セレブレーションカラーとして選ばれたゴールドをベースにカラーリングされたのが今回の限定車だ。

 さらにエンジンのECUを変更し、620PSから630PSに10PSアップした専用エンジンが搭載されている。従ってECUをオリジナルに戻すことで、レースに参戦することも可能だという。

 販売は日本をはじめ、スーパートロフェオ・アジアが開催されているAPECの各地域だが、アウトモビリ・ランボルギーニ モータースポーツ部門責任者のジョルジオ・サンナ氏は、「特に日本ではかなり需要があり、要望や注目が高いようです」と述べ、日本市場にかなりの期待を寄せていた。

ベースとなるウラカン スーパートロフェオ EVOは、V型10気筒5.2リッター自然吸気エンジンにXtrac製6速シーケンシャルミッションとマニエッティ・マレリ製電動ギヤボックスアクチュエーターを組み合わせ、後輪を駆動
ボディまわりではカーボンファイバーを採用したほか、空力効率の向上によってサーキットパフォーマンスを高めた。ボディ後方中央に追加された垂直フィンは、高速コーナーリングの安定性を向上させるという
ロールケージやフルバケットシートを採用する、レーシングマシン然としたインテリア。助手席も付かない

8というラッキーナンバーを重視

アウトモビリ・ランボルギーニ モータースポーツ部門責任者 ジョルジオ・サンナ氏

 サンナ氏はこのクルマについて、「レースに出場するのではなく、トラックデイで乗るような特別なモデルがほしいというコレクターからのリクエストも多くあります」と述べ、今回の限定モデルもそういった人たちをターゲットにしていることを示唆。

スペシャルモデルのプレゼンテーションではランボルギーニ ジャパン カントリー・ マネージャーのフランチェスコ・クレシ氏も登壇
会場にはアウトモビリ・ランボルギーニ 研究・開発部門 取締役のマウリツィオ・レッジャーニ氏も訪れた

 また、8台限定についても、「8周年記念ということと同時に、アジア諸国では“8”という数字は幸運を表すことを後から知りました。そこで、そういった意味を込めて販売します」とコメント。

 このような限定車はアジア地域だけでなく、ヨーロッパにおいても昨年、スーパートロフェオ・ヨーロッパ10周年を記念して10台限定で販売。カラーリングはブラックとホワイトがベースとされていた。ちなみに、アジア向けとして9周年記念モデルの可能性を聞いたところ、それはないということであった。

ウラカン スーパートロフェオ EVO 8th Edition of Super Trofeo Collection ASIAの価格は27万5000ユーロ(税別)
ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアシリーズのスケジュール。次戦は7月6日~7日に富士スピードウェイで行なわれる