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伊ランボルギーニ、後輪駆動仕様の「ウラカン EVO RWD」

2412万6941円(税別)予定

2020年1月4日(現地時間) 発表

2412万6941円(税別)予定

 伊アウトモビリ・ランボルギーニは1月4日(現地時間)、AWDのウラカン EVOを後輪駆動にした「ウラカン EVO RWD(Rear Wheel Drive)」を発表した。日本でのデリバリーは2020年春以降で、価格は2412万6941円(税別)を予定。

 高性能を誇るウラカン EVO RWDは、後輪駆動になったことで部品点数が減り車両重量が1422kgから1389kgへと軽量化されたボディに、最高出力449kw(610hp)/8000rpm、最大トルク560Nm/6500rpmを発生するV型10気筒 5.2リッターエンジンを搭載し、ドライビングの喜びを最大限に引き出す後輪駆動とダイナミック・ステアリングを搭載した。前後の重量配分は40:60となり、0-100km/h加速は3.3秒、最高速は325km/hをマークする。とはいえ、ストレートのスピードと最速ラップタイムにフォーカスしているわけではなく、心から運転を楽しむ人のためにユニークな新しいデザインを採用している。

 アウトモビリ・ランボルギーニChairman and Chief Executive Officerのステファノ・ドメニカリ氏は「ウラカン EVO RWDは運転を楽しむためのクルマです。マシンがドライビング・エクスペリエンスを生み出します。このクルマはランボルギーニの技術の原点を思い出させるでしょう。ドライバーがパフォーマンスの中心となって、直接的なフィードバックと心を揺さぶるドライビング・エクスペリエンスをコントロールできます。ウラカン EVO RWD のパフォーマンスは人間とマシンのハーモニーから生まれます。運転技術とウラカン EVO の後輪駆動が、バランスのとれたダイナミクス、物理的フィードバック、そしてピュアなパフォーマンスを実現します。ウラカン EVO RWDがラインアップに加わったことで、初めてランボルギーニに乗るお客様も、最高のドライビングを求めるお客様も、ともに魅力を感じていただけるでしょう」とコメントしている。

運転する喜びのために

 ウラカン EVO RWDに搭載されているV10エンジンは、パワーだけでなく自然吸気エンジンサウンドや、特別にチューニングされたトラクション・コントロール・システムも備えることで、ドライやウェット、雪道でもエキサイティングなドライビング・エクスペリエンスを可能としている。また、一般的なトラクション・コントロール・システムの場合、ドリフトや横滑り後の再調整のフェーズにおいて、急にトルクが遮断され、クルマが完全に安定してから再びトルクを発生させるが、最新のパフォーマンス・トラクション・コントロール・システム(P-TCS)は、ウラカン EVO RWDのためにリセッティングされていて、ドリフトや横滑り後の再調整のフェーズでも前もってトルクを発生させ、急激なトルク低下を防ぎ、しっかりとトルクが得られてコーナーを抜ける際のトラクションが向上する。

 P-TCSはステアリングにある「ANIMA(Adaptive Network Intelligent Management)ボタン」によりモード選択が可能。STRADAモードは、P-TCSにより後輪のスリップを抑えてあらゆる状況で安定と安全を確保。グリップの低い路面では、P-TCSが先を見越してトルクを管理してくれる。SPORTモードは、P-TCSは運転を楽しむために機能を発揮。加速時に後輪を横滑りさせて簡単にドリフト走行を楽しむことができる一方で、オーバーステアが急激に大きくなると、システムがこれを検知し、後輪に伝わるトルクを制限して、ドライバーがクルマを完全にコントロールし、安定させることができる。CORSAモードは、後輪のスリップを調整し、コーナー出口で最適なトラクションと敏捷(びんしょう)性を得ることが可能となり、ドライバーがクルマのパフォーマンスを最大限に引き出せる。P-TCSは先代のウラカン RWDと比べて30%スムーズになり、コーナー出口のトラクションもスムーズになり、コーナー出口のトラクションは20%向上、オーバーステアについては30%向上する。

 さらにウラカン EVO RWDのハイブリッドシャシーは、軽量アルミニウムとカーボンファイバー製で、ボディはアルミニウムと熱可塑性樹脂からなり、乾燥重量は1389kg、パワーウェイトレシオは2.28kg/HP、前後重量配分は40:60となっている。平行四辺形を描くダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、パッシブ・ショックアブソーバーを搭載。電気機械式、サーボアシスト付きのランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング(LDS)もウラカン EVO RWDのために再調整されている。そして7速デュアルクラッチ・ギアボックスは、高速なギアチェンジを可能にし、ローンチ・コントロールはスタンディング・スタートで最大限の加速を可能に。特別に開発された「ピレリ P Zero タイヤ」が装着された19インチのカリ(Kari)リムには、クロスドリル加工ベンチレーテッド・スチールブレーキが搭載されている。オプションで20インチのリムとカーボセラミック・ブレーキも選択可能となっている。

パフォーマンスを追求した最新デザイン

 ウラカン EVO RWDは、V10ランボルギーニのパワフルなデザインを引き継ぎつつ、フロントとリアはウラカン EVO AWDとは大きく異なり“彫刻のように精悍”というフロントフェイスが特徴的。大型化されたフロントのエアインテークに新しいフロント・スプリッターと垂直フィンを備え、グロスブラックのリアバンパーには、ウラカン EVO RWDだけの最新ディフューザーが装着される。運転席のわきにあるセンターコンソールには8.4インチのHMI タッチスクリーンを搭載。クルマのあらゆる機能をコントロールするだけでなく、電話やインターネットなどさまざまな接続手段を活用でき、さらにApple CarPlay も利用できる。

 また、インテリアやエクステリアも、ランボルギーニの「Ad Personamプログラム」の多彩なオプションを使用することで、カラーやトリムを自由にカスタマイズでき、オーナー独自のスタイルや個性を与えることが可能となっている。さらに、新カラー「Giallo Belenus(イエロー)」が設定されている。