ホンダ、EV向け充電サービス「e:PROGRESS」を2020年中に欧州で開始。最も電力の安い時間帯にEVを充電

e:PROGRESSサービス開始に先立ち、「Honda e」のデリバリー開始と同時に、EV用充電器「Honda Power Charger（パワーチャージャー）」を欧州で発売する

　本田技研工業の英国現地法人ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは3月3日（現地時間）、EV（電気自動車）向けエネルギーマネジメントサービス「e:PROGRESS（イー プログレス）」を、2020年中に開始すると発表した。

　e:PROGRESSは、ホンダ、Moixa（モイクサ）、Vattenfall（バッテンフォール）が共同で提供するサービス。最も電力コストの安い時間帯にEVを充電するという、欧州では自動車メーカー初のサービスとして、2020年中に英国で提供を開始、順次ドイツや欧州各国に展開する予定。

　e:PROGRESSの契約者は、スマートフォンのアプリケーションに必要な充電量を入力して、EVを自宅の充電器につなぐと、Moixaの「GridShare（グリッドシェア）」システムを通じて、Vattenfallが提供する変動型電気料金を活用した、最も電力コストの安い時間帯に自動的に充電が行なわれる。

　電力需要が少なく、最も電力コストの安い時間帯にEVを充電することで、電力需要を平準化し、再生可能エネルギー由来の電力使用拡大に貢献することができるとしている。

　なお、ホンダではe:PROGRESSサービス開始に先立ち、2020年夏の同社EV「Honda e」のデリバリー開始と同時に、EV用充電器「Honda Power Charger（パワーチャージャー）」を欧州で発売する。