イベントレポート

【フランクフルトショー 2019】ホンダ、新型EV「Honda e」量産モデル公開。価格は2万6160ポンド(約350万円)から

デリバリー開始は2020年初夏

2019年9月12日~22日(現地時間) 一般公開

フランクフルトショー 2019で新型EV(電気自動車)「Honda e」量産モデルを公開

 本田技研工業は9月10日(現地時間)、新型コンパクトEV(電気自動車)「Honda e」の量産モデルをフランクフルトショー 2019で公開。合わせてスタート価格が英国では2万6160ポンド(日本円で約350万円)になることを明らかにした。

 Honda eは、新開発となる後輪駆動のEV専用プラットフォームを採用。パワートレーンには、100kW(136PS)または113kW(154PS)の2つの出力、315Nmのトルクを発生する電動モーターを採用。バッテリーは35.5kWhの容量で1回の充電で最大136マイル(約219km)走行可能。急速充電機能により30分で80%の容量まで充電可能。0-100km/h加速は約8秒。

 この100kWのモーターを搭載するベースグレードが2万6160ポンドとなり、113kWのモーターを搭載する「アドバンス」グレードは2万8660ポンド(約380万円)。また、月額299ポンド(約4万円)でHonda eに乗れるプランも用意する。

公開されたHonda eの量産モデル
Honda e量産モデルをアンベール
プレスカンファレンスではホンダモーターヨーロッパ・リミテッド 取締役社長 井上勝史も登壇した
Honda e量産モデル
ドイツでのスタート価格は2万9470ユーロ(約350万円)
ガンメタリックのボディカラーも用意
シンプルでクリーンなイメージを表現

 Honda eには人工知能とコネクテッドサービスとして、「OK ホンダ」の言葉で起動するAIアシスタント機能「Honda Personal Assistant」、スマートフォンアプリ「My Honda+」を使用して車両のロックやロック解除ができるデジタルキーを採用。

 また、エクステリアでは電子ミラーシステム「サイドカメラミラーシステム」、インテリアではダッシュボード全面に12.3インチのデュアルタッチスクリーンを装着して先進性を表現した。

車両前方の車内から見える位置に充電ポートを設定
ダッシュボードの左右に2枚の12.3インチ液晶ディスプレイを並べて設置
両サイドに「サイドカメラミラーシステム」のディスプレイを用意する
Honda e量産モデルのインテリア
ラゲッジスペース

 ホンダではHonda eを、コンパクトなボディにロングホイールベースと短いオーバーハングを実現させ、市街地での取りまわしのよさと優れた走行性能を両立させたモデルと位置付け。すでに英国、ドイツ、フランス、ノルウェーでオンラインでの優先注文の予約を開始。英国では現地時間の同日12時30分から実際の注文を受け付け、ファーストデリバリーは2020年初夏になるとしている。

編集部:椿山和雄