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写真で見る ホンダ「Honda e」
2020年8月6日 16:01
本田技研工業の「Honda e」はコンパクトサイズのEV(電気自動車)。EV専用に新開発されたプラットフォームは、リアアクスルにモーターを配置した後輪駆動を採用するとともに、最大の重量物となるバッテリーをフロア下に配置することにより、前後50:50の重量配分を実現。ホンダらしく「走り」が楽しめるモデルに仕上げられている。
外観はフロントの開口部などを最小化するとともに、リアワイパーなどをブラックアウトされたエリアに配置。さらにワイパーやドアハンドル、モール類などについても隠したり、廃止したりと徹底的にノイズとなる要素を排除。「EVならでは」と「ホンダらしさ」を両立させたデザインとしている。
内装はウッドパネルやソファーのような風合いの表皮を採用することで、家のリビングのようなリラックスできる空間を演出。その一方でインパネにはメーターパネルとサイドカメラ用を含めて5つのスクリーンを水平配置し、未来感のある先進的なインテリアとしている。中央に2面用意される「ワイドスクリーン Honda CONNECTディスプレイ」は、それぞれ12.3インチ(縦横比8:3/1920×720ピクセル)で左右独立してナビゲーションやオーディオの表示が可能。また、ソフトバンク回線を利用してインターネットに常時接続しており、クラウドAIを使った音声認識システム「Hondaパーソナルアシスタント」により、リアルタイム情報の検索が可能。Wi-Fiアクセスポイントとして利用することもでき、最大6台の機器が接続可能となっている。Androidスマートフォンではスマートフォンアプリ「My Honda+」を利用することで、ピラーやインパネに用意されたNFCにタッチして車両のロックやロック解除、さらにはパワーオン走行まで可能なデジタルキー機能も採用する。
パワートレーンは最高出力113kW(154PS)、最大トルク315Nmを発生する電動モーターと、35.5kWの高出力型リチウムイオンバッテリーの組み合わせ。WLTCモードで283kmの走行を可能とするほか、30分の急速充電を行なうことで202kmの走行が可能になるという。
ドライバーの好みに応じて選択できる走行モードは「ノーマル」と、より力強い走行が可能な「スポーツ」の2種類。ステアリング裏のパドルでは減速Gを切り換えることが可能で、ノーマル時は4段階で最大約0.1G、スポーツ時は3段階で最大約0.18Gを発生させることが可能。さらにアクセルペダルの動作に「シングルペダルコントロール」を用意。AT車のようにクリープがある「OFF」と、ペダルを離すことで停止まで減速~ブレーキ保持を行なう「ON」モードが用意されており、ONモードではペダルを踏み換えることなく積極的にスピードのコントロールを行なうことが可能となっている。
安全装備は安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備。衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能、渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロールなど、「サポカーSワイド」に該当する機能を備える。また、上級グレードには駐車支援システム「Honda パーキングパイロット」も用意。マルチビューカメラとソナーにより駐車枠やスペースを認識、ボタンを押すだけで安全に駐車することができる。
グレードはベースの「Honda E」と、上級の「Honda E Advance」の2タイプで、価格は現時点では非公表。ボディカラーは新色となる「チャージイエロー」のほか、「プラチナホワイト・パール」「ルナシルバー・メタリック」「モダンスチール・メタリック」「クリスタルブラック・パール」「プレミアムクリスタルブルー・メタリック」「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」の全7色が設定される。