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写真で見る ダイハツ「タフト」
2020年8月11日 09:00
ダイハツ工業「TAFT(タフト)」は、クロスオーバータイプの新型軽自動車。車名は“Tough&Almighty Fun Tool”の頭文字を取ったもので、「日常からレジャーシーンまで大活躍、毎日を楽しくしてくれる頼れる相棒」をコンセプトに開発。「東京オートサロン 2020」においてコンセプトモデルを公開した後、ブランニューモデルとして昨今人気となっている軽クロスオーバー市場への参入を果たした。
同車は2019年に発売された「タント」「ロッキー」に続く「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」採用モデルの第3弾。3395×1475×1630mm(全長×全幅×全高)のスクエアなボディと高い最低地上高、そして力強さを感じさせる樹脂製フェンダーガード、そこに収る165/65R15の大径タイヤなど、随所にSUVらしいディテールを盛り込むことでタフさや力強さを表現。1999年に発売された「ネイキッド」以来の“ダイハツ流SUVテイスト”とでも呼ぶべき、直線基調のシルエットに仕上げられている。インテリアも同様で、インパネやメーターフードなど直線基調のデザインで統一し、機能性を追求。その一方で前席を「クルースペース」、後席を「フレキシブルスペース」として位置づけ、それぞれブラック、グレーのインテリアカラーとするなど、遊び心を感じさせるパッケージングコンセプトを採用している。
エンジンは自然吸気とインタークーラーターボの2種類を用意。ともに0.66リッターの直列3気筒DOHCユニットとなっており、スペックは前者が最高出力38kW(52PS)/6900rpm、最大トルク60Nm(6.1kgfm)/3600rpm、後者は最高出力47kW(64PS)/6400rpm、最大トルク100Nm(10.2kgfm)/3600rpmを発生する。トランスミッションはCVTのみとなるが、ターボ車にはベルトにギヤを組み合わせることで伝達効率を向上する「D-CVT」を採用。走りのよさと省燃費化を両立している。
駆動方式は2WD(FF)と4WDが用意されており、どちらも最低地上高を190mmに設定。アプローチアングル27度、ディパーチャーアングル58度を確保するとともに、タイヤの空転を抑える「グリップサポート制御」を採用することで、林道など未舗装路でも安心して走行可能なスペックを手に入れている。
WLTCモード燃費は自然吸気(2WD)車が20.5km/L(市街地モード17.6km/L、郊外モード22.4km/L、高速道路モード20.8km/L)。それに対してターボ(2WD)車は20.2km/L(市街地モード17.9km/L、郊外モード21.9km/L、高速道路モード20.3km/L)と、D-CVTの効果か肉薄する数値をマークしている。
安全装備面では新型ステレオカメラを核とした予防安全機能「スマートアシスト」を全車標準装備。衝突回避支援ブレーキ機能、ブレーキ機能付誤発進抑制機能、車線逸脱抑制制御機能、計4個のコーナーセンサーなどを装備するほか、上位グレードには「全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)」「LKC(レーンキープコントロール)」といった運転負荷軽減機能まで標準装備となっている。
グレードはターボ車が「Gターボ」、自然吸気車は「G」「X」の計3モデルを設定。価格は順に160万6000円、148万5000円、135万3000円で、4WD車は12万6500円高。ボディカラーは「レイクブルーメタリック」など全9色が設定される。