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写真で見る ダイハツ「タフト」

新型軽クロスオーバー「タフト」

 ダイハツ工業「TAFT(タフト)」は、クロスオーバータイプの新型軽自動車。車名は“Tough&Almighty Fun Tool”の頭文字を取ったもので、「日常からレジャーシーンまで大活躍、毎日を楽しくしてくれる頼れる相棒」をコンセプトに開発。「東京オートサロン 2020」においてコンセプトモデルを公開した後、ブランニューモデルとして昨今人気となっている軽クロスオーバー市場への参入を果たした。

 同車は2019年に発売された「タント」「ロッキー」に続く「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」採用モデルの第3弾。3395×1475×1630mm(全長×全幅×全高)のスクエアなボディと高い最低地上高、そして力強さを感じさせる樹脂製フェンダーガード、そこに収る165/65R15の大径タイヤなど、随所にSUVらしいディテールを盛り込むことでタフさや力強さを表現。1999年に発売された「ネイキッド」以来の“ダイハツ流SUVテイスト”とでも呼ぶべき、直線基調のシルエットに仕上げられている。インテリアも同様で、インパネやメーターフードなど直線基調のデザインで統一し、機能性を追求。その一方で前席を「クルースペース」、後席を「フレキシブルスペース」として位置づけ、それぞれブラック、グレーのインテリアカラーとするなど、遊び心を感じさせるパッケージングコンセプトを採用している。

 エンジンは自然吸気とインタークーラーターボの2種類を用意。ともに0.66リッターの直列3気筒DOHCユニットとなっており、スペックは前者が最高出力38kW(52PS)/6900rpm、最大トルク60Nm(6.1kgfm)/3600rpm、後者は最高出力47kW(64PS)/6400rpm、最大トルク100Nm(10.2kgfm)/3600rpmを発生する。トランスミッションはCVTのみとなるが、ターボ車にはベルトにギヤを組み合わせることで伝達効率を向上する「D-CVT」を採用。走りのよさと省燃費化を両立している。

 駆動方式は2WD(FF)と4WDが用意されており、どちらも最低地上高を190mmに設定。アプローチアングル27度、ディパーチャーアングル58度を確保するとともに、タイヤの空転を抑える「グリップサポート制御」を採用することで、林道など未舗装路でも安心して走行可能なスペックを手に入れている。

 WLTCモード燃費は自然吸気(2WD)車が20.5km/L(市街地モード17.6km/L、郊外モード22.4km/L、高速道路モード20.8km/L)。それに対してターボ(2WD)車は20.2km/L(市街地モード17.9km/L、郊外モード21.9km/L、高速道路モード20.3km/L)と、D-CVTの効果か肉薄する数値をマークしている。

 安全装備面では新型ステレオカメラを核とした予防安全機能「スマートアシスト」を全車標準装備。衝突回避支援ブレーキ機能、ブレーキ機能付誤発進抑制機能、車線逸脱抑制制御機能、計4個のコーナーセンサーなどを装備するほか、上位グレードには「全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)」「LKC(レーンキープコントロール)」といった運転負荷軽減機能まで標準装備となっている。

 グレードはターボ車が「Gターボ」、自然吸気車は「G」「X」の計3モデルを設定。価格は順に160万6000円、148万5000円、135万3000円で、4WD車は12万6500円高。ボディカラーは「レイクブルーメタリック」など全9色が設定される。

撮影車両は「G」グレード。ボディカラーはレイクブルーメタリック。メーカーオプションとして「スマートクルーズパック」「スマートパノラマパーキングパック」が装着されている
アッパーグリルレスのスッキリとした顔付き。フェンダーやバンパー下部の樹脂パーツがタフなイメージを演出
ボンネットにも車名バッヂが付く
スマートアシスト用のステレオカメラを一新。イメージセンサーの変更や画像認識技術の向上により、夜間歩行者に対応するなど性能アップが図られている
ボディサイドには「つまんで引っ張った」ようなキャラクターラインが入る
ルーフ後方にルーフレールを装備
リアドアの樹脂プロテクターにも車名が入る
リアバンパー下部はスキッドガード風のデザイン
フルLEDヘッドライトが全車標準。Xグレードのレベライザーはマニュアルタイプとなる
G系グレードはLEDフォグランプも標準
LEDストップランプ付リアコンビネーションランプは全車標準
タントから採用されている「KF」型エンジンを搭載。、マルチスパーク点火などを採用することでパフォーマンスを向上させている
撮影車両は横浜ゴムのエコタイヤ、「ブルーアース-FE AE30」を装着。タイヤサイズはタントより1インチ大きい165/65R15。G系グレードはアルミホイールが標準となる
インテリアは黒を基調としたカラーで統一。G系グレードはオレンジ色の加飾やステッチにより華やかさをプラス
G系グレードは本革巻ステアリングが標準。チルト機構は全車に備わる
ステアリングスイッチ。右スポーク部にはキビキビした走りが楽しめるパワースイッチも用意
左右レバーにはウインカー、ライト類を集約
ステアリングコラム右側にスタートスイッチと安全機能系のスイッチなどを配置
G系グレードのシフトレバーは本革巻とメッキのコンビタイプ
トレイ後方にダイハツ初採用となる電動パーキングブレーキのスイッチを配置。ホールド機能も備わる
電動パーキングブレーキのためペダルはアクセルとブレーキのみ
メーターはシンプルな2眼識。G系グレードは中央にカラー液晶を採用したマルチインフォメーションディスプレイを装備
マルチインフォメーションディスプレイにはアイドリングストップ時間や航続可能距離、時計などを表示可能
開放感溢れる車内を演出するスカイフィールトップは全車標準。スーパーUV&IRカットガラスにより紫外線や車内の温度上昇を防ぐ。手動式のシェードも備わる
オーディオ系はスピーカーやバックカメラ、GPSアンテナなどをセットにした「純正ナビ装着用アップグレードパック」が標準。撮影車両はディーラーオプションの「9インチスタイリッシュナビ」を装着
オートエアコンは全車標準装備
前席シートヒーターはG系グレードに標準
助手席側にコンビニ袋などを引っかけておけるフックを用意
助手席前にはティッシュボックスなどを置いておくのに便利なトレイがある
トレイ下部にはグローブボックス
上段にはETC車載器などを収納するスペースがある
バックミラー上部にはマップランプとシートベルトリマインダー
運転席、助手席ともサンバイザー裏にはバニティミラーを装備
運転席、助手席前のカップホルダー
フロントシートはセパレートタイプ
G系グレードは小物入れが付いたアームレストを装備
G系グレードの助手席下には引き出し式の収納を用意
シート表皮には幾何学的なプリントが施される
運転席側のドアトリム
アームレスト部にパワーウィンドウなどのスイッチ
リアシート。ブラックのフロントに対しこちらはグレー基調となる
リアドアトリム
パワーウィンドウスイッチとドアハンドル
分割可倒式リアシートとの組み合わせによりフラットで広いラゲージスペースを確保。樹脂製のシートバックおよびデッキボードにより水や汚れもガード
デッキボードを外すことで深さ方向を拡張。背の高い荷物の積載も可能になる
デッキボードを立ててセットすれば荷室をセパレートして利用することも可能
フロント&リアシートによるセミフラットアレンジ
運転席側前後2名乗車にすれば長尺物も積載できる