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キーパーの新開発カーコーティング「EXキーパー」をスバル「フォレスター」に施工してもらってみた

納車から5年経ったとは思えないツヤと輝きが復活

KeePer技研の新しいカーコーティング「EXキーパー」を新車納車から5年目のスバル「フォレスター」に施工してもらった。ボンネット左側はEXキーパーを施工し、右側は洗車のみをした状態。語彙力を失うほどの圧倒的ツヤ感がすごい

 ウィンターシーズンの雪道、春の花粉、梅雨……1年をつうじての天候や、走行中に巻き上げた落ち葉、虫など、クルマの汚れの原因はさまざまだ。新車時にはピカピカでキレイだったクルマも、年数が経つごとに日々の汚れが積み重なって、徐々に輝きが薄れていってしまうこともあるのではないだろうか。

 実は、私の所有するスバル「フォレスター」がまさにそれだった。

 新車時にはコーティングを施工し、最初のうちは少なくとも月に1回洗車をしたり、汚れや虫が付いたときにはすぐに落としたり、きちんと手入れを行なっていた。しかし、洗車をしても落ちない花粉の跡やウォータースポットがボンネットにちらほらと現われはじめると、段々とクルマのキレイさを保つことに対して興味を失っていってしまい、洗車もあまり頻繁に行なわなくなってしまったことは確かである。

 そんな状態でも、もし新車時のような輝くクルマの姿を取り戻すことができたら……。細かい傷やドアパンチも受けた。それでも、自分の“愛車”のあの頃のような姿をもう1度見られたら……!

 そうすがるような思いで頼ったのが、KeePer技研の新しいコーティング「EXキーパー」。以前「キーパー、“過剰なまでの美しさ”新しいカーコーティング『EXキーパー』」という記事でも紹介しているが、本来は納車後1か月以内、または1000km以内の新車が対象。だが、新車でなくてもオプションの「軽研磨」「鏡面研磨」を必要に応じて前施工すれば、EXキーパーの特徴である“独特なツヤ”を手にすることができるという。

 さらに強いはっ水効果も持つため、汚れが付きにくくなることもポイント。ほこりや泥汚れは水洗いで簡単に落とせるようになるほか、ボディ表面がザラザラする原因となる鉄粉の付着も防げるようになる。

 記事執筆現在、施工できるのは全国92店のKeePer LABOと2019年冬のKeePer選手権で全国10位までのKeePer PRO SHOPという限られた店舗のみ。すでに全国で約90件の施工が行なわれたという。今後、4月1日からは施工店舗数が拡大展開される予定だ。

 その中で今回お世話になったのは、東京都世田谷区の環状八号線沿いにある「KeePer LABO 世田谷店」。EXキーパーはクルマのサイズごとに施工価格が分かれており、今回お願いしたフォレスターの施工価格は14万3000円(Lサイズ)。新車購入から5年目なので、塗装表面のウォータースポットなどを取り除くオプションの鏡面研磨(5万3500円)も追加した。

KeePer LABO 世田谷店(東京都世田谷区上野毛4-38-6)。電話番号は03-6431-0353。営業時間は9時~20時(ラストオーダー19時30分)。定休日は毎週火曜日、年始休業(元日、2日、3日)

 KeePer LABO 世田谷店 店長の伊藤正希氏いわく、EXキーパーはこれまで中心に施工していた「クリスタルキーパー」といった施工時間が短く日帰りでできるコーティングとは異なり、「長時間の硬化を必要とするコーティング」とのこと。そのため、作業が1泊2日となることが多いという。しかし、KeePer LABOでは無料の代車を用意しているので、事前に日程を調整すれば愛車を預けて代車で帰ることもできる。クルマでの移動が生活の一部になっている人でも、予約さえすれば気軽に施工をお願いできるのがありがたい。

今回お世話になったKeePer LABO 世田谷店 店長の伊藤正希氏

圧倒的深みのあるツヤ感。新体験の手触りで笑いがこみ上げてくる

 今回お願いしたEXキーパーの作業工程は、まず洗車で汚れを落としたあと、コーティング前の下処理として脱脂や鉄粉除去を実施。その後、1層と2層に分かれたコーティング剤を塗り、コーティング皮膜を硬化させて完成となる。所要時間は、洗車と下処理で約1時間、コーティングで約2~3時間、コーティングの硬化に約6時間。オプションの鏡面研磨は約2時間となる。

砂埃なのか花粉なのか……。とにかく汚れて白っぽいフォレスターをまずはていねいに洗車してもらう
洗車後は、脱脂や水あか、鉄粉除去といった下処理を行なう
特別にボンネットを左右半分に分けて、運転席側(写真左側)だけ施工してもらった
まずは毛バフで鏡面研磨
続けてスポンジバフで軽研磨
運転席側のボンネットだけ研磨した状態。ライトの光がぼやけずに見えるようになってすでにキレイなのだが、今回はここからが本番
まずはコーティング1層目のプライマーガラスを塗布。塗った後はすぐに拭き上げる。プライマーガラスは塗装とコーティング2層の定着力を向上させる役目もある
EXキーパーの“キモ”となる2層目の「VP326」を塗り塗り。そしてすぐに拭き上げ。このVP326が独特のツヤを作り出す
VP326を塗布したあとライトでチェック。すでにツヤが出ている

 1つ1つの作業を素早くきっちりとこなすプロの技に見とれていると、あっという間に作業が進んでいく。今回は特別にボンネットを半分だけ先に施工してもらったのだが、まずその輝きに驚かされた。ただ洗車をしただけでも「まだそこそこキレイじゃん」と思ったのだが、実際に施工前後を比較するとやはりツヤと輝きの存在感がまったく違ったのだ。

左半分(運転席側)だけ施工が完了した状態。まるで鏡のような輝きで、手で触ってみるとしっとりスベスベした触り心地でずっと触っていたくなる。

 EXキーパーを施工された部分を指で触ってみると、つややかというか、ゆで卵肌(塗装?)というか、とにかくしっとりツルツル! タオルでなでてみると、未施工側は引っかかり感があるのに対して、施工側はタオルを置いただけで滑り落ちていくのではないかと思うくらいよく滑る。驚きのあまり自然と笑いがこみ上げてくるほどだ。これは、2層目に使う新開発のコーティング材「VP326」が作り出すぶ厚いガラス皮膜の効果だという。

タオルでなでてみるとその差は歴然。驚きのあまり笑いが止まらなかった
日の光の下で見ると、左側の施工後はボディカラー本来の深みや輝きが出ているのに対して、右側の施工前はわずかに白くくすんで見える
水はじきもご覧のとおり。ボディの上にキレイな水玉がたくさんできて、しっかりと水をはじいている。雨の日に走行すると、水滴がほとんど残らなさそう

 気になる施工後のメンテナンスに関しては、コーティングの性能を十分に発揮させるためにも、1週間以内の機械洗車は厳禁。それ以降は機械洗車もOKだし、水滴の拭き取りをしっかりとマメに行なうことで、はっ水性能やツヤを長く持続させることができる。また、2年に1回の有料メンテナンス(2万2800円)を行なうことで6年間保証が付く。メンテナンスを行なわない場合は、約3年間ツヤが持続するという。

こちらが車両全体にEXキーパーを施工した状態。まるでボディ全体が鏡のよう。光の強弱によって、ツヤと塗装本来の深みがコントラストになって息を呑むような美しさ
施工後には施工証明書や1か月後の点検洗車カードが渡される。施工後の初めての洗車は、コーティングの定着具合を確認することも含めて施工店にお願いするのがベター。ちなみに、万が一板金修理などを行なうことになった場合でも、保険を使っての部分再施行ができる

 伊藤店長にEXキーパーについて話をうかがったところ、「EXキーパーは最初、輸入車への施工が多いのかと思っていました。しかし実際はそうではなく、国産の軽自動車やファミリーカーなど本当にさまざまな車種に施工をさせていただいております。その中でも皆さま共通しているのは、クルマを大切にする方々というところです。なのでそのような方に、ぜひEXキーパーでよりクルマを大切に、キレイに乗っていただけたらと思います」と話していた。

 最初は「新車のような輝きが戻れば……」と思っていたのだが、施工後の仕上がりは期待以上の輝きで、新車よりも「ヌルヌル」「ツヤツヤ」になったように思える。さらに、クルマの乗り降りの際にドアに触れたとき、独特なしっとりとした指触りを感じてなんだか幸せな気持ちになるのが予想外の収穫だった。伊藤店長からは「夜の方が輝きがキレイ」という話も聞いているので、今後のドライブで見られるであろうさまざまな表情がとても楽しみだ。